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2008年1月24日 (木)

有頂天家族

Mrs有頂天家族

「ベストセラーの予感!の本」レビューも最終回。(投票は1月31日まで)

有頂天家族(森見 登美彦著、幻冬舎)を紹介する。

狸の話である。コトバがホイサカおかごに乗って走っていくような軽快さ。実に楽しい。読み手は揺られて得したような気になる。狸ばかりでない、天狗も人間も登場する。

チト古いが、久々に「ひょっこりひょうたん島」の楽しさと「里見八犬伝」の魑魅魍魎さを思い出し、愉快でならない。一気に読んでしまうのが惜しくて毎週1つの章を読んでは「来週のお楽しみ~♪」というように、ページをめくろうとするはやる手をとめて、「乞うご期待」を味わう。そんなことをして1ヶ月、最後の方はズルをして一日1章。読んでいる耳には講談のようにハリセンの音も聞こえてきそう。

あらすじを書くのは野暮というものだが、愛らしくも可笑しい登場人物・狸物を紹介せずにはいられない。奇妙な四字熟語を駆使する狸、蛙になってしまった狸。「軽くやばい」などとのたまう阿呆狸もいる。赤玉ポートワインを舐める老天狗。天狗くずれの美女、弁天。そして主役は、4人おっと4狸兄弟の3男、天狗をも化かす下鴨矢三郎。

狸鍋になった父、下鴨総一郎に秘められたナゾは!ポン♪4狸のハチャメチャな活躍で明らかに。ベンベン♪♪

化かし化かされ、ぐるぐるまわって退屈するひまもナシ。

天狗は狸に説教を垂れ、狸は人間を化かし、人間は天狗を恐れ敬う。天狗は人間をかどわかし、人間は狸を鍋にして、狸は天狗を罠にかける。(「有頂天家族」7ページ)

イギリスに「ハリー・ポッター」が、そしてニッポンには「下鴨矢三郎」あり。

このお話、擬態語がユニークで、漢字と仮名の使い分けがセンス抜群だ。日本語って面白いと思える力がある。遠い魔法使いのお話も面白いけど、近くにもこんなに愉快な活劇ものストーリーがありますよ。

コニコの「ベストセラーの予感!の本」レビュー4冊の中でイチオシの本です。これ、もうベストセラーの予感でなく、ベストセラーになっていませんか?

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「ミセスが選ぶBOOK大賞」は3部門に分かれています。

応援隊が毎週おこなったレヴュー「ベストセラーの予感!の本」部門、20冊の他に

「主婦力をアップしてくれた本」部門20冊、「夫に読んでもらいたい本」20冊がノミネートされています。詳しくは投票のサイトをご覧下さい。応募者の中から抽選で10人に全国デパート共通商品券5000円分、100人に図書カード1000円分が当たります

今週の「ベストセラーの予感!の本」レヴューはコチラのブログへGO!

Teppan Photo ◆鉄板病 日本放送出版協会 おちまさと◆

有閑クーネルシネマ

◆マルイチ バツイチでキレイになった、21人のハッピー・ストーリー マガジンハウス 森綾◆

ちーたんママの懸賞生活

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コメント

面白そうですね!
やっぱ、森見さんは今輝いてますね。
TBいただきました。
もう投票締め切りまで1週間なんて、
あっという間の2ヶ月でしたねー。

投稿: gamzatti | 2008年1月24日 (木) 20時51分

面白かったですよ。私にとっては、この本は真打でした。続きも読みたくなるお話です。ついでですが、この話が連載されていた幻冬舎の「パピルス」という雑誌、なかなか面白いですね。昨日、はじめて本屋で立ち読みしました。

ホント、あっという間の応援隊!次回お会いするのを楽しみにしてますから。
ところで、応援隊のメンバーも投票していいんですよね?

投稿: コニコ | 2008年1月24日 (木) 21時55分

映画「有頂天ホテル」も好きですが、コニコさんご紹介の本「有頂天家族」もとても面白そうですね!
さすが幻冬舎はお目が高い。
次回お会いするときまで私も読んでおきま~す(^^)

投稿: クーネルシネマ | 2008年1月25日 (金) 00時33分

そう、有頂天といえば、その後はホテルのはずでした(今までは)。でもこの本を読んでからは「家族とホテル」の両方でいきます。

ホント、私も応援隊になって勉強させていただきました。ありがとうございました~。

投稿: コニコ | 2008年1月25日 (金) 18時49分

ご紹介ありがとうございます。

最終レビューお疲れ様でした。
「有頂天家族」面白そうですね~
まるで、おいしいケーキは一口づつ味わって食べるように、毎日ワクワクしながら読書ができそうな一冊なんですね。

応援隊になって、皆様と一緒にレビューを書かせていただき、とてもいい勉強になりました。
ありがとうございました。

来月お会いする時を楽しみにしています!

投稿: ちーたんママ | 2008年1月26日 (土) 00時18分

ちーたんママさん、コメントとTBありがとうございました。「おいしいケーキ」の喩えはなかなか鋭いですね。今回、おいしい読書をさせてもらって、食いしん坊のわたしは大満足。

「マルイチ」も元気がでそうな本ですね。力を抜いて理想ばかりを追わずに生きられれば、逆にオーラが出てくるのかもしれませんね。

こちらこそお会いするのを楽しみにしています。

投稿: コニコ | 2008年1月26日 (土) 22時28分

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