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2009年3月25日 (水)

「トニー流 幸せを栽培する方法」

トニー流 幸せを栽培する方法 トニー流 幸せを栽培する方法

著者:トニー・ラズロ
販売元:ソフトバンク クリエイティブ
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どこかで東京は今日が桜の開花日と書いてありましたが、寒い一日でしたね。それでも、近くの桜並木は蕾がふくらんできています。春がもうそこに。植物も新しい芽を出し始めます。

そんな季節に”幸せ”を栽培する方法なんてタイトルをみつけると、とたんに読んでみたくなります。とぼけた表紙のトニーさんの顔は、お馴染みの奥さん、小栗左多里さんが描いたもの。

トニーさんがこれまで大切にしてきた知恵や考え方を、”幸せへの道しるべ”として紹介しています。ユニークなのは異なる文化、言語にこだわりトニーさん流にユーモラスにしかも多様な視点をもって語っていること。

全部で16章。章のタイトル自体がいろいろな国の格言、名言になっています。例えば、「ほどほどに―黄金の中庸を(古代ギリシャの思想)」、「『黄金律』より『黄金判断力』―自分が他人からしてもらいたいことは決して他人にするな。趣味が違うかもしれないから〈ジョージ・バーナード・ショー)」などなど。

そして、それぞれの終わりには、世界のことわざと「左多里のつぶやき」が参考についています。トニーさんと左多里さんはとっても仲が良く、そして観察眼が鋭いですね。そうそう、「中毒は自ら選べ」という章のことわざの中で、ドストエフスキーのこんな言葉が紹介されていました―「人生の後半は、その前半で身に付いた癖だけでできている」。言い得て妙。

特に印象深い章―「愛するために生まれたのだ―命を愛するのは、生きることに慣れているからではなく、愛することに慣れているからだ〈フリードリヒ・ニーチェ)」。トニーさんは、2001年の同時多発テロの事件でみずから経験したことを書いています。その時、奥さんの左多里さんが世界貿易センターにいる可能性があり、安否を心配したということです。彼が強く感じたことは、「その日、本当に命を愛している自分を知った。」というのです。命の大切さだけを説いても、なかなか心に届かないことがあります。愛する命だからいとしく感じられる―その時こそ、命がいとしくなるということ。その気持ちが芽生えた時、また人にも共感できるようになるのでしょう。トニーさんの言われる「命を本当に愛するようになるのは、自分から人を愛せるようになり、さらにどうしても愛し続けたいと思うようになってから」〈112ページ)なのですね。命はheart01、愛もheart01

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