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2008年5月29日 (木)

須賀敦子という人

Photo 5月の間、日本経済新聞の日曜版に「彼らの第4コーナー―須賀敦子」が連載されていました。

須賀さんがお亡くなりになってこの3月で10年を迎えられたとのことです。61歳になって初めて著書(「ミラノ 霧の風景」)を出されてから今まで多くの読者を魅了し続けています。

2006年から今年にかけて刊行されている文庫版「須賀敦子全集」も版を重ねているそうです。

61歳でデビューした時から潔い書き手であった須賀さんが69歳の時、ガンで亡くなる直前まで死を覚悟して小説に挑んでいたことを知りました。。「腰のあるもの」を書こうと創作への厳しさをにじませ、病気とも格闘していたようです。「どうしても書きたい」小説はもう題名も決まっていたそうです。「アルザスの曲がりくねった道」―なんとも魅力的な響きではないでしょうか。その道はどんな道だったか、答えぬ写真に思わず問いかけたくなります。

今日の言葉

きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ。そう心のどこかで思いつづけ、完璧な靴に出会わなかった不幸をかこちながら、私はこれまで生きてきたような気がする。 ―須賀敦子著「ユルスナールの靴」より

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