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2009年10月10日 (土)

「耳と文章力―上手な文章を書く秘訣」

耳と文章力―上手な文章を書く秘訣

耳と文章力―上手な文章を書く秘訣」(丸山 あかね著、講談社)のプロローグの一文に目がとまる。

――どうして私の文章力はちっとも上達しないのかしら?(3ページ)

本当に、どうして文がうまくならないのか、私も同じ悩みをもつ。

著者丸山さんは音楽でいう『絶対音感』なるものがあるように『絶対文章感』という言葉が閃き、それ以来”自分の文章をどうにか改善すべく長い旅に出ることとなった。”(5ページ)という。

この本はその旅の記録を綴ったエッセイ。

悩みながら、いろいろな方に果敢にインタビューしている姿が面白いし、共感を呼ぶ。

その中で名言と思うものがこれだった。「書く技術 なにを、どう文章にするか」という本を上梓されている森脇逸男さんの言葉です。

「ある程度、整った文章を書けるようになっても油断は禁物です。中国の北宋の時代に政治家であり、文学者だった欧陽脩(おうようしゅう)という人は『文章を作るには三多がある。看多、做多、商量多である』という教えを説いています。

「看多」とはたくさん読む、「做多(さた)」とは文章をたくさん作る、「商量多」とは書いた文章について推敲を重ねるという意味です」(68ページ)

当たり前のことだが、私にはきちんとできていないので耳が痛い。耳の話が出たところで文章がうまい人は耳がいいという話も出てくる。いい耳を持つというのも文章力を育むために大切な要素になるが、それよりも後天的に育っていく”書きたい気持ち”、”感受性”が結局は、文章を上達させるものだというのが丸山さんの結論だ。

『絶対文章感』というものの有無ははたして謎だが、私でもこれからも文が上達する余地がありそうな結論でやれやれだ。

ひじょうにわかりやすい文章で、ブログ書きにも大変参考になる本だと思います。

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