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2009年11月30日 (月)

「Call Me Okaasan Adventures in Multicultural Mothering」

Call Me Okaasan: Adventures in Multicultural Mothering

11月も最後の日になりました。今月の原書はこちらにしました。前に講演会でお世話になったアリス・ゴーデンカーさん のお薦めです。

Call Me Okaasan: Adventures in Multicultural Mothering

著者:Suzanne Kamata
販売元:Wyatt-MacKenzie Publishing
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まずは表紙にビックリさせられます。お腹が地球儀のようにまーるくなって、そこになんとまあ、地図が!

作家でありこの本の編者であるスーザン・カマタさんは現在、四国に住んでいるそうです。彼女自身が体験している国際結婚による子育てをふくめて、さまざまな文化と価値観、言葉などと格闘する女性たち21のエッセイが、ぎっしり詰まった力作です。

英語の難易度は、大体のエッセイの文が短く簡潔に書かれているので読みやすい方だと思います。ただ、本当に多岐にわたる多文化のお話が語られえいるので、読んでいて「今私はどこのどんな状況のお話の中にいるのだったっけ?」と確認しながら読みました。

それぞれの語り手は、日本はもちろん、中国、パリ、カザギスタン、ドイツなどなど世界に散らばり、そして人が出逢い、家族を作っていく苦労を経験しているのですが、その苦労がひじょうに長いスパンで語られるのが特徴です。中でも"Eleven Snapshots for Your Baby Book, Reconstructed in Blues" by Susannah Elisabeth Pabotと"A Hundred Years at Fifteen" by Xujun Eberleinの作品では3世代の環境、文化、人種、肌の色の違いが語られます。

日本ではあまり馴染みのない養子縁組による多文化、言葉の問題など、育てる側と育てられる側の気持ちの葛藤も2作品でとり上げられています。

まさにbicultural (2つの文化の)では収まらないmulticultural(多文化の)世界が拡がっています。

この世界のお母さんたちが、周りの価値観や環境、子どもたちの気持ちを思い測りながら、どうしようかと悩みながら、それぞれに“こうしてやってみよう”とがんばっているのを読むと、励まされるとともに異文化への理解ということがいかに大事かと思えてきます。

こういった本をぜひ若い人にも読んでもらいたいと思います。

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