« monkey business vol.5 対話号は | トップページ | 夏のチロル物語 »

2009年6月25日 (木)

NHKカルチャーラジオ「プルースト『失われた時を求めて』を読む」☆お疲れ様でした

失われた時を求めて〈1〉第一篇 スワン家の方へ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

4月に始まったラジオ文学の世界、「プルースト『失われた時を求めて』を読む」も今日で最終回。13回に及ぶ解説は、それでも原作を読む膨大な時を考えると短いものです。

ただただ長くて読み続けるのが大変というイメージだった「失われた時を求めて」も毎回登場人物の丁寧な説明と、前のストーリーも復習しつつ語り手の気持ちを辿る解説で、おぼろげながら本の骨組みが見えてきました。鈴木道彦先生、ありがとうございました。

失われた時を求めて〈1〉第一篇 スワン家の方へ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) (マルセル プルースト著)

特に印象に残ったのが『見出された時』の「読書論と普遍化」です。

一人ひとりの読書は本を読んでいるときに、自分自身の読者なのだ。作品は、この書物がなければ見えなかった読者自身の内部のものをはっきり識別させるために、作家が読者に提供する一種の光学器械にすぎない。

そしてその読む本は、個性的であってかつ普遍性を持っている必要があるということ。まさに時が鍛えた不朽の名作といわれるものは、書いた人のオリジナル性が強く、かつその個性が時空を超えて人のこころに響く普遍性がありますよね。

少しずつでも「失われた時を求めて」に近づけたらいいという気持ちで、とりあえず聴いてきました。いっしょに聴いていた皆様も、お疲れ様でした。

|

« monkey business vol.5 対話号は | トップページ | 夏のチロル物語 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/114487/30278242

この記事へのトラックバック一覧です: NHKカルチャーラジオ「プルースト『失われた時を求めて』を読む」☆お疲れ様でした:

« monkey business vol.5 対話号は | トップページ | 夏のチロル物語 »