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2008年4月11日 (金)

「時計じかけのハリウッド映画」

時計じかけのハリウッド映画―脚本に隠された黄金法則を探る (角川SSC新書 30)

カリフォルニア州立大学ノースリッジ校映画学部に在学していたことのなるお二人、芦刈 いづみ、飯富 崇生が書いた「時計じかけのハリウッド映画―脚本に隠された黄金法則を探る (角川SSC新書 30)」という本を見つけました。掘り出し物です。映画好きには目からウロコの本です。(ただしネタバレありですからご了承くださいね)「ハリウッドの脚本はこう出来ているのか~」と思うこと請け合いです。

この本の面白さのネタをわたしがバラすのは恐縮なので、ちょっとさわりだけ・・・

第1章は「ハリウッド映画のタイムテーブル」と題してブラピの3作品から脚本の流れ・展開を解説。なるほど、な~るほど。

第2章が「テーマとキャラクター設定」。前に観た時に、脚本がたいそう気に入ってノートに書き付けた映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」。この映画では開始10秒の中に大事なテーマが隠されているという。そうです!あの箱詰めのチョコレート。

第3章は「ハリウッド・スタイルの確立」。「インディ・ジョーンズ」シリーズをとり上げて次回作”クリスタル・スカルの王国”の展開もズバリ予想。

第4章「日本映画はいかに翻訳されたか」は「リング」VS「The Ring」の比較。コニコは両方とも観ていないのでホッホーという感じ。(ホラー映画苦手です)

第5章「傑作?駄作?フォーマット崩しのリスク」は読み飛ばし・・・

第6章「映画産業とアカデミー賞」で、どんな作品がアカデミー賞受けするかを分析。

最終章第7章「脚本家というアメリカンドリーム」。ここに登場するのが伝説の映画「ロッキー」。”あまりにも有名なシルベスター・スタローンのアメリカンドリームの話”として紹介されています。(実は彼がこのシリーズの脚本を書いていたなんて今まで全然知りませんでした)そのくだりが面白く痛快なので、ちょっと引用しちゃいますね。

モハメド・アリの試合にインスピレーションを受けたスタローンは、その後3日で「ロッキー」の脚本を書き上げた。

 プロデューサーは脚本を気に入ったが、スタローンの「自分を主役に」という主張には納得できず、スタントもするアクションスターとして有名だったバート・レイノルズや、「ゴッドファーザー」で、アカデミー助演男優賞にノミネートされたジェームズ・カーンの起用を提案した。しかし、スタローンもそこは譲れない。自分が演じるために書いた、自分がスターになるための力作だ。他の人が演じては意味がない!

 かくして、主役の座を勝ち取ったスタローンだが、彼に与えられた映画総制作費は、テレビドラマ1本分程度のわずか110万ドル(約1億3000万円)。(中略)しかし、なんとなんと映画は大ヒット。1億1700万ドル(約140億円)以上の興行収入を稼ぎ出し、スリーパーフィルム(低予算大ヒット映画)となった。(156ページ)

まさにアメリカンドリーム♪エイドリア~ン♪

というわけで、面白そうと思った方はご一読を。是非感想もお聞かせください。

今日の言葉

Life is like a box of chocolates.  You'll never know what you are going to get. (from the film Forrest Gump)

人生は箱詰めのチョコレートのよう。何が出てくるかわからない。 映画「フォレスト・ガンプ」より)

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コメント

私、未だに『ロッキー』をちゃんと通してみたこと無いんですが(^^;)、スタローンが自分主演の条件で脚本を売り込みに歩いたりとか、どのスタジオも脚本だけ買い取ろうとしたとか、そういう話だけは当時あまりにも何回も聞いて、まるでその光景が目に浮かぶ程になっています。

同様に、『スター・ウォーズ』製作のドタバタから公開、大ヒットに至るまでの紆余曲折も、あたかも関係者のように人に語ることも出来ます。

「講釈士、見てきたような嘘をつき」ですね。(笑)

投稿: ZO | 2008年4月12日 (土) 20時00分

ZOさん、毎度!そうでしたか?やっぱり超有名な話でしたか?はじめて「ロッキー」を観たときはスタローンの無名さが新鮮で、恋するエイドリアンもぎこちなく感情移入できた気がしました。

こちらのシリーズも元気の出る音楽で、気合を入れる時にはいいですよね♪

投稿: コニコ | 2008年4月14日 (月) 06時54分

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