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2010年7月 6日 (火)

「おしゃべりなイギリス」

おしゃべりなイギリス おしゃべりなイギリス

著者:高月 園子
販売元:清流出版
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友だちからのおススメ本、「おしゃべりなイギリス」を読んでみました。

軽快で辛口のエッセイで、「うふふ」ってつい笑ってしまうエピソード満載の本。ですが、笑った後に、「なるほどね~」と納得もしてしまう、ちょっと異文化体験してイギリスの素顔を味わえて、ためにもなります。

そんな面白い話をちょっと紹介。

私が20年もイギリスに住んで断言できるのは、イギリス人って紳士淑女ヅラしてるけど、例外なくゴシップ好き。他人のプライバシーが3度の御飯より好きだし、油断できないのは、けっして秘密が守れない人なんです。それにいざ他人のこととなると誰もが天才的な記憶力を発揮――何度、舌を巻いたことでしょう。イギリスの推理小説を読むと、登場人物がやたらべらべらと他人のことをしゃべるのに呆れ果てていましたが、あれはイギリス人の習性なのでした!(15ページ)

夕刊フジとどっちがゴシップネタが多いか、と思うイギリスのタブロイド版を想像すると納得。やっぱり~。でも、もちろんイギリスをひとくくりにはできないんだけどね、これはおじさん、おばさんになるとどの国でも同じ、なんてことの証明かもね。

そうそう、教育ネタも、このエッセイの大きな魅力の一つです。習い事に関して、日本の完璧主義ではなく、イギリスでは不完全主義!というのも面白い。たとえば、ピアノのレッスンも、日本だったら完全に弾けるようになるまで次の曲にいけないことが多いのに対して、イギリスでの娘さんの先生は、

一つの曲をたいていレッスン2回ほどで切り上げ、さっさと次の曲にうつっていきました。まったく未完成のままで。一曲を完璧に弾けるようになる労力と時間で、3曲以上が九割がた弾けるようになるのです。子どもからするとそれだけ達成感が大きく、常に新鮮な気持ちで練習ができ、やる気を再生していくことが出来ます。(24ページ)

とのこと。まさに、今わたしがヴァイオリンのレッスンで感じていることです。この達成感がやる気につながるのは本当。レッスンが楽しみになるコツですよね。今思えば、わたしの子どもの頃のピアノの先生は、なかなか次の曲に進ませてくれない完璧主義者でした。そして早々とピアノのレッスンはやめることに・・・。

また、イギリスならではの「大学入試はユーモアで制覇?」の項では、驚きの合否判断が書かれていてビックリ。その他、住んでみないとわからない微妙なイギリスの階級意識なども興味深いものでした。

と、盛りだくさんの内容で、どの章から読んでも馴染める内容のものばかり。おやすみ前のちょっとした読書に最適です。楽しませて頂きました。

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コメント

コニコさん、こんにちわ。
はじめてお邪魔します。
恥ずかしながら、著者です。
読書家のコニコさんに読んでいただき、とてもうれしく思いました。ありがとうございました。
この本は九月初めに、新潮社から文庫化されます。新しいエッセイも満載で、タイトルやカバーも変わります。新タイトルは今週末に編集者の若くてかわゆい男の子がふうふう言いながら考えてくれています。
私のエッセイよりもっと「売り」は辛酸なめ子さんの解説で、一昨日に上がってきたのを読ませていただきましたが、とーーってもおもしろいですよ、さすが!
クーネルさん経由ででも、ちらっとのぞいていただけると光栄です。

投稿: moonhigh | 2010年7月10日 (土) 16時01分

moonhighさん、こんばんは。コメントを寄せて頂き、光栄です。こちらこそ、ありがとうございました。
9月に文庫本になるのですね。楽しみです。別のタイトルになるんですか?それも編集者が決めるとは知りませんでした。
是非読ませていただきますね。

そうそう、「おしゃべりなイギリス」を読んで一番共感したところは、例のアルマーニの件。“私もアルマーニの服、もらってきてと子どもにいうだろうな~”と思いましたよhappy02

投稿: コニコ | 2010年7月10日 (土) 22時49分

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