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2010年1月10日 (日)

「コーネルの箱」

コーネルの箱

マーク・ロスコで川村記念美術館のことにふれたので、この本も是非紹介したくなりました。

コーネルの箱

著者:チャールズ シミック
販売元:文藝春秋
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ジョゼフ・コーネルという名前はかの美術館ではじめて知ったアーティストでした。絵でもなく、彫刻でもなく、ちょうどおみやげでもらうクッキーの箱に写真やら小さなビンやらが入ったような作品がさりげなく3,4点展示してあったのです。

一見、その作品にはこどもの夏休みの宿題のような素人さがあるのですが、不思議と見終って「あれっ、今のは何だったんだろう」ともう一度振り返らせる力がある作品群。物の断片たちは小さな箱の中で密やかに宇宙を形作っています。

そして数ヵ月後に偶然出逢った本が、「コーネルの箱」です。詩人のチャールズ・シミックがコーネルのように詩を作りたいと思って作った本だそうです。シミック氏いわく、この本は、「妄執(オブセッション)に形を与えようとする懸命の企て」(同書 序文より10ページ)でもあると書いています。コーネルの箱の写真が鳥の羽のように美しく、シミックのことばも丹精で心地良いものです。

頭とこころが疲れている時、こんな本を読むと大きな喜びを感じられるかもしれません。魅力的な本です。

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