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2008年3月13日 (木)

「宇宙への秘密の鍵」

宇宙への秘密の鍵

今回読んだのは、「宇宙への秘密の鍵」(岩崎書店)。スティーヴン・ホーキングと娘さんのルーシー・ホーキングが子どもたちに贈る宇宙冒険譚です。

子ども向けだったら、なんとか理系本とはほとんど縁のない私でも大丈夫だろうと、まずは本を手にとります。装丁がやさしい宇宙色でノスタルジックな子どもの夢を思わせるようです。色のやわらかさは「ソフィーの世界」、ファンタジックなイメージはエリック・カールの「パパ、お月さまとって!」を思い起こさせます。 

ページをめくると・・・消えたペットの豚、フレディを探すジョージ。この冒険談の主役です。彼の家はコンピューターも電話さえもおかない、超ロハス・スタイル。毎日のお弁当はホウレン草のサンドイッチとブロッコリーのマフィン、もちろんママの手作り。そんな彼のお隣に、どこでもドアでも使ったように突然不思議なお隣さんがやってきます。

オオ、豚のフレディはこのお隣さんの家に迷い込んだんですね。そこで出遭うエリックとアン親子。この2人は若い頃のスティーヴン・ホーキングとルーシーを思わせるようです。この家では、世界一のコンピューター、お調子やのコスモスがナビゲーターになり、宇宙の旅が楽しめるのです。

星の誕生に、宇宙のお散歩、ブラックホールの恐ろしさなどなど、読者はジョージ、アンと一緒に冒険気分を味わえます。

と、そこには冒険の邪魔をするお決まりの悪者が!待ってました!謎のリーパー先生といじめっ子の仲間、リンゴたち。彼らの登場でお話は一気に加速します。

リーパー先生の罠にはまったエリックの運命は・・・ブラックホールから抜け出すことなんてできるの~?・・・・・・・・

どうなったかは秘密。「宇宙への秘密の鍵」を開ける楽しみを奪ってはいけませんから。

この本のもうひとつの魅力は、宇宙の神秘的なカラー写真が実にクリアに載っていること。64ページ以降に載っている「創造の柱」と呼ばれる宇宙雲や「馬頭星雲」の写真は、まるでファンタジーの世界に住むドラゴンのようです。これらが水素やチリでできているとは、宇宙の神秘は限りなく、深くて、大きいんですね。子どもはもちろん、かつて子どもだった大人にもおススメです。日常の雑事を忘れて空を見上げるひとときが大事だと思わさせてくれます。

なんだか少しだけ、宇宙に近づいた気がします。数式が少ないホーキングの本で、やっと宇宙の神秘がわかった気がしました。(ホントかな~♪)

物語は「第2巻へ続く」となっていました。リーパー先生とエリックとの過去が明かされる予感です。

今日の言葉はこれ。

「星はずっと永遠に輝き続けるのですか?」と聞くジョージに、エリックがこう答えます。

「永遠に続くものなんて、何一つないよ。もし星たちが永遠にかがやき続けるとしたら、わたしたちは生まれてこなかった。星は自分のおなかの中で、小さな粒子を大きなものへと変えていく。核融合反応というのは、小さな粒子を融合指せて、大きな原子を作ることなんだからね。融合の時に放出されるエネルギーによって、星はかがやいているんだ。きみやわたしを作っているのは、地球ができるずっと前にあったいくつかの星の中で作られた元素なんだよ。ずっと昔に爆発した星が、自分の中で作った大きな原子を宇宙に吐き出してくれたおかげで、ぼくたちは生まれたんだ。だから、わたしたちはみんな星の子だといってもいい。・・・」(本文58ページ)

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コメント

コニコさん、こんにちは。

例の本ですね。
なかなか面白そう♪
私も数式が出てくると苦手だけど、
宇宙とか神秘的なものは興味があるので、
読んでみたくなりました。

いよいよ明日贈賞式ですね。
お会いできるのを楽しみにしています。

投稿: ちーたんママ | 2008年3月18日 (火) 14時57分

ちーたんママさん、コメントをありがとうございます。
面白かったですよ、この本。久々に空をながめる子どもにかえった気がして。お子さんにも読んで聞かせたりできるかも?
いよいよ授賞式ですね。何だかドキドキです。よろしくお願いします♪

投稿: コニコ | 2008年3月18日 (火) 18時33分

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