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2006年10月15日 (日)

不実な美女か 貞淑な醜女(ブス)か

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か 不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か

著者:米原 万里
販売元:新潮社
先日びあんこさんのブログで米原万里さんのお名前を聞いてから、本の方が読んでくださいといっている気がして読み始めました。

この本、多くの方が勧めるだけあって、含蓄のあること。外国語を本気で学ぼうとしている人は是非一回手はにとって欲しいと思う本です。

まずはこの本の凄いタイトルからご説明します。

「貞淑」とは原文に忠実なことで、「美女」とは訳文として整っているかどうかを意味する。ある言語を別の言葉に完璧に移し替えることが可能か、つまり「貞淑な美女」が存在するのかという、通訳の永遠のテーマを追ったものだ。

そうで、異なる文化を背景にもつ異なる言語を操るプロ中のプロが明かす秘話がてんこ盛りです。読み進むうちに、面白いところに付箋をつけていったら、何と付箋だらけになってしまいました。

今日は、その中でもわたしの前のブログに関連したところ(これもseredipityでしょうか?)第3章8の「罵り言葉考」を取り上げます。英語には日本語よりもずっと罵り言葉が多いのではないかと感じているわたしが、ロシア語も「罵り言葉の宝庫」と知ることになりました。

ロシアの小説などに登場する数々の悪罵、愚弄の中でその80%は翻訳不能だと、著名なロシア文学者の先生方がボヤいていらっしゃるのは事実だ。

やはりかくありなんです。この後、中国語、イタリア語、スペイン語などで「売女(ばいた-とキーボードで打っても変換の候補になかったのも、日本語としてこの罵り言葉がふつうに使われない証拠でしょうか?)」という罵り言葉の小話が紹介されます。そういえば、ワールドカップの時、ジダンが罵り言葉を言われて激怒したのが頭突きの原因だったとか、なかったとか。罵り言葉を甘くみてはいけないとあらためて思った次第です。はい!

今日の言葉

The scales fall from one's eyes.

目からうろこが落ちる

なんとこれは日本語からの慣用句ではなくて、聖書からの表現だそうです。病気のせいで目が見えなくなった人が、イエスに助けられ、目から『鱗のようなものが落ち』目が見えるようになった逸話によるものだそうです。

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