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2011年5月19日 (木)

「森崎書店の日々」

森崎書店の日々 (小学館文庫) 森崎書店の日々 (小学館文庫)

著者:八木沢 里志
販売元:小学館
発売日:2010/09/07
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久々のブックレビューです。第3回ちよだ文学賞大賞受賞作品で、映画化もされた注目作。コニコお気に入りの神田界隈が舞台というので手にとってみました。

さくさくっと読めてさわやかな読後感が残ります。梅雨に向けて気持ちもじめじめしがちな時に、この本はほっとする。

物語はこう始まります――

わたしが森崎書店で暮らしたのは、夏のはじめから、翌年の初春にかけてのことだった。(中略)ことのはじめは、青天の霹靂という形でやってきた。(4ページ)

主人公は、しがないOLで、最近付き合っているボーイフレンドから他の人と結婚するといわれ、仕事もやめ絶望の日々を送る貴子ちゃん。

そこへ神田の古本街で古書店をやっている飄々としたサトル叔父さんからお店を手伝ってほしいといわれ・・・

このお店は近代文学専門の古書店。芥川、夏目、森という本の山の中の生活で貴子ちゃんが再生していく姿はすがすがしいです。叔父さんと貴子ちゃんが行きつけの喫茶店〈すぼうる〉は、神保町にある〈さぼうる〉のことですよね。このお店もレトロな感じがたまらない。この街の人たちは皆、ちょっと変わっているけど、温かい。サトル叔父さんは、貴子ちゃんを“天使”だと思っていて、よわっち~けど、誰よりも強く守ってくれるおじさん。愛すべき中年ダメ(?)男です。

映画もみたくなりました。まだDVDになっていないかしら。また、観てみたら記事を書きますね。

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