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2011年4月29日 (金)

神話の力

 文学の世界 2011年4月‐6月 ギリシャ神話 ルネッサンス・バロック絵画から遡る

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前回に続いてまたもNHKの番組を紹介すると、なんだかNHKの回し者のようにみえますが、決して関係者ではありませんです(笑)

今回はラジオ、NHK第2放送で木曜に放送されている番組「ギリシャ神話」です。

なぜこんなに私は神話に惹かれのか?私だけでなく多くの人に、こうした物語が時代や国境を越えて語り継がれているワケがあるはず。

神々の奇想天外なふるまいや非情な悲劇が語られることで、何が聴く人に起こるのか。

ふたたび「神話がわたしたちに語ること」も本棚から取り出してきました。

3.11ポスト震災では、理屈では到底説明のできない理不尽な哀しみを抱えて途方にくれてしまう人も多いと思います。そんな中で、目にとまったのがこんな文です。

神話は、純粋に論理的な議論では解決できない、本質的に日常の現実的問題に関する深い苦しみから生まれることが多い。(35ページ)

現実は、時として苛酷です。ひとりひとりの苦しみは、神話を語られることによって癒され、その語りを共有する物語として記憶することで、お互いを思いやることができるのではないかと思えるのです。そんな営みが太古の昔から繰り返されてきたのでしょう。

ギリシャ神話にある有名なパンドラの話では、開けてはいけないと禁じられた箱の蓋をパンドラが開けてしまって、そこからあらゆる諸悪が飛び出したとあります。そして、すべての悪が出ていったあとに最後に残ったものが“希望”だったというものがあります。私は、神話を物語る力に、哀しんだ人の元気を取り戻す何かがあると思っています。

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