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2008年7月14日 (月)

「死と生きる 獄中哲学対話」

死と生きる―獄中哲学対話

先日池田晶子の「死と生きる―獄中哲学対話」(池田 晶子著,陸田 真志著、新潮社)を紹介した。

なのに、本当に迂闊だった。6月17日に宮崎勤の死刑が執行されたことは大きく報道されたが、彼と一緒に他2人の死刑執行があったのに名前をみなかった。

2人の名前は、山崎義雄(73)、睦田真志(37)とあった。あの睦田真志が死刑になったのを今頃知る。

本棚から「死と生きる」を取り出し、あらためて2人の対話を辿ってみたくなる。

この本が出たのが1998年、今から10年前。彼はその年の6月に死刑判決を受け、控訴している。ニュースによると、睦田の死刑確定から執行までの期間は2年8ヵ月ということ。死刑は2005年に確定したことになる。

彼は去年の池田氏の死をたぶん知っていただろう。彼が池田氏に向けた「言葉」はあったのか。そしてもし―生きることに’もし’はないのだがそれでもあえて問うてみたい―池田氏が生きていたら、この死刑をどう考えたか。睦田の死にむけた言葉というよりも彼の死刑が執行されたという状況をどう考えたかを聞いてみたかった。

たぶん、この本の帯にあるように「その死刑、待ちなさい。」と恫喝していたのではないか。

そして2人にはお互いへの哀悼の言葉は―必要なかったのではないかと思えてくる。2人は、この「死と生きる」の中で本質をとことん「言葉」で求め合ったという潔さがきっとあったのだから。2人の対話後、きっとお互いの生き死に目をそらさずみつめていったのだろう。《善く生きる》という2人の対話は今も私たちの中で続いているように思う。

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