« 「シューマンの指」(ネタバレ少しあり) | トップページ | なんともブラックな映画「ブラックスワン」(ネタバレあり) »

2011年6月 7日 (火)

「ウォルト・ディズニー」

ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯 完全復刻版 (ディズニーピース(書籍・その他)) ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯 完全復刻版 (ディズニーピース(書籍・その他))

著者:ボブ・トマス
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

久々に伝記を読みました。小学生だった頃は、読書感想文なんてものがあって、伝記を読まされたものですが、最近はとんと伝記を読んでいませんでした。

この本の初版は、1983年4月の東京ディズニーランドのオープン直前だったそうで、一時絶版になっていたのですが、2010年暮れに復刊したものです。

今はすっかりディズニーランド、ディズニーワールドの名前で知られる“ディズニー”ですが、彼のテーマパークまでの道のりは、あまり知りませんでした。

アメリカ中西部の過酷な少年時代や、漫画作りに明け暮れる借金漬けの青年時代など、その大きすぎる夢と想像力に度肝を抜かされます。そして、何よりも「手にした成功に少しも満足することなく新しいものを開拓していく姿」、それが何よりアメリカ人の夢と重なり、ウォルト・ディズニーを国民の永遠のアイドルにしたのでしょう。

こんな一節がまさにアメリカン・ドリームを彷彿させます。

(ウォルトがミッキー・マウスに)似ているのは声だけではない。ウォルトもミッキーも冒険心や正義感にあふれているが、知的教養とはあまり縁がなかった。そして、二人とも、成功したいという少年のような野望を抱き、ホレイショー・アルジャーの立志伝に出てくるような裸一貫からたたきあげた人間像に臆面もなく憧れていた。それに、たった一人の女性に生涯忠実であるという、昔ながらの道徳にしがみついている点でも似ていたのである。(130ページ)

そして、ディズニーランドの記述でも、そこは“永遠に完成することのないもの、常に発展させ、プラス・アルファを加えつづけていけるもの、要するに生き物なんだ”ときっぱり言い切っています。

ディスニ―が悪戦苦闘した当時のアメリカの映画、そしてテレビ業界も垣間みられてアメリカのサブカルチャーを知る上で面白いノンフィクションでした。

★参考:引用したホレイショー・アルジャーの立志伝は、「ぼろ着のディック」のこと

ぼろ着のディック (アメリカ古典大衆小説コレクション) ぼろ着のディック (アメリカ古典大衆小説コレクション)

著者:渡辺 利雄,ホレイショ アルジャー
販売元:松柏社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

|

« 「シューマンの指」(ネタバレ少しあり) | トップページ | なんともブラックな映画「ブラックスワン」(ネタバレあり) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/114487/40301016

この記事へのトラックバック一覧です: 「ウォルト・ディズニー」:

« 「シューマンの指」(ネタバレ少しあり) | トップページ | なんともブラックな映画「ブラックスワン」(ネタバレあり) »