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2010年1月25日 (月)

「The Uncommon Reader」(Audiobook)

The Uncommon Reader

クリスマスにMさんからいただいたCDを最近聴いています。前にレビューした「やんごとなき読者」のオーディオブック。「いつか原書で読みたいもの」と書いていたのを覚えていてくれて、プレゼントしてくれたとは本当に感激でした。

著者自らの録音で、CD3枚組みです。著者のアラン・ベネットは男性だから、クィーン・イングリッシュというのもおかしいですが、ジェントルマンの発音で格調高い英語です。

The Uncommon Reader

著者:Alan Bennett
販売元:BBC Audiobooks
Amazon.co.jpで詳細を確認する

もともと原作が128ページの中篇といってよい作品ですので、3枚の朗読を一気に聴いても3時間弱の長さです。手元に翻訳を置き、再読するような形で楽しんでいます。

今回、耳から聴いて気づいたこと。女王が自分のことを言うときに、“one”を使っていました。ジーニアス英和辞典によると、以下のように書いてありました。

《主に英正式》私、自分《■謙譲、堅苦しさまたは気取った感じを表す》
One didn't want to seem sick. (私は病気であるように見られたくなかった。)

なるほど、女王だから〔君主のwe〕なのかと思いましたが、“one”を使うのがイギリス流なのですね。

それから、もうひとつベネット氏の朗読で印象的だったのが、サー・クロード・ポリントン。耳を傾けていると、彼の息遣い、体から発する臭いまで感じられそうでした。そして、女王が彼と会う場面―サー・クロードが何気なく言ったことばが女王の内なる声を目覚めさせるきっかけになる件は、なんとも味のある朗読で好きな部分です。

そうそう、あらためて、翻訳を読み直すと市川恵里さんのうまさにびっくりします。風刺の効いた文章をさらりと訳しているのに好感が持てます。

翻訳といえば、私の大好きな2人の翻訳家が、この本の書評を書いていました。

池内紀氏の書評(毎日新聞)

鴻巣友季子氏の書評(朝日新聞)

鴻巣氏の書評は、最後の方でこの本のタイトルについて言及しています。「The Uncommon Reader」がヴァージニア・ウルフの「The Common Reader」を想起させるなんて。さすがですね。その後の鴻巣氏の邪推も気に入りました。

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