« 「源氏物語」再放送 | トップページ | 「赤毛のアン展」大入り満員 »

2008年6月19日 (木)

「ジェイン・エア」を再び

Photo  CSのLa La TVではこの6月に「英国女性文豪特集シャーロット・ブロンテ&ジェイン・オースティン」と題して特別番組を放送している。

今日はそのうちの「ジェイン・エア前編」を観た。このドラマは2006年にBBCで制作され、エミー賞3部門を受賞した話題作。

「ジェイン・エア」との出逢いはたしか小学生だった時の子ども向け版。それ以来読んだことはなかったのだが、ラジオの「原書で読む世界の名作」で取り上げた時にずっと聴いたり、映画でみたりとなじみの深い作品だった。

そして、たまたま4月から聴いてきた「ブロンテ姉妹―その知られざる実像を求めて」でシャーロット、エミリ、アンの生い立ちを知ることができ、この作品に再び出逢うことになった。ラジオでは特にシャーロットがどんな経験を経て「ジェイン・エア」の舞台を創造し、登場人物を肉付けしていったかが説明されて、非常に興味深かった。

シャーロットが教育を受けたカウアン・ブリッジでの姉の死が「ジェイン・エア」のローウッドのモデルになったことや、実際に家庭教師をして苦労したことが物語のヒロインをリアルに描くのに役立ったことなどわかった。

今回はドラマをシャーロット・ブロンテの生き方とヒロイン、ジェイン・エアの生き様を比較するという視点で観てみようと思う。

子どもの頃のジェインを、あの「ナルニア物語」ルーシー役のジョージー・ヘンリーが演じていてかわいらしさの中に妙に存在感のある不思議な魅力を出している。そして大人になったジェイン役を演じているルース・ウィルソンがジェージーの面影を残していて、観ていて全然違和感がない。シャーロット・ブロンテが自分がブスだと気にしていたらしいのだが、このドラマでもジェインをあえて美しく見せていないところがあるのも面白い。

ジェインのお相手、ロチェスター役はトビー・スティーブンス。始めてみる役者さんだが、いわくありげなロチェスターを好演している。ちなみにロチェスターも醜男という設定。ただし2万ポンドの資産を持つ醜男というのだから、そん所そこらの醜男ではない。「高慢と偏見」のダーシー氏が年収1万ポンド以上で、ある推定によると今の1億円くらいに相当するというのだから、ロチェスターはその2倍のお金持ちということになるだろうか。

後編、どんな展開になるか楽しみだ。

今日の言葉 「ジェイン・エア」の原書名 'Jane Eyre  An Autobiography'

「ジェイン」は「ジョン」(ヨハネ)の女性形、「エア」は「旅」、「道」を意味するラテン語を語源とするものだそうです。つまり「ジェイン・エア」というタイトルは「旅する女ヨハネ」という意味にもなります。サブタイトルとして自叙伝がついているように、孤独で無一文の10歳から、愛する人を得てお金持ちのロチェスター夫人になる20歳までの話を30歳のジェインが自ら語るという形式をとっています。

Uk「ジェイン・エア」の他の特集ラインアップはBBC製作のジェイン・オースティン3作品。

「説得」(2007年)「分別と多感」(2008年)「高慢と偏見」(1995年)。

いずれも UK Japan 2008 、日英外交関係150周年を記念するイベントの一環です。

|

« 「源氏物語」再放送 | トップページ | 「赤毛のアン展」大入り満員 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

英米文学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ジェイン・エア」を再び:

« 「源氏物語」再放送 | トップページ | 「赤毛のアン展」大入り満員 »