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2009年5月18日 (月)

レベッカ・ブラウン講演会

犬たち

 作家の朗読会なるものに初めて行ったのが5年程前、アメリカのレベッカ・ブラウンが「若かった日々」のプロモーションで来日した時だった。その時に出逢った彼女のしなやかな表情を思い出す。

昨日、「犬たち」(レベッカ・ブラウン著、マガジンハウス)の翻訳が出るのを機に来日した彼女の朗読会に再び行ってきた。気取らず、構えず、率直な話しぶり。前とちっとも変わらない清々しいさ。彼女が紡ぎだす文章と同じで、シンプルで芯のある言葉を聴けた。訳者の柴田元幸氏が彼女の言葉をさらりと訳す。

Dog_5 今回の朗読は、読み親しんだ「体の贈り物」や「家庭の医学」とは毛色の違った作品だ。「犬たち」から2つの動物寓話を聴いた。この本の副題は"A Modern Bestiary"―”現代の動物寓話集”。でも、出てくる動物は犬だけ。最初の話は”Bone”、そして”Girl”。なんだか奇妙に歪んだ話し。グロテスクに憑れる女性がいる。犬とのパワーゲームにとりつかれている女性。レベッカ・ブラウンが淡々と読み、柴田氏が翻訳を呼応するようにすっと読む。「あうん」の呼吸で聴いている人に英語も日本語も流れるようだ。

若かった日々 最後に特別に読んでくれたのが、「若かった日々」の冒頭、”Heaven"。この文章には、つい感情移入してしまう。若かった在りし日の母と父を思う、その場所は天国。

耳だけでなく、体にも心にも響いた朗読会だった。

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