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2007年6月18日 (月)

原書「Ladder of Years」

久しぶりに原書に挑戦。Anne Tyler著の「Ladder of Years」を読了しました。AustenMark Twainに比べるとかなり読みやすかったのですが、意外と時間がかかってしまいました。

多読はやっぱり続けないと~。リズムが大切なのをあらためて痛感です。

まあ、ともかく。この本を読み始めたきっかけは、友達から熱心なお勧めがあったからです。その友達も主人公Deliaのようにある衝動に駆られたことがあるということですが・・・

Ladder of Years: A Novel

その衝動とは

40歳のディーリアは、傍から見たら何不自由ない生活を送る女性だが、ある夏の休暇中に、家族の前から突然姿を消す。心身にまとわりつくような今の生活のしがらみを全部なしにして、医者である夫や成人しつつある3人の子どもたちの目の前から立ち去り、誰も知らない場所で今とは違う私を生き直したいという強い衝動に駆られる。

そして実際にディーリアは休暇先の海岸から水着姿で、衝動に任せて見知らぬの場所へと去るのです。著者のアン・タイラーは、今までのディーリアとは違う服を着て、今までと違う時間と空間を手に入れる様子を観念的ではなく、丁寧に生活に根ざして綴っていきます。

中年を迎えたコニコも、ディーリアの心の不安を共感できるところもあり、きっとどの女性も一度は、「今の生活を全部捨ててどこか知らないところへ行きたい願望」を持ったことがあるのではないかしらと思ってしまいました。

親の死、夫の愛情への疑い、子育てのむなしさのようなものが一気に出てくるのがこの40~50代ですものね。

英語多読本としても読みやすくていい本だと思いますが、それにもまして生き方を考えさせる秀作でした。ちなみに「歳月のはしご」(単行本は「歳月の梯子」)というタイトルで翻訳がでています。

歳月のはしご (文春文庫)

今日の言葉

She has no past. (彼女-ディーリアには過去はない。)

ディーリアが家族から去り、新しい独身の生活を始めた時、著者がさりげなく語った1行。ディーリアに向けられるその視線は決して冷たいものではなく、何か潔いものも感じられる書き方です。

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