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2009年6月19日 (金)

生誕100年の「人間失格ではない太宰治」

Pap_0061今日は太宰治のお誕生日だそうで、おめでとうございます。それでもって、誕生から100年経ったということで、なおのことめでたいです。

 特に太宰治に入れ込んだということもなく、「走れメロス」を若い頃に読んだくらいなのですが、本屋さんで面白い雑誌をみつけたので買ってきました。「 人間失格ではない太宰治―爆笑問題太田光の11オシ (SHINCHO MOOK)」(太宰 治、新潮社)

なぜかあざやかなバービーピンクの表紙に、プレゼンのスライドのように「人間失格ではない太宰治」と書かれています。太宰の11編の短編と、立川談志、押切もえなどの異色の書き手がそれぞれの太宰エッセイを書いています。編者は爆笑問題の太田さん。

太宰の「人間失格」は、なんと夏目漱石の「こころ」に続いて日本名作ベストセラー第二位の本とか。太宰自身は「人間失格」と自らのイメージを重ねていたのかもしれませんが、読む人々のこころをとらえて離さず、「作家合格」といえる書き手だったんですね。

パラパラとページをめくると、収められた11編、見事にひとつも読んでいない!!中年になって太宰を再発見しようと思います。まずは「駆け込み訴え」あたりから。

おっと、”特別書き下ろし オマージュ小説 バリー・ユアグロー作『人間失格 またはスカーフ、花、匕首』”(柴田元幸訳)なんていうのもあります。これは超短編、5ぺージなので、今読みました。うん、ユアグロー的オマージュ―奇妙な設定の、人を食った心中物でした。

巻末の太宰の遺書や、坂口安吾の太宰追悼文もはじめてお目にかかりました。その追悼文に「つまり、彼は、非凡に憑かれた類の少ない見栄坊でもあった。」(375ページ)とあります。もしかしたら太宰は見栄を張らなければ死ななかったかもしれないなどと思いながら読みました。

誕生日の6月19日、今から61年前の今日、奇しくも太宰治の遺体が発見された日でもあります。合掌。

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コメント

コニコさん、2年以上も前に書かれたブログへのコメントになってしまいますが・・・先週、息子の薦めで『人間失格』を読みました(彼の中学の現代文の授業で課題図書として配布されたものを、お母さんも呼んでみたら!と差し出されたので)。

その場ではしがきを読んだら、何だか惹き付けられ、そのままぐいぐいと引き込まれるように読んでしまいました。

結果は→気に入りました!

ニヒルなのか素のままなのかわからないような人間像(たぶん太宰そのものを描いた自叙伝風?)に愛着を感じ、また、人間がみな心の奥底にふと感じることがあるであろう人生に対する虚無感を代弁してくれているような気もして、切ない共感がわいてきました。

私も以前に『走れメロス』は読みましたが、他にも太宰の本を読んでみたくなりました。

投稿: 友達のI | 2011年10月19日 (水) 00時34分

友達Iさん、こんばんは。そうですか。『人間失格』が息子さんの課題図書だったんですね。

いあ~、私も最近、子どもから学ぶきっかけをもらってますが、息子さんも太宰を読む歳になりましたか~。感慨深いわ(;д;)

いまだ『人間失格』は読んでいませんが、若いIさんから薦められたら何だか読みたくなってきました。私の方からは、ここでレビューした太宰の短編がおススメですよ。特に昔話が気に入っています。

投稿: コニコ | 2011年10月19日 (水) 21時42分

コニコさんからご紹介して頂いたのは『人間失格でない太宰』でしたのに、私は一方的に『人間失格』の感想を書いたりしてすみませんでした。

短編小説と『人間失格でない・・』も読んでみます!太宰を読むなら次は何が良いかと息子とも話していたので、ちょうど良かったです。

息子の現代文の先生は高校時代に『人間失格』を読んで文学の道を志したそうです。息子はその先生のことも小説を読むのも好きなので、私にも薦めたかったみたいです。

子供に負けないようがんばらねば(笑)です。

投稿: 友達のI | 2011年10月20日 (木) 09時35分

友達Iさん、おはようございます。そうそう、学生の時って、その先生が好きだと勉強以外でも色々なことで影響を受けますよね。

わたしは、思春期に太宰には無線だったわ~。きっと、息子さん、太宰が入り口になって他の本も手にするかもね。楽しみ楽しみ。

ついでに、太宰の短編を映像化した番組が前にNHKでやっていて、それがなかなか面白かったの。そちらも興味があればいってね♪

投稿: コニコ | 2011年10月21日 (金) 06時50分

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