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2009年8月31日 (月)

原書「Twilight」(ネタバレあり)

Twilight

月末恒例の原書本のレビューです。今月は「Twilight」(Stephenie Meyer著)434ページの長編で、語彙がそんなに簡単というわけでもないのに読みやすい文章でした。そして、ストーリーや登場人物がそんなに複雑じゃないせいか、すっと物語に入っていけます。

古典の恋愛もののロングセラー「若きウェルテルの悩み」を読み、日本の恋愛ものの達人、小池真理子が書いた高校生の恋愛ものの「無伴奏」を読み、今回のこの作品は、原書を読むというよりアメリカのティーンエイジャーのファンタジックな恋愛ものも読んでみようというノリです。ベストセラーになり、すぐに映画化されてビックリしましたが、読んでみてこれはすぐ映画にしたくなるなと納得しました。

内向的なベラは、離婚した母親の元を離れて父親のいる田舎Forksでしばらく高校生活を過ごすことになります。そこで出逢ったこの世のものとも思えぬ美しいグループのひとり、エドワード。最初は理由なく彼に嫌われたベラがエドワードの言動に翻弄され、一時も離れられない運命の恋に落ちていくという筋書きです。

この物語がなんで多くの人の心を虜にしたのか?その魅力はなんといっても、二人の普通でない設定です。ヴァンパイアものはもう、ヴァンパイアが出てきただけで青白い美貌というイメージがありますよね。エドワードの人物描写が女の子には堪らないんじゃないかと思います。日本の女の子があこがれるプロム―そんなダンスパーティーでエドワードから誘われたら、ハリー・ポッターから誘われてもそれを断ってエドワードと踊りますね。

そうそう、エドワードだけでなくCullens一家の人々が皆んな魅力的でした。それぞれに長い歴史があり、ヴァンパイアになった過去が面白かったです。

オースティンのファンとしては、ベラがPride and PrejudiceやSense and Sensibility、 Mansfield Parkを読んでいるのが気になりました。「多感と分別」のエドワードとこのエドワードが同じ名前で、ベラがエドワードのことをまた考えてしまう自分に腹を立てるところも楽しいです。アメリカでは高校生で「高慢と偏見」などを読むんですね。なるほど。

この物語、あと3話続くようですが、続きを読みたくなりました。でも、その前にこの1話の映画、是非観ます。もうすぐDVDになるし。昔、トム・クルーズがヴァンパイア役を妖しく演じていたけれど、はなしてこの映画のヴァンパイアはどれだけ妖しいか、楽しみです。

Defining Twilight: Vocabulary Workbook for Unlocking the SAT, ACT, GED, and SSAT ちなみにこの原書の語彙をチェックするクイズ本みたいなもの―「Defining Twilight: Vocabulary Workbook for Unlocking the SAT, ACT, GED, and SSAT」(Brian Leaf著)が出ています。いつもお邪魔する「洋書ファンクラブ」で取り上げていました。英語学習にも役立つかと思うので、ご参考に。わたしも買ってみよっかなとこころ動かされます。この表紙も原作のリンゴの表紙をパロってニクイです。
P.S.著者のStephenie Meyerのサイトでこの本をどう思いついたかが書いてありました。なかなか面白かったですよ。夢のような話です♪

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コメント

こんにちはコニコさん。
Twilightって大人の女性にとってはguilty pleasureそのものだと思いません?
もういちど青春のときめきを!という感じで。
私はバンパイアというと萩尾望都!の年代なので、つい懐かしくなって「ポーの一族」を(送料で)大枚はたいて日本から取り寄せちゃいました。
Robert Pattinsonくんは私のタイプじゃないのでいまいちですが、高校生たちは映画好きだったようです。
Twilightシリーズは1作めだけで終えたほうが良かったと思うのですが、これも多くの女性ファンや出版社とは意見が異なるところでしょう。

また映画のご感想をお聞かせくださいね。

投稿: 渡辺 | 2009年9月 1日 (火) 02時29分

渡辺さん、こんばんは。こういう映画をguilty pleasureとはさすが、うまいことを仰います♪そして萩尾望都の「ポーの一族」とはホント懐かしいですね。わたしも高校時代の親友が「ポーの一族」の大ファンで、熱く語っていたのを思い出しました。今日、思わず図書館にマンガを予約しちゃったし。う~ん、妖しい読書(マンガだけど)、しばらく続きそうです。
映画は今月中にDVDレンタル開始だそうで、楽しみにしていますheart01

投稿: コニコ | 2009年9月 1日 (火) 22時30分

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