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2012年2月 9日 (木)

「最初の刑事」で謎の手がかりを知る

ちょっと前に読んで印象深かったノンフィクションの「最初の刑事」では、言葉の由来を考えさせられました。

事件で重要な“糸口/手がかり”を英語で“clue”といいいますが、これは“糸玉(clew)”に由来するそうです。このくだりを引用すると・・・

糸玉が“道しるべ”を意味するようになったのは、テーセウスがアリアドネーのくれた糸玉を頼りにミノタウロスの迷宮を出る道を見つけたというギリシャ神話による。19世紀なかばの作家たちがこの言葉を使うとき、彼らの頭にはまだこのイメージがあった。(中略)ウィルキー・コリンズの「白衣の女」では、連載中の1860年6月に発表された回で、「わたしはいとぐちを掴んだと思ったのだ」と語り手が言明した。「そのときはまだ、これからわたしをさんざん迷わすことになる曲がりくねった迷路については、ほとんど何も知ってはいなかったのだ!」。事件(プロット)は結び目(ノット)であり、ストーリーの結末は“解決”、つまり結び目を解くことなのだった。(123ページ)

そして、この本でも文字通り事件の糸口が織物の断片だったりで、他の事件でも同じように布が手がかりになることもありますよね。わたしの覚えているものでは、「砂の器」で、事件の糸口が犯人が着ていたと思われる服を花吹雪にしていたなんてシーンがありました。

また、“detect (看破する、探偵をする)”という言葉は、ラテン語の“ de-tegere (おおいをはがす=unroof)”に由来しているとことも知りました。なんと探偵の detective のもともとの姿はユダヤの悪神アスモデ、家々の屋根をはがしてその中の生活をひそかにさぐる魔神だそうです。なんともビックリです。いまや多くのドラマに登場する探偵が実はもとが悪魔や魔神に由来しているなんて、考えたこともなかったわ~

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コメント

この本、JAの先生が熱く語っていらしたので、図書館に予約をいれたところです。時代的には、わたしの世界(?)からちょっと離れますが、セッティング等はなかなか面白そう。

語源は楽しいですよね。clueの語源は知りませんでした。φ(..)

投稿: あけきち | 2012年2月10日 (金) 05時59分

あけきちさん、こんばんは。おお、JAの先生もご推薦ですか。あけきちワールドにドンピシャとはまいりませんが、お好きなんじゃないかしら?イギリスの大衆や階級意識みたいなものがちょっと垣間見られますし。この本がフィクションではなくノンフィクションということが印象的です。

お読みになったら、ぜひ感想を教えてくださいね。楽しみにしています。

投稿: コニコ | 2012年2月10日 (金) 22時17分

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