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2008年7月の記事

2008年7月31日 (木)

原書「Ways of Seeing」

Ways of Seeing

イメージ Ways of Seeing―視覚とメディア (パルコ・ピクチャーバックス)  恒例、月末の原書紹介。フェルメールですっかりアートづいてます。絵画や広告を中心に「見ること」論じた本 「Ways of Seeing」(John Berger著、販売元:Viking Pr)を取り上げます。

ちなみに「イメージ Ways of Seeing―視覚とメディア (パルコ・ピクチャーバックス)」(ジョン バージャー著、販売元:PARCO出版)というタイトルで翻訳も出ています。(写真右)

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2008年7月30日 (水)

「知るを楽しむ―この人この世界」

【Book】 島田雅彦 / NHK知るを楽しむ「この人この世界」 島田雅彦/オペラ偏愛主義(2008年6-7月)

このところ月曜日の夜が楽しみです。いえいえ、月9ドラマではありません。NHK教育TV10時25分からのNHK知るを楽しむ「この人この世界」に冬から魅せられっぱなしです。

2・3月が亀山郁夫氏の「悲劇のロシア」、4・5月が瀬戸内寂聴さんの「源氏物語の男君たち」。そして今回6・7月が島田雅彦氏の「オペラ偏愛主義」 。各シリーズそれぞれにその人なりの題材をかぎりない思いで語られるのでついつい引き込まれてしまいます。

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2008年7月28日 (月)

「君が壊れてしまう前に」

君が壊れてしまう前に (角川文庫)

夏という季節はなぜか子どものころを思い出させる。長い退屈な夏休みがぼんやりとした10代だった自分を呼び起こす。1975年に14歳だった少年の中学生日記を読むのも悪くない。

君が壊れてしまう前に (角川文庫)」は中2の元旦から中3の大晦日までを綴った日記だ。

そこにはとっておきの仕掛けがある。「はじめに」に書かれた冒頭の文はこんなふうに始まる。

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2008年7月26日 (土)

夏休み☆SANPO③埴輪&水族館

上野の東京国立博物館、表慶館を後にして、せっかくだからぶらぶらしようと特別展「対決-巨匠たちの日本美術」 が開催されている平成館へ。ふぅ~、暑いこと。次から次へと押し寄せる来館者に圧倒されて、入り口のところでギブアップ。人の少ないところへ避難。同博物館サイトによると7月25日にこの特別展の入場者が10万人に達したそうで、どうりで半端じゃない混みかたでした。とりあえず今日、この展示はスキップです。

Cimg0558 平成館で避難した場所がなかなか当たり♪上野SANPOの最終回としてこの当たりの2つご紹介します。

「日本の考古」「博物館の水族館」

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2008年7月25日 (金)

夏休み☆上野SANPO②「フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重」

Cimg0559 Cimg0561 上野のお散歩、時計は午前9時半を少し過ぎたところ。東京国立博物館表慶館に向かって歩いています。

お目当ては「フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重」(8月3日まで)。

日仏交流150周年を記念してオルセー美術館コレクションから「セルヴィス・ルソー(ルソー・セット)」と「セルヴィス・ランベール(ランベール・セット)」が特別展示されています。

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2008年7月24日 (木)

夏休み☆上野SANPO①「フェルメール展」混みそう

Cimg0555 快晴の夏休み。時々太陽も夏休みになってくれるといいのにと思うこのごろですが、ちょっと時間ができたので、ぶらりひとり上野散歩に出かけました。

JRの上野駅内に横断幕という感じで「フェルメール展」のポスターが掲げられていました。東京都美術館にて8月2日~12月14日まで開催される予定です。

公式サイトによると日本初公開5点を含む過去最多7点のフェルメール絵画が展示されるということです。

このところのフェルメール人気を考えると、カウントダウンの東京ディズニーランド並みに混むのではないかと予想されます。たぶん去年の「牛乳を注ぐ女」を上回る動員数になることでしょう。恐ろしい~。

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2008年7月23日 (水)

幸せのリング

Cimg0552 Cimg0554日開通した東京メトロ副都心線、池袋駅。ホームからエスカレーターで改札に行く途中、イルカたちが気持ち良さそうに 泳いでいます。

どこかで見た元気なイルカたち。そうそう、この前「爆笑問題のニッポンの教養」に出ていた芸大の宮田先生のイルカじゃないの。太田さんと激論戦わしていたあの先生。

絶対そうだと思って作品名と作者を探すと・・・テーマ「幸せのリング 宮田亮平―出会いの場として、人々が集い、幸せの環が広がりゆくことに思いを込めて。」とありました。

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2008年7月22日 (火)

まんがでも読破「カラマーゾフの兄弟」

カラマーゾフの兄弟 (まんがで読破)

本屋さんで「monkey business 眠り号」を探していたら、何やらドストエフスキーなる言葉が聞こえてきました。赤ちゃんを抱っこしている2人のママさんがコミック本を手にしています。

「エッ、コミック版『カラマーゾフの兄弟 (まんがで読破)」(ドストエフスキー著、イースト・プレス)ですか!?」こんなマンガがあるの、知りませんでした。

つい耳がダンボになってしまい、かのママさんが「これ一度読んでみたいと思ったんだよね。面白いかな~。読んでみようかな~。」と言うのを聞いちゃいました。

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2008年7月21日 (月)

「適当論」は純次的適当?

適当論 [ソフトバンク新書]

「カラマーゾフの兄弟」を読んで何だか相当疲れました。そこで高田純次の適当パワーで元気になろうと思って「適当論 [ソフトバンク新書]」を手に取りました。がしかし、この本、ちょっと違うでしょ。著者が”高田純次”となっていますが、実は精神科医の和田秀樹という人の「高田純次論」になっています。

こりゃー、著者名が適当すぎるわねー。

純ちゃんのシュールな適当さに出会えず「おやまあー」の本でした。

あっ、「俺は100メートルを9秒で走れたよ。バイクで」(93ページ)は笑えましたけど。

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2008年7月20日 (日)

クラブ・カラキョウ(3)

大審問官スターリン

4月から始まったクラブ・カラキョウ(「カラマーゾフの兄弟」読書会)も3回目。今回は第2部第5編「プロとコントラ」、第6編「ロシアの修道僧」を読みました。超ヘビー級の内容で読むのだけでもなかなか進まず、少し読んでは、立ち止まり線など引き、行きつ戻りつしながらなんとか2巻を再読了しました。

まずは前半のクライマックスともいえる「プロとコントラ」の5『大審問官』をしばし音読。「なんだか人が変わったみたいな感じで」(「カラマーゾフの兄弟 2」226ページ)「話しているときの顔が変」なイワンの物語詩を生身の声で聞いてみることに。(顔が変は悪魔に取付かれたことの暗示だと思われます)

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2008年7月17日 (木)

ヒレ肉で夏バテ、飛んでいけ~

Cimg0550 毎日お暑うございます。このところ、コニコの喫茶店もホットコーヒーよりアイスコーヒーのリクエストが多ございます。

そんな夏バテしそうなこの時期、わが店では、さっぱりしているのにおいしくて元気がでるお肉料理をご紹介します。

オリジナル・レシピは藤野真紀子さんのもの。「ヒレ肉heart01トマトheart04チーズ焼き」

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2008年7月16日 (水)

ロシアの音楽がしみこむ♪

ラフマニノフ : ピアノ協奏曲第1番&パガニーニの主題による狂詩曲

 以前「N響アワー」で中村紘子さんがラフマニノフのピアノ協奏曲を弾いていました。貫禄の演奏、たっぷりと響かせて、ゆったりと聴かせてくれたメロディーが印象深く、また聴きたくなりました。

そこで「ラフマニノフ : ピアノ協奏曲第1番&パガニーニの主題による狂詩曲」(中村紘子、ソニーレコード)を楽しむことに。指揮はエフゲニー・スヴェトラーノフ、オケはロシア交響楽団。

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2008年7月15日 (火)

3か月トピック英会話「体感!ニューヨーカーの会話術」

New_york NHKテレビで放映されていた3か月トピック英会話「『赤毛のアン』への旅」が終わってしまって、「あ~あ、つまらないな~」と思っていたら、な~んと新しい番組が意外と面白い。

アンと同じく3か月クールの番組「体感!ニューヨーカーの会話術」。このところNHKは「身体にしみこむ」とか「体感」とか多用しまくり。日本人のぎこちない英語をなんとかネイティヴのようにという試みのよう。言うは易し、行なうは難しだが。わが道は遠し・・・。まあ、それはさておき。

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2008年7月14日 (月)

「死と生きる 獄中哲学対話」

死と生きる―獄中哲学対話

先日池田晶子の「死と生きる―獄中哲学対話」(池田 晶子著,陸田 真志著、新潮社)を紹介した。

なのに、本当に迂闊だった。6月17日に宮崎勤の死刑が執行されたことは大きく報道されたが、彼と一緒に他2人の死刑執行があったのに名前をみなかった。

2人の名前は、山崎義雄(73)、睦田真志(37)とあった。あの睦田真志が死刑になったのを今頃知る。

本棚から「死と生きる」を取り出し、あらためて2人の対話を辿ってみたくなる。

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2008年7月13日 (日)

耳かきの謎

Cimg0547 生まれてから耳かきを2度続けてもらうことなどなかった。我が家にガラスの耳かきとクマの耳かきがやってきた。それも2週続けてだ。

久しぶりに夫が結婚式に招かれて、そのときの引き出物に入っていたのだ。わたしはこのところ結婚式にいっていない。「引き出物に耳かき」が今の流行なのだろうか。1本目のときは「え~、耳かきなんて入っているの、おっかしい」と笑っていたが2本と続くとこちらの方が「引き出物に耳かき」という常識を知らなかっただけかもしれないと思えてくる。耳かきの謎。これは縁起物なのか知らん。

今日の言葉

earpick (耳かき)

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2008年7月12日 (土)

こまかすぎて伝わらない!?オースティンの「説得」(Persuasion)比較

Persuasion_2 6月のCS、LaLaTVで放映された「説得」〈2007〉を観ました。待って待ってようやく観られた「待ち焦がれて」(1995)とは別物です。

2007年新作の印象は―「待ち焦がれて」に比べて、主人公たちがよりドラマチックに激しくなっていると感じました。あのキーラ・ナイトレイのエリザベス・ベネットのように現代的な感じに。だってね、ラスト近くであのアンがマラソン選手のように走っているんですから。コニコの好みでは、「待ち焦がれて」の走らないアンと黒髪のウェントワースに軍配が上がりますが、ミスター・エリオットは、こちらの新作の方が、よりいやらしくてよかったですね。

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2008年7月10日 (木)

モーニング・コーヒー、いかが♪

Cimg0546 友達に誘われて○十年ぶりに早稲田大学に行ってみました。(早稲田OGではないですが学園祭に遊びに行ったりしていたので)

キャンパスもずいぶんときれいになって。おっ、あそこにあるのはUniversity Cafeですと~!

早速コーヒーを飲みに「いらっしゃいませ」って。私が言うのは変ですね。

「何にいたしましょう?」

「では早稲田ブレンドを」

そしてコーヒー片手に友とノンストップのおしゃべり。

○十年前の学生時代もこんなことしてましたね、○さん。また遊ぼうね。

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2008年7月 9日 (水)

「人間自身 考えることに終わりなく」

人間自身―考えることに終わりなく

 直感的に”その人”の言葉が私の中にとどまって去ることがないだろうと思う書き手が今までに2人いる。好きとか嫌いとかのレベルを超えてかけがえのない書き手といったらいいのだろうか。一人がアメリカの作家、フラナリー・オコナー。そしてもう一人が池田晶子。そして2人とも死んでしまった。

2007年早春に「墓碑銘」と題するエッセイを書き残して亡くなった。そのエッセイが載っている「人間自身―考えることに終わりなく」(池田 晶子著、新潮社)を読んだ。

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2008年7月 8日 (火)

文芸誌「monkey business」vol.1野球号

Photo 翻訳家、米文学研究者の柴田元幸氏が責任編集の新文芸誌「monkey business」創刊号をご紹介。ポップな表紙がお気に入り。vol.2ももうすぐ-7月19日発売。

季刊誌といっても限りなくアンソロジー、ハードカヴァー本のよう。何が言いたいのかというと、カヴァーはソフトだけどお値段がお手ごろで中味が濃いですよということ。じっくりと楽しめました。

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2008年7月 7日 (月)

「あすへの話題」の終わりとはじめ

日経新聞の夕刊1面に「あすへの話題」という小さなコラムがあります。各界の著名人が半年間、月曜から土曜まで日替わりでそのコラムを担当します。今年も年明けから毎日、豊かな話題を楽しませていただきました。

6月までで書き手が交代となったのですが、印象に残ったのが篠塚英子氏(お茶の水女子大学名誉教授)の最後のコラム「書くことについて語るとき」でした。

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2008年7月 5日 (土)

映画「潜水服は蝶の夢を見る」

潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】

その人の名はジャン=ドミニク・ボビー。(「ELLE」誌元編集者)

蝶のように飛翔する自由な想像力と記憶で確かに生きる

瞬きが言葉となり、とてつもなくゆっくりと刻まれて文となる

ひとつの文字が潜水服の中で深く震える 左目は蝶となって語りかける

映画潜水服は蝶の夢を見るは、不自由な肉体を背負って深い内面に沈んでいったひとりの人間の実話だ。

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2008年7月 3日 (木)

ニナミカの「蜷川妄想劇場」

蜷川妄想劇場 ~mika's daydreaming theater~

 今日もゆるい読書でお楽しみ。ニナミカの愛称で親しまれている蜷川実花の「蜷川妄想劇場 ~mika's daydreaming theater~」(蜷川 実花著、集英社)です。(映画「さくらん」の監督はとびきりの腕のいい写真家)

空想、奇想、妄想と連想して一番毒を孕む言葉が”妄想”―みだりな想いにまかせて不埒な一瞬をとどめた写真集。

目次をめくれば居並ぶ色男たち・・・・

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2008年7月 2日 (水)

「夢をかなえるゾウ」を読んだゾウ

夢をかなえるゾウ 夢をかなえるゾウ

著者:水野 敬也
販売元:飛鳥新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

近ごろ話題の「夢をかなえるゾウ」(水野敬也著、飛鳥新社)を読んでみた。いわゆる啓発本だが、関西弁の啓発先生がかなり愉快だゾウ。

インドの大衆神、ガネーシャがその啓発先生のゾウ。毎日飛び出す教訓が押し付けがましく聞こえないところがみそ。

反面教師みたいなガネーシャ先生は、先人の知恵をジャブの効いた話術で聞き手の身体に染み込ませる。毎日1つ、「ガネーシャの課題」が与えられて、それを弟子の「僕」が実践していくという流れ。

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2008年7月 1日 (火)

原書「I Was Vermeer」(2)

MilkmaidPhoto 左の2つの絵を比べてみて、同じ手による作品だと思う人がはたしてどのくらいいるでしょうか。

左側のものは言わずと知れた有名なフェルメールの「牛乳を注ぐ女」。フェルメールらしい、フェルメールたる絵。そして右側の絵が世紀のフェルメール贋作者、ハン・ファン・メーヘレンの手による「エマオのキリスト」。

事実は小説より奇なりです。この「エマオのキリスト」がオランダ美術学会の権威アブラハム・ブレディウスによりフェルメールの真作だというお墨付きを与えられたところは、この本の大きなクライマックスです。

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