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2008年4月30日 (水)

原書「Anne of Green Gables」

Anne of Green Gables (Puffin Classics)

またもや月末。アトウッドがなかなか読めずに、また浮気をしてしまいました。今回は Anne of Green Gables (Puffin Classics) (「赤毛のアン」)。

ラジオ講座で抜粋を勉強したのですが、実は原書で全部は読んでいませんでした。今回、テレビでも「赤毛のアン」を取り上げてくれているのでこちらを通して読んでみることにしました。

まずはアンの想像力にどんどん皆が惹き込まれていきます。活気の全くないMatthewもMarillaも振り回されっぱなしで―よきにつけ悪きにつけ、アンの想像の翼は活き活きとエネルギィッシュです。この想像力もアンの生い立ちを考えると、つらい現実をやり過ごし生き抜いていくために欠かせないもの、それなしでは生きていけなかった命の源のようなものだったのでしょう。

また原書を読んで気がついたことですが、アンの話す文には付加疑問文がとても多いのです。日本語でいうと「~でしょ?~じゃないかしら?~と思うでしょ?」と話し相手に共感したもらいたい気持ちでつい前のめりになっているよう。自分のことをなかなか理解してもらえない境遇から、アンが身につけていった話し方なんだと思います。

そしてもうひとつのこの本の大きな魅力がプリンス・エドワード島の描写です。テレビの「3か月トピック英会話『赤毛のアン』への旅」で映し出されるキラキラした島の自然そのものがちょっと気恥ずかしくなるくらい雄弁に語られています。これもアンの世界だからなせる魔法のようです。

アンの名言にも心動かされますが、とってもシャイなMatthewのことばも、口数が少ないだけに印象に残り、じんわりと心に響きます。

今日の言葉はMatthewがアンにいうことば。

Just mind you that - rather than a dozen boys. Well now, I guess it wasn't a boy that took the Avery scholarship, was it?  It was a girl - my girl - my girl that I'm groud of.

(いいかい、一ダースの子よりもだよ。そうだよ、エイヴリー奨学金をとったのは、男の子じゃなかっただろう。 女の子だよ。わしの娘だ、わしの自慢の娘だよ 松本侑子訳)

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コメント

わたしも「今日の言葉」のマシューのせりふがすごく好きです。じんわりきます~!
もうすぐ「アンの愛情」の原書を読み終えそうなので、次は「赤毛のアン」か「アンの幸福」を読もうと思っています(^^)

投稿: ひらもこ♪ | 2008年5月 2日 (金) 20時28分

ひらもこさん、こちらにもコメントをありがとうございました。人を育む愛情は大きく温かなものですね。アン・シリーズは大切に読みたい本ですね。ひらもこさんの読後の感想も楽しみにしています。

投稿: コニコ | 2008年5月 2日 (金) 22時59分

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