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2008年8月 6日 (水)

映画「風が吹くとき」日本語吹き替え版(When the Wind Blows)

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今日は「原爆の日」。広島は原爆が落とされてから63回目の夏を迎えました。この1年間に死亡した方が5302人、広島の原爆死没者は25万8310人になったそうです。

新型爆弾というだけでその影響力、破壊力が全くわからなかった当時からもう半世紀以上もたって、今も死者が出ている事実はとてつもなく重いことです。

今一度”核兵器”を考えさせる映画を観てきました。「風が吹くとき」(81分)―初めての日本公開は21年前のチェルノブイリの事故が起こっていた頃。ずっと観たいと思っていたのですが、今回のデジタルリマスター版を初めて観ることができました。

原作は「スノーマン」で有名なレイモンド・グリッグズ。

物語は、イギリスの田舎に住む隠居夫婦が突然起こった戦争に巻き込まれ、核爆弾による被爆で死んでいくというもの。

広島の地獄に比べると生ぬるいという意見もあるでしょうが、わたしには老夫婦が善良で無垢であるが故になんとも痛々しく、残酷でした。グリッグズの描く老夫婦がまるで幼なじみの男の子、女の子のようなんです。

夫のジェイムズは政府が発行したパンフレットにそって忠実にユーモラスに核シェルターを作っていくのですが、そんなものは今の私たちからしたら、まるで火に油を注ぐようなもの、何の役にも立たないことは明白。それなのにシェルターの盾になるドアと壁の角度を正確に60度にしようと律儀なジェイムズ。核爆発後の雨水を飲むことも危険極まりないのに、それでお茶を入れる奥さん。

核爆弾が落ちる前の彼らの家は、赤や青や緑の色鮮やかなコージーな住まいだったのに、爆弾投下後、一瞬にして灰色の世界に。壁に掛かっている夫婦の結婚式の写真が落ちるシーンは2人の恋愛中の生きるエネルギー全開の時を辿って、まるで線香花火のように落ちていくのです。

ラストは・・・紙袋をかぶった2人を正視することができませんでした。ボロボロになったずた袋が重なって・・・

核戦争が起きたときにどうするかではなく、この老夫婦のような状況をつくらない、核のない世界を考えていくことがいかに大事かをあらためて感じました。

日本語版吹き替えの森繁久彌さんと加藤治子さんが淡々とした語り口ですばらしかったです。

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コメント

コニコさん、おはようございます☆
昨日は原爆忌の日に考えさせられる映画のお誘いありがとー♪(^^)タイムリーな企画でした。

投稿: クーネルシネマ | 2008年8月 7日 (木) 07時24分

クーネルシネマさん、早速コメントをありがとうございます。皆の感想をもっと聞きたかったのですが、こういう映画って後からじわ~ってくる映画かもしれませんね。

誰が敵だかわからない戦争とか、先制攻撃だとか、政治的なメッセージも21年前の映画とは思えない先見性があったと思います。

投稿: コニコ | 2008年8月 7日 (木) 09時42分

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投稿: Johne601 | 2019年5月13日 (月) 11時02分

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投稿: Johng192 | 2019年8月 8日 (木) 23時07分

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» 風が吹くとき [有閑クーネルシネマ]
63回目の広島原爆忌にあたる今日、渋谷シアターNにて21年ぶりの再上映となる「風が吹くとき」を観てきました。    パンフレットによると、このタイトルはマザーグースの歌に由来しているそうです。 風が吹いたら、揺りかごがゆれる。 枝が折れたら、揺りかごが落ちる。 坊やも揺りかごもみな落ちる。 この歌は思いあがった人や野心的な人に対する戒めの歌とされているとのこと。 イギリスの片田舎に住む善良な老夫婦。 敵..... [続きを読む]

受信: 2008年8月 7日 (木) 07時03分

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