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2007年12月25日 (火)

ファミリー・クリスマス(Family Christmas)

ナショナル・ストーリー・プロジェクト

メリー・クリスマス☆

今日はナショナル・ストーリー・プロジェクト(販売元:新潮社、原書タイトルはI Thought My Father Was God)の中に載っているとっておきのお話を紹介します。(このプロジェクトは作家ポール・オースターの呼びかけで始まりました。)

今日の言葉の代わりに今日のおはなし☆

”ファミリー・クリスマス”(Family Christmas)

小川洋子さんの「博士の本棚」の中でも紹介されている、短いけどこころがホーっとなるおはなしです。

時は1920年代始め、アメリカに大恐慌が起ころうとしていた前夜、処はシアトルでのはなし。ある一家が事業に失敗し、巷では失業者があふれていた年のクリスマス。

イブのクリスマス・ツリーにはいつもは山積みのプレゼントがあるはずですが、今年は見当たりません。でも、クリスマスの朝起きてみると、プレゼントの山が・・・

My mother went first.  We surrounded her in anticipation, and when she opened her package, we saw that she had been given an old shawl that she had "misplaced" several months earlier.  My father got an old axe with a broken handle.  My sister got her old slippers.  One of the boys got a pair of patched and wrinkled trousers.  I got a hat, the same hat I thought I had left in a restaurant back in November.  ―from I Thought My Father Was God P.54)

(まず母が行った。期待に目を輝かせて取り囲む私たちの前で包みを開けると、それは何ヶ月か前に母が「なくした」古いショールだった。父は柄の壊れた古い斧をもらった。妹には前に履いていたふるいスリッパ。弟の一人にはつぎの当たった皺くちゃのズボン。私は帽子だった―11月に食堂に忘れてきたと思っていた帽子である。―「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」90ページ)

そのプレゼントは弟のモリスの仕業。クリスマスのずっと前から、みんなにプレゼントをあげたくて、ちょっとずつこっそり隠していてんです。プレゼントはなんともたわいもないものばかり。おかしくなってしまいますが、たまらなく温かい気持ちにさせてくれるものです。このストーリーは実話で、筆者のドン・グレーヴズさんはその年のクリスマスを「わが家の最良のクリスマスのひとつ」としています。

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