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2009年8月26日 (水)

ヴィオラの魅力

以前ご紹介したヴィオラ奏者の今井信子さん、彼女の弟子にあたる、小熊佐絵子さんがワンコイン―500円のコンサートをなさるというので、さっそく行ってみました。それも午前中の11時開演です。クラシックは夜のコンサートが多い中、わたしには願ったり叶ったりの企画でした。

題して「夏休みモーニングコンサート~ヴィオラの魅力~」。上野の文化会館で堪能してきました。(明日も「アンサンブルの魅力」を11時から開演)

アンサンブルには欠かせない弦楽器でありながら、目立たないヴィオラです。その隠れた魅力をヴィオラだけで聴かせてくれました。無伴奏でヴィオラ4台の演奏が聴けるコンサートなんて本当にめずらしいです。

曲目はガース・ノックスの「マレのラフォリアの主題による変奏曲」、バッハ(野平一郎編曲)の「シャコンヌ~4つのヴィオラのための」。

そして、ハイドンの「二重奏曲」を2台のヴィオラ、ヴュータンの「カプリッチョ」をソロで楽しみました。

特に「ラフォリアの変奏曲」は、メローなメロディーがわたし好み。この古典をノックスが変わった奏法で現代的にアレンジし、聴き応えがある曲になっていました。面白いのは4台目のヴィオラの最低音弦の調音をわざと普通よりも低目に調弦していたことです。解説によると、昔の弦楽器は作りが今のようにきちっとしていなかったので、演奏中に弦が緩んできて、音が低くなってしまうことがよくあったそうなんです。それを確信犯的に再現して、微妙な不調和音をつくり、ゆるいアンサンプルが奏でられるというしかけです。これって、なんだかいいかげんなのか、昔の再現に正確なのか―ヘンな感じでした。

YouTubeで作曲家でしかもヴィオラの演奏家でもあるガース・ノックス氏の映像をみつけました→コチラ (たくさんの奏法の紹介の最後に、このラフォリアの演奏があります。)

ヴィオラの魅力は、一言で”その音”、と言い切った演奏者たちのニコニコした顔が印象的でした。「どうです、聴かないと損ですよ」的な感じが全然なく、謳い上げることのないヴィオラの朴訥な音は、魅力的で温かな響きがありますね。

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