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2009年9月25日 (金)

「ポーの一族」

ポーの一族 (1) (小学館文庫)ポーの一族 (2) (小学館文庫)

ポーの一族 (3) (小学館文庫)ヴァンパイアの話は「Twilight」だけではないと思い出させてくれたのが、「洋書ファンクラブ」の渡辺さん。30年以上も前に話題になった萩尾 望都さんの「ポーの一族 (1) (小学館文庫)」(小学館)「ポーの一族 (2) (小学館文庫)」「ポーの一族 (3) (小学館文庫)」を今回じっくり読みました。

こんなに詩的な、あまりにも美しく冷たい情熱を秘めた話だったなんて知りませんでした。これは、マンガの域を軽々超えて一流の伝説物語といえますね~。今まで萩尾望都の作品を読んだことがなかったとはなんたる不覚・・・

第1話からすっかり”バラの咲く村ポーの村とその一族に惹き込まれてしまいました。そしてなんて巧みなストーリー展開。時間と場所を自由自在に操ってお話を紡いでいく萩尾さんの力量には驚かされます。そして第二巻の「メリーベルと銀のばら」で明かされるエドガーとメリーベルの過去には、思わず涙しそうになりました。

この物語を読んでいて、ずっと意識にあったのがエドガー・アラン・ポーの詩「アナベル・リー」。主役がエドガーという名前、少女のような美しく愛くるしい妹がメリーベル、そしてポーの一族に加わった男の子がアランといったら、自然とエドガー・アラン・ポーが思い浮かんでしまいます。ポーの妻ヴァージニアが、彼と結婚したのが13歳9ヵ月の時。「アナベル・リー」はポーが若くして病死したヴァージニアの死後、彼女を想って書いた詩です。この物語で、エドガーが、消えてなくなってしまったメリーベルのことを想い続けることと重なって、幻影をみるようでした。作家のポーは、妻の死後、彼女を追うように亡くなったそうですが、ヴァンパイアになったエドガーは、死ぬこともなく、人間でなくなった時の姿のまま、永遠の時を生き続けなければならない運命を負っています。

ポーの村にもらわれてきた時のバラの香りと美しいエドガー、メリーベルの笑顔が、ラストで夢の中の幻となり、少年の伝説は語り続けられるのでしょう。

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コメント

初めてだったのですか、望都さんの世界。わたしは高校時代に熱烈なファンの後輩がいて、「借りてください!」と山積みしてくれたので、一気に読ませてもらいました。名作ですよね。よかったよかった、コニコさんが望都さんの世界に出会うことができて♪

E.A.ポーのほうはというと、作品はともかく(いくつか読みはしましたが)、彼の人間性には前から興味があるんですが、何も手をつけていません。いろんなコトが棚上げ状態・・・。いつもコニコさんの読書量(だけでなく、読みかたにも)に感服!

投稿: あけきち | 2009年9月26日 (土) 15時03分

あけきちさん、そうそう、私もまだうら若き高校生だった時萩尾望都の世界にハマっている友達がおりました。私は今頃ハマって、即「トーマの心臓」を図書館に予約しました。来週くらいに読めるかな~♪

ポーの作品も私もそんなに読んでいるわけじゃないんですが、短編の極意、お師匠さんだと勝手に思っているんですよcoldsweats01

投稿: コニコ | 2009年9月26日 (土) 17時46分

私も萩尾望都に高校時代、はまってました。懐かしいです。

投稿: mikarin | 2009年9月26日 (土) 19時35分

mikarinさんも、あの頃、ラブ萩尾望都だったんですね~。わたしは今頃ですが、これは時代を超えた名作ですね。読めてよかったです。

投稿: コニコ | 2009年9月26日 (土) 23時21分

お邪魔します!私も大好きです!
中学時代すごくいいよという子がいて読んだんですがぜんぜんわからなくて(?!)、高校に入ったらまた高校の友達がみんな好きというのでもう一度読んでみたらやっと内容がわかって好きになりました(笑)

投稿: minmin | 2009年9月27日 (日) 23時21分

minminさん、あなたもやっぱり萩尾望都に染まったクチですね。あの頃、minminさんはマンガ家になるんじゃないかと思ってましたから。中学の時にもう読んでいたんですか。早熟ですね。いや、わたしが晩熟なんでしょうね~。
今日の記事「寝坊で見逃した大森さんが!」はminminさんに捧げますmusic

投稿: コニコ | 2009年9月28日 (月) 16時58分

コニコさん、こんにちは。
「ポーの一族」読んでくださったのですね(感激の涙)!
私たち姉妹は漫画を買うことを禁じられていたのですが、ポーの一族が連載されていたときにはこっそり買っていました。「トーマの心臓」もそうでしたし、今でも萩尾望都さんが一番好きな漫画家です。

いつか「バルバラ異界」もお試しくださいhappy01

投稿: 渡辺 | 2009年9月29日 (火) 08時39分

渡辺さん、こちらこそ感激の涙ですよ。ひとこと、素晴らしい作品ですsign01
「トーマの心臓」は予約しましたが、「バルバラ異界」もお薦めなんですね。了解です。
渡辺さんは子どものころ漫画を買えなかったんですか~?私はお小遣い、全部「少女フレンド」と「マーガレット』に消えちゃいました。里中満智子や大和和紀派だったんです。

投稿: コニコ | 2009年9月29日 (火) 21時12分

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萩尾望都         小学館  めくるめく傑作とはこういう作品をいう。まず、モトさまの絵がものすごくいい。図柄そのものは少女マンガの図柄ではあるが、モトさまの筆先の魔法によって、描かれるキャラは、どのキャラもすっごく演技がうまい。特に主人公のエドガー。フッと息を抜く表情ひとつで、彼の置かれている情況、彼の心理状態、物語の背後まで、読者に判らせてしまう。  また、コマ割りの巧みさにも言及せねばならない。1頁全面を使った、大きなコマ、小さなコマ、縦長、横長、実にリズミカルの配置され、映画に例えれ... [続きを読む]

受信: 2009年10月14日 (水) 19時50分

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