« 「グレート・ギャツビー」読書会(12) | トップページ | 「安井曾太郎の肖像画」展 »

2009年12月21日 (月)

映画「赤と黒」

赤と黒 [DVD]

前にみた予告編が印象に残り、日に日に観ないと後悔しそうな想いはつのり、思い切って観に行ってきました。

その映画とは、スタンダール原作の『赤と黒 デジタルリマスター版』Le Rouge et Le Noir /1954年⇒2009年/フランス/カラー/DLP上映/192分

*「赤と黒 [DVD]」(184分)
発売日:2006/12/05
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ジェラール・フィリップ没後50年の特別企画として、今銀座テアトルシネマで上映中です。

まず驚いたことが、観客の年齢層の高さ。平均年齢は優に65歳を越えていそうです。コニコの予想では、5人に4人は若い頃、この映画に夢中になって、今回もう一度観に来た方のようです。はじめてみたのが20歳だとして70歳くらいになっているわけですね。やはり女性が多いこと。平日のサービス日でもないのに、既に始まる1時間ほど前にはチケット完売。あ~、前日に指定を取っておいて良かった♪

まずはタイトル―赤が軍服、黒が僧衣を表しているわけですが、ジュリアン・ソレル役のジェラール・フィリップは赤い軍服も、黒の僧衣もよく似合うこと。匂い立ついい男です。ただの薄っぺらいイケメンではなく、品があるんですよね、昔の銀幕のスターって。彼の容姿が際立って、なで肩で、スッとのびた手足、立ち姿の美しさが絵のようでした。

お話は、立身出世の野望に燃える美貌と才能をあわせもつ貧しいジュリアン・ソレルが貴族社会でのし上がっていく物語ですが、結末は、彼の思い描いたようにはならず・・・あらすじはこのくらいにして、後は新訳もでているのでネタバレしないでおきますね(セオドア・ドライサーの「アメリカの悲劇」に結構にた話しでびっくりもしていますが)。

ところで、主人公ジュリアン・ソレルが貴族の家に雇われる時に聞かれる最初の質問が「シャツを何枚持っているか?」というものだったんです。2枚と答えると、貴族の主人が「では20枚買いなさい。」といいます。つまり、シャツをたくさん持っていることがひとつのステータスだったわけです。そこで、ハッと思い出したのが「グレート・ギャツビー」の一シーン。デイジーがギャツビーのシャツの多さに驚き、むせび泣くところがありました。デイジーの貴族のような贅沢趣味、スノッブさが伺えるところなんですね。前から“なんでデイジーはシャツにこんなに感激しているんだろうな~”って思っていたので、思わぬところでシャツが階級を表す目安になることを知りました。

この映画、時々挿入される名言が意外と面白く、「ことばは人間の考えを隠すためのものだ」なんてこともさらりと述べていて含蓄がありました。

たまにこういったクラシック映画をみると、思わぬところでアイデアがリンクしたりして、楽しいですね。堪能しました。

|

« 「グレート・ギャツビー」読書会(12) | トップページ | 「安井曾太郎の肖像画」展 »

英米文学」カテゴリの記事

映画・ミュージカル」カテゴリの記事

コメント

ごらんになったんですね!
次に封切られる「パルムの僧院」を
強く強くおススメします。

私は、若いとき「パルムの僧院」は名作だといわれ、
一生懸命読んだのですがまったくわかりませんでした。
でも、
ジェラール・フィリップの映画を見て、
こんなに素晴らしい物語だったんだ、と感激しました。
コモ湖を舞台に繰り広げられる恋愛絵巻は、
その後さまざまな映画やドラマに取り入れられています。
そして、
ジェラール・フィリップ自身も
私は「赤と黒」よりこちらが好みです。

投稿: gamzatti | 2009年12月23日 (水) 14時34分

gamzattiさん、こんばんは。先日はお疲れ様でした。
そうなんですか。同じくスタンダール原作の「パルムの僧院」ですね。情報をありがとうございます。チケット、手にはいらなそうなので、DVDがあるかどうかツタヤで探してみます♪

ともかくジェラール・フィリップ特集の映画館はかなりの混みようで、おばあさま方に圧倒されましたw(゚o゚)w

投稿: コニコ | 2009年12月23日 (水) 22時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「赤と黒」:

« 「グレート・ギャツビー」読書会(12) | トップページ | 「安井曾太郎の肖像画」展 »