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2008年3月11日 (火)

「そうか、もう君はいないのか」

そうか、もう君はいないのか

”ミセスが選ぶBOOK大賞”の応援隊になってから、「あっ、この本はあのカテゴリーにノミネートできそうな本じゃないかしら?」なんて思う本に出遭います。

 「そうか、もう君はいないのか」(城山三郎著、新潮社)は、そんな本の一つで、”夫に読んでもらいたい本”カテゴリーにいいのではと思いました。

今年の投票はもう終わってしまったので、来年の候補に残しておきたい本です。

”夫に読んでもらいたい本”の傾向をみると「今から始める男の料理」「健康の結論」などの生活実用本と、夫婦として家族としてうまくやっていく参考になる本の2つに分類できるようです。

この「そうか、もう君はいないのか」は後者。夫婦としての情愛にあふれた本でした。我が家の場合は、夫が先に読んで薦められた本です。

ちょうど一年前に亡くなられた城山氏は、もう7年以上も前に最愛の奥さんをガンで亡くされています。城山氏は奥さんのことを書くと約束していたそうです。残された原稿が最近になってまとめられ、1冊の本になったのです。

実直で鋭い作風の城山三郎氏が、奥さんにはじめてあったときのことをこの本の中でこんな風に書いています。

(休館の図書館の前に)とまどって佇んでいると、オレンジ色がかった明るい赤のワンピースの娘がやって来た。くすんだ図書館の建物には不似合いな華やかさで、間違って、天から妖精が落ちてきた感じ。(本文11ページ)

「妖精」という言葉がなんと愛おしく描かれていることか。そして紆余曲折を経て結婚。その後の城山氏が、奥さんの明るさにいかに支えられてきたかが行間ににじんでいました。

”夫婦で読みたい本”です。夫は冗談で「なんだ、まだおまえはいたのか」とならないようになんて言って。お互い様ですよね♪

今日の言葉

They lived happily together as man and wife. (2人は夫婦仲良く暮らした。)

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城山三郎の遺稿を再編集して出版された、城山三郎『そうか、もう君はいないのか』(新 [続きを読む]

受信: 2008年6月 1日 (日) 16時37分

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