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2010年1月29日 (金)

サリンジャーの訃報

朝一番、携帯のフラッシュ・ニュースで、アメリカの作家、「ライ麦畑でつかまえて」で有名なJ.D.サリンジャー氏が27日91歳で亡くなったと知らせていました。

もう、びっくりです。何でびっくりしたかというと、サリンジャーが大好きな方には悪い気がしますが、「まだ生きていたんだ~」ということをまず感じたからです。だいぶ前から隠遁生活に入っていたサリンジャー氏は、1965年以来作品を公表することなく、すでに伝説の人となっていました。

詳しい訃報の記事はコチラ

サリンジャー氏が老衰で亡くなったことを思うと、何だか不思議な気がしました。1950~60年代に「ライ麦」を夢中になって読み、主人公のホールデンに共感した若者も多く、絶大なる人気を得ていたサリンジャー。そのから半世紀経ったわけですね。たしかにサリンジャー氏は、まだ「若者文化」というものが社会的にはっきりと言語化されていない1950年代に、“子どもでもない、大人でもない若者”という世代に焦点を当て、自意識過剰な若者のことばを代弁する小説を書いた先駆けの作家だったのですから。

約1年前に「ナイン・ストーリーズ」も読みましたが、私には未だに謎の多い作品群です。「ライ麦」とこれ以外には彼の作品を読んでいないので、多くを語れませんが、サリンジャー氏も謎めいた人物のまま社会に背を向け、亡くなってしまった感があります。

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コメント

じつは私も、訃報にびっくりしたひとりです。「えっ、生きてたんだ・・・」って。失礼ですが・・・20代前半に、「ライ麦」と「フラニーとゾーイ」を読んで、非常に感銘を受けたのですが、30を過ぎてから「ライ麦」を読み返したときに、20代のときに読んだようには読めず、なんだかさびしい思いをしたのを覚えています。10年の間に、確実に私もホールデンをとりまく無理解な大人になったのかなーなんて。

投稿: michi | 2010年1月30日 (土) 16時29分

サリンジャーは大学時代に読んだきりです。「ライ麦…」では、phonyということばがいっぱい出てきたことを思い出します。懐かしいです。

投稿: mikarin | 2010年1月30日 (土) 18時26分

michiさん、ホント若い時に読んだ本が今読んだりするとまったく違った感じを抱くのは時代と自分が変わったからなのでしょうか。不思議ですよね。これが、またお子さんが思春期になって「ライ麦」を読んだりすると、その時はどう感じるかも楽しみですね。うちの娘はサリンジャーにははまらなかったみたいです。

投稿: コニコ | 2010年1月30日 (土) 22時21分

mikarinさん、そうそうホールデンはphony(いんちき、うそくさい)っていうことばを連発してましたよね。
「ライ麦」を読んでニューヨークにあこがれた時もありました。確かに懐かしいですよね、もう○十年前ですもの

投稿: コニコ | 2010年1月30日 (土) 22時31分

こんばんは。
私もコニコさんと同じ感想を持ちましたよー。
大学生のときはもうすっかりはまりましたけど
私もこの年になって再読すると
なんだかのれない気持ちでいたくちです。
でもやっぱり永遠の青春文学だろうなあと
思います。

投稿: 点子 | 2010年1月31日 (日) 18時25分

点子さん、「ライ麦」が“永遠の青春文学”というのはそうかも。若いときは「感受性の強すぎる自意識過剰な自分」を持て余してしまうことがあり、そんな自分をどこかホールデンに投影してしまうのかもしれません。いいとか悪いとかではなく、そういう気持ちになる時期ってあるんだろうなって思うんですよね。

投稿: コニコ | 2010年1月31日 (日) 23時22分

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