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「秘蔵名品アートコレクション―パリのエスプリ・京の雅・江戸の粋―」

Cimg0623 秋のような東京の今日の陽気。友人のご招待で、穴場の展覧会「秘蔵名品アートコレクション―パリのエスプリ・京の雅・江戸の粋―」(ホテルオークラ別館8月30日まで)へ。実は穴場と思いきや先日「新日曜美術館」で紹介されたためか、「対決―巨匠たちの日本美術」ほどではありませんが意外と混んでおりました。

それでも展示会場は思いのほか広々として、大きな絵画、屏風絵などもゆったりと遠くにさがってながめたり、さすがホテルの展覧会。気分は休日リラックスモード。

Photo 秘蔵というだけあって西洋画はいつもの有名どころの顔ぶれながら、初めて出会う絵ばかりで、十八番の絵とは違った佇まいでした。

特に気に入ったのがモネの「サンジェルマンの森の中で」。空が見えないくらい紅葉に包まれていてその葉っぱが光に輝いてトンネルを作り「こっちにおいで」と手招きしているようです。実際にこんな光景、いつかみてみたい―ものの本によるとパリのリヨン駅、レ・アル、凱旋門、デファンス(新都心)などからRERのA1番線、Saint Germain-en-Laye行きで、終点までいけば森をみつけられるとか。ファンタジーのような異空間への道のような気もして素敵です。フィリパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」の一シーンのよう。

はじめてみたモーリス・ヴラマンクという人の「冬の風景」も白い色なのに妙に力のある絵でした。

Photo_2 さて日本の秘蔵は・・・伊藤若冲の「旭日松鶴図」が目玉でしょうが、コニコ的にはまずはやっぱり北斎。初めてお目にかかる細長い3つ「日月龍図」の掛図。天空のダイナミズムを感じさせ朱と墨が斜めに対して、目を釘付けにします。

同じく北斎の全国のめずらしい橋を描いた「諸国名橋奇覧」も描く時のアングル、遠近法などの構図の面白さに思わず彼の非凡さを感じます。

また日本の浮世絵とフランスの絵画をつなげる作品が会場にさりげなく置いてあって、そちらも興味深かったです。先日おとずれた「フランスが夢見た日本」のジャポニスム―1888~1891年に出たジークフリード・ビング編集の「芸術の日本 芸術と産業の資料集」に北斎や広重の版画などをみると、当時フランスのアート界の興奮ぶりが伺えます。

あれやこれやで、いままで観た展覧会をいろいろ彷彿される秘蔵コレクションでした。帰りには 美味しいランチをいただいて 充実の一日を過ごしてきました。

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