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2010年5月19日 (水)

「フランクリン自伝」

フランクリン自伝 (岩波文庫) フランクリン自伝 (岩波文庫)

著者:フランクリン
販売元:岩波書店
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今日は、ハウツーものの原点ともいえるアメリカの建国の父、ベンジャミン・フランクリンの自伝をご紹介します。

でも、なぜフランクリンの自伝なんて、今読んでいるの?って感じですよね。これがワケあり。「グレート・ギャツビー」の最終章に出てくるギャツビーの覚書とスケジュールが、このフランクリンの自伝をもじっているということを聞いて、手に取ってみました。

注目したいのが第6章「13徳樹立」です。最初から私には守れそうもない戒律で、めげますが、・・・

第1 節制  飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
第2 沈黙  自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。
第3 規律  物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。

という感じのものが13も続くのです。つい食べ過ぎちゃうし、ゴシップも好きだし、物を整理できずに散かしてしまう私には、フランクリンが人間離れしてみえてしまいますΣ(`0´*)

さらに彼のすごいところが、有言実行するために、この13の徳のチェック表をつくって、1週間ごとにそれぞれの徳を課題にして実行していったということ。さらにさらに、1日の時間表も作り、無駄のない時間を過ごすことを心がけています。いやはや、すごい。ギャツビーは、この徳のいくつかと、時間表を見習っているようですが、グレートになろうとした彼が、フランクリンの元祖「成功するための13の戒律」に魅せられてしまったのでしょうね。

他の章にも、「成功の道を歩む」や「富に至る道」など、いかにもアメリカの建国の父がいいそうなことが書かれていて、文章自体はつまらないのだけれど、あまりにも常套句的で逆にすごいです。

それにしてもフランクリンを形容する言葉に“voracious(貪欲な)”という言葉があるといわれるように、いろいろなことに興味があったんですね、この方。政治、経済、外交、科学などとどまるところを知りません。避雷針の発明は有名ですが、老眼になったらお世話になる遠近両用の眼鏡も彼の発明だとは知りませんでした。

その他、フランクリンが発案した格言入りのカレンダー、「貧しいリチャードの暦」も面白いです。たとえば、こんな格言が今日のカレンダーにのっていたり―「結婚前には目を大きく開けよ。結婚したら、半分閉じよ。(Keep your eyes wide open before marriage, half shut afterwards.)」なんてね。この暦は、アメリカだけでなくイギリス、フランスでも人気だったとか。

そういえば、5年前の「愛・地球博」のアメリカ・パビリオンではベンジャミン・フランクリンをテーマにしてたっけ。100ドル紙幣の顔でもあり、日本でいうと聖徳太子のような人だったかも。あらためて面白い人だと認識しました。

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