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2012年3月の記事

2012年3月31日 (土)

ららら♪クラシック

日曜の夜の定番、「N響アワ―」が終わっちゃって、どんな新番組が始まるんだろうと思っていたら、やっぱりクラシックの番組で「ららら♪クラシック」という番組名(これ「レレレ♪」だったら、おそまつくんになちゃいますね)。安心したわ。で、安心したついでに第1回目は何をやるのかな~と思ったら…

樫本大進さんが記念すべき第1回目のゲストでした。バンザイ♪

4月1日NHK,ETV午後9時よりです。

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もやしとあんかけ

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いつもおじゃましている楽しいブログ「なんとなく有閑クーネルシネマ」ですが、コニコの好きなもの2つ―もやし&あんかけ♪が組み合わさったお料理を紹介されていました。さっそく作ってみました。

これが、レシピ名のとおり、簡単なんです。しかも美味しい。ビールにも合うときています。くわしいレシピはコチラ。酸っぱいのが好きな私めは、中華あんかけにさらに黒酢をたしました。

ぜひお試しあれ。

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2012年3月30日 (金)

Glove Love

春の気配が感じられるこの頃、冬の置きみやげのように片方の手ぶくろが道に落ちていました。

先日、ラジオで聴いたイギリスの活動、Glove Loveを思い出しました。片方になってしまい、使い道がないと思われ捨てられてしまう手ぶくろをきれいにして、新しいパートナーをみつけて組み合わせ、5ポンド(円にすると650円位、手数料送料別)で買ってもらうという活動です。

この活動のすごいところは、グリーントラストによりその収益金が、社会でエコの生活をすすめるために使われるというだけでなく、手ぶくろを通じて人と人とをつなげることをしている点です。Glove Loveは、オリジナルのパートナーをなくした片方の手ぶくろがどこに落ちていたかの情報をついているそうです。新しくマッチされた手ぶくろを買った人が、その手ぶくろの写真をアップロードすることもすすめたり、オリジナルのパートナーを探すなんてこともしているそうです。

なんだかロマンチックですね。

その活動の広報映像を添付しておきます。

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2012年3月27日 (火)

「黒井健 絵本原画の世界」展

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フェルメール・センター銀座に行った帰りに、誘われて行ったところが銀座の松屋。こちらで開催中だった「黒井健 絵本原画の世界」展にも寄ってきました。

画業40周年記念の展覧会。誘われるまで黒井健さんといってもどんな絵本を描かれた方かピンとこなかったのですが、「『ごんぎつね』、『手ぶくろを買いに』の絵を描いた方」といわれて、「あ~、あのふわっと温かな絵か」と懐かしく思い出しました。

特に『手ぶくろを買いに』は、娘が小さい時に何度も読んだ絵本でした。新美南吉の包み込む愛情とどこか無情な世界観が、絵にやさしく拡がっていて、飽きることなく読んだ本です。

この原画展では、「ふる里へ」や「ミシシッピ」などの静かな風景を扱ったものや、黒井さんの娘さん、凪(なぎ)さんのふかふかとしたフェルト・アートも展示してありました。そんな作品をみていると、子どもの頃の「わあ、かわいい」とか「なんてきれい」という素直な気持ちが飛び出てきて、久しぶりに絵本をめくってみたくなりました。

誘ってくれたあけきちさんに感謝!お揃いで買ったチケット入れ、大切にします。

手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)

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2012年3月26日 (月)

今日はベートーベンの命日

昨日、ラジオでメロディアス・ライブラリーを聴いていたら、3月26日がベートーベンの命日だということを知りました。1827年3月に56歳の生涯を終えたベートーベン。交響曲第10番に着手し始めたばかりで病に倒れたということです。

ベートーベンといえば、最近読んだ「はじめてのオーケストラ・スコア」で、あらためてその作曲のすごさを教えられました。

それは交響曲第9番合唱のスケルツォ楽章のオーケストレーション。Img_0001

ここでは、フーガのように4小節間隔で主題が入ってきますが、実は弦楽器だけでその主題をリレーする演奏だと音色が同一されてしまい、どの声部の音かわからなくなってしまうそうなんです。でも、ベートーベンは、弦楽器に特定の管楽器を組み合わせることで各声部の音色を聴こえやすくしたのだというのです。

第2ヴァイオリン & オ―ボエ(0b.)
ヴィオラ & クラリネット(Cl.)
チェロ & ファゴット(Fg.)、ホルン(Cor.)
第1ヴァイオリン & フルート
コントラバス & ファゴット、ホルン

という具合です。この空間的な音色を作曲した時には、すでに彼の耳はほとんど聴こえない状態だったはず。彼の心に響いていた「歓喜の歌」を実際に自分の耳で聴けるのは、私にはあふれる音楽の恵みといえます。

Rest in Peace

ベートーヴェン:交響曲第9番<合唱><合唱>

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2012年3月24日 (土)

フェルメール 光の王国展

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昨日、銀座で開催中の「フェルメール 光の王国展」に行ってきました。ここ数年続いているフェルメール・ブームを後押しするようなフェルメール作品全37点をリ・クリエイトして一堂に展示した展覧会です。

場所は、銀座松坂屋の裏にあたる銀座ソトコトロハス館内、フェルメール・センター銀座。 期間は7月22日まで。

入場料は1000円で、音声ガイドが、半分の作品を解説した500円と、全作品を解説した1000円の2種類(普通、この作品の数なら全作品を解説して500円で充分だと思いますが)。

そして、この展覧会の興味深いところは、「生物と無生物のあいだ」の著者、福岡伸一先生が監修されたものだということ。音声ガイドも先生が本展のために書き下ろしたオリジナルシナリオだというのですから、先生のフェルメール好きも生半可ではありません。その上、すべての本物のフェルメールの絵を見に世界中を旅した方です。その先生が、フェルメールの絵が一堂に会したらどんなにステキかと思われて企画された展覧会ですが、ちょっとその考えって大塚国際美術館の発想に似てますよね。この、“名画を一挙にみる快感”って魅力的です。

会場は、平日にもかかわらずにぎわっていて、主に中年の女性のグループが目立ち、そして団塊の世代の男性は単独でいらしている方が多かったですね。

全作品が、フェルメールが描いた当時の色彩を求めて再び想像し直されたもので、本物より明るい黄色や赤などがあったり、何だか不思議な気持ちになります。

絵に手を触れたりはできませんが、写真は好き放題撮れました。コニコも節操もなくたくさん撮ってしまいました。これが結構楽しかったわ♪

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という感じで、撮りまくりでした。

まだ会期もながいので、これから銀ブラでもした時にふらりと寄ってみても面白いところだと思います。

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2012年3月21日 (水)

ル ブルターニュ ふたたび

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今日は春休み日和というか、風はまだ冷たかったのですが、おだやかな日差しが気持ちいい一日でした。ぶらりと表参道を散策。4年前に行ったフランスの味、そば粉のガレットとクレープを食べに「ル ブルターニュ」へ行ってきました。

こちらは前にも記事を書きましたが、今回の方が写真が美味しそうに撮れました。この前は2月に行ってますね。なんだか春が待ち遠しくなるとクレープが食べたくなるのかしら、わたしって?

今回注文したのは、ガレットがトマトとキノコ添え、クレープはマロンクリームです。お食事ガレットとデザートクレープの両方が食べられるランチセットが大好き。これにサラダとドリンクがついて1680円。お昼時はなかなか席がとれないので、予約がおすすめ。

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2012年3月20日 (火)

東博でバッハ ゴルトベルク変奏曲

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先日上野の東京国立博物館で開かれたミュージアム・コンサートに行ってきました。

“東博でバッハ”と題したシリーズコンサートです。第8回に当たるその日の演目はゴルトベルク変奏曲でした。「あ~あ、あのピアノの…」と思われるでしょうが、今回の趣向は弦楽五重奏。なんとも贅沢でスリリングなゴルトベルク体験でした。

カルテットでなく、五重奏というのが渋いでしょ。バッハの通奏低音が響いて音に奥行きが出て身体にジンときます。

おだやかなアリアからはじまって、30の変奏曲をノンストップで演奏。約70分を一気に聴きました。ヴァイオリンをみていると、ほとんどビブラートをかけていませんでした。バッハの時代はこうだったのか、古楽の演奏法にくわしくないので、なんだか新鮮。修飾音はちりばめてありましたが、控えめなビブラートは、まっすぐな音を奏でて落ち着いていました。

以前に聴いたコンスタンチン・リフシッツのピアノによる「ゴルトベルク変奏曲」も、聴く者と一緒に長い旅をし、30の思い出の末にふたたびたどり着いた“アリア”というわが家という感じがありましたが、今回も5人の旅は息の合った起伏に富んだ旅でした。

特に第29変奏の立体的な音の動き―第一ヴァイオリンから第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ベースまで、メロディをリレーするような動きは、心が浮き立ちました。

来週は、“東博でバッハ”、チェンバロを聴きに行きます。

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2012年3月17日 (土)

コーヒーに顔があってもいいじゃない?」

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かわいくって、大好きなコーヒーを少しだけ飲むのをためらいました。くまさんの顔がコーヒーカップにちょっこり。

最近はセルフスタイルのカフェでもこうしたカフェオレを出してくれますね。つめたい風に吹かれたあとなど、ほっこりします。

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2012年3月16日 (金)

春 卒業式

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去年は震災のために卒業式がなかった学校もありました。今年は袴姿のお嬢さんをよく見かけて、華やいだ気持ちになります。早春。もうすぐ桜も咲きますね。

春らしい花束をみかけたのでパチリ。英語で卒業式は“commencement”この単語の別の意味は「はじまり」。卒業される方に新しい、そして素晴らしいはじまりがおとずれますように。

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2012年3月15日 (木)

リストランテ・ヒロ銀座店

銀座で食事をしようというとき、どこにするかを決めるのは至難の業。評判を聞いて行ってみたいと思っても、込んでいたり・・・

先日行き逃した「リストランテ・ヒロ」に行ってきました。

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落ち着いた雰囲気の大人のレストランっていう感じです。土曜の夜に行ったのですが、どのテーブルもカップルでいっぱい。コニコは女ばかりで伺いましたが。

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アピタイザーは「HiRo特製 高知県産徳谷フルーツトマトの冷製カッペリーニ」。トマトが冷たくって甘くって、食欲をそそります。トマトの下に隠れた素麺のようなパスタもいけます。

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メインはがつんとお肉。適度に火の通ったジューシーな牛肉。最近、お肉がおいしくって。ますます中年●○●になってしまいそう┐(´-`)┌

ゆったりとお話しできる感じのいいレストランでした。

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2012年3月14日 (水)

「超訳 ニーチェの言葉」

先日読んだ「超訳 ニーチェの言葉」は、10つのテーマでニーチェの思想を伝えていました。

己について 喜について
生について 心について
友について 世について
人について 愛について
知について 美について

その中から私にとって印象に残った言葉を書き留めてみました。

自分自身を見つけたい人に

自分がどういう者であるか理解したい人は、次のような問いを自分に向け、真摯に答えてみればいい。
これまで自分が真実に愛したものは何であったか?自分の魂を高みに上げたものが何であったか?何が自分の心を満たし喜ばせたか?これまでにどういうものに自分は夢中になったか?
これらの問いに答えたとき、自分の本質が明らかになるだろう。それがあなた自身だ。
(15ページ)

無限の豊かさは自分にある

同じ物を相手にしていても、ある人は一つか二つくらいのことしか、そこから汲み出すことができない。このことはふつう、能力の差だと思われている。
しかし実は人は、その物から何かを汲み出しているのではなく、自分の中から汲み出しているのだ。その物に触発されて、自分の中で応じるものを自分で見出しているのだ。
つまり、豊かな物を探すことではなく、自分を豊かにすること。これこそが自分の能力を高める最高の方法であり、人生を豊かに生きていくことなのだ。
(24ページ)

真に独創的な人物とは

何か奇抜なことをして衆目を集めるのが独創的な人物ではない。それは単なる目立ちたがり屋だ。たとえば、独創的な人間の特徴の一つは、すでにみんなの目の前にあるのにまだ気づかれておらず名前さえ持たないものを見る視力を持ち、さらにそれに名称を新しく与えることができる、ということだ。
名称が与えられて初めて、それが実際に存在していることに人間は気づくものなのだ。そうして、世界の新しい一部分が誕生してくる。
(117ページ)

本能という知性が命を救う

食事をしないと、体が弱り、やがて死ぬ。睡眠が足りないと、四日程度で身体が糖尿病と変わらない状態になる。まったく眠らないでいると、三日目から幻覚を見るようになり、やがて死を迎える。
知性はわたしたちが生きていくのを助けてくれるが、わたしたちは知性を悪用することもできる。知性はその意味で便利な道具と同じだ。
そしてわたしたちは、本能を動物的なもの、野蛮なものとみなしがちだが、本能は確実にわたしたちの生命を救う働きだけをする。本能は大いなる救済の知性であり、誰にでも備わっているものだ。
だから、本能こそ知性の頂点に立ち、最も知性的なものだと言えるだろう。
(176ページ)

この本の冒頭で「ニーチェはニヒリズムの哲学者ではない」と断言しています。彼がひとつひとつ考えていった言葉をたどることで、彼が言葉がニヒリズムという虚無主義とは正反対の考えから生まれていることを知ることになりました。

超訳 ニーチェの言葉

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2012年3月12日 (月)

清正井

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世間で「パワースポット」なるものが話題になっていた頃、コニコは全然うとかったのですが・・・

友人と明治神宮にお散歩することになり、“有名な清正井(きよまさのいど)”に行ってきました。明治神宮御苑の中にあるのですが、ここに入るには500円かかります。

この井戸が話題になってからは行列が絶えなかったようですが、先日は10分ほどでかの井戸に辿りつきました。ちょろちょろと水が確かに湧いていて、清水はそんなに冷たくもありませんでした。

「パワースポット」は、“いままでの努力が実る場所”なんですって。「どうぞヴァイオリンがうまくなりますように」な~んて思いながら携帯でパチリ。

皆さまにも、パワーが届きますように。

ついでながら、はじめて明治神宮の境内を一周しました。表参道から出発して、北参道を通り、宝物殿を拝見し、西参道に出て、御苑を見学し、振り出しに戻ってきました。

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こんなに明治神宮が広いなんて知りませんでした。東京のど真ん中とは思えない景色に、こころが洗われました

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2012年3月11日 (日)

「原子力と人間」

東日本大震災が起ってから1年。今日は、あの天災の地震から起きた人災の原発事故について大いに考えさせられた本をご紹介します。

高校の物理の先生をしてこられた著者が、ひとりでも多くの人に原子力について知ってもらおうという思いからうまれた本です。理系の話題についていけない私でも、対話方式のやさしい説明で最後まで投げだすことなく、読み切りことができました。

また、著者の一方的な原子力反対意見を押しつけることなく、これまでの事実をマスコミのように煽ることなく、冷静に語っていく文章にひじょうに好感が持てました。読み手の私たち自身が、現代の“闇を生む光”である原子力をみつめ、考えていくガイドとなると思います。

これまでに起った原子力事故のうち、チェルノブイリとスリーマイルは知っていましたが、旧ソ連のウラルの事故やタイの被ばく事故など、この本を読むまではまったく知りませんでした。起るはずのない事故、それが世界各地で、そして日本でも起ったのが原発の事故です。

この本の終章には、強く心に残った、こんなことばがありました。

核に関する人間の歴史が無知の連続だということ。
 「放射能」を知った初期の科学者たちの「無知」に始まり、核実験の犠牲者など教育を受けないまま被ばくした人は数え切れない。(165ページ)

初刷の2005年時点で、地震が日本の原発事故につながることを深く懸念した記述もあり、著者の鋭い洞察も驚かされます。

生活に欠かせないエネルギー、電気の問題を考えるとき、私たちは自分の生活スタイルも見直していく必要があるんですよね。そして、その身近な問題が原子力の問題でもあると教えてくれるのもこの本です。

中学生くらいから理系音痴の大人まで、多くの人に手に取ってもらいたい本です。

原子力と人間―闇を生む光

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2012年3月10日 (土)

樫本大進&リフシッツ ベートーヴェン・シリーズ第2弾

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このところ、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタづいています。先月のイザベル・ファウストで聴き逃した第6,7,8番を、大進さんとリフシッツさんの黄金コンビで聴くことが出来ました。

3月8日サントリーホールは、一昨年の第1,5,10番のコンサートと同じ熱気につつまれていました。

今回の演目は、先の3曲と第2番も加えての4曲。第2番を聴いていた時は、あまり感じなかったのですが、第6,7,8番と聴き進むうちにファウストさんとの音色の違いがくっきりと際立ってきた気がしました。彼女(&メルにコフさん)の音はしなやかな響きの中に芯のある正確さがあるのに対して、大進さん(&リフシッツさん)のベート―ヴァンは、落ち着いた中に躍動感に満ちていました。どちらがいいとか上手いとかではなく、同じベートーヴェンでも聴き比べると面白いと楽しくなってきます。

また、こうして短期間に全曲を聴いてみると、はやり前半の4番までは、ピアノよりのソナタなのかなという感じがしましたが、第5番の「春」、そして第6番と進み、ハ短調の第7番は、ヴァイオリンとピアノが対等のクロイツェルの雰囲気を予感させるドラマチックな曲になってきていました。今回、この第7番をじっくり聴けたのが、大収穫で大いに気に入りました。

演目曲を弾いた後、鳴り止まぬ拍手にこたえて弾いてくれた曲は、クライスラーのシンコペーション。ベートーヴェンの曲では明るい曲でも、なかなか軽やかなこじゃれた感じってない気がしますが、アンコール曲がポップなリズムで、逆にベートーヴェンの神聖さがあらためて際立ったようでした。

ベートーヴェンのソナタ10j曲全曲をひとりの演奏家が弾くにしても、1日で弾く方もいるし、ファウストさんのように3日間連続で弾く人もいます。大進さんの場合は、ほぼ3年かけて全曲に挑戦しています。次回は、第3,4,9番(クロイツェル)が聴けるのもいまからワクワクします。

また来年も黄金コンビに会いにコンサート会場に馳せ参じますわ。

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2012年3月 8日 (木)

ブラ敦子なる「地図のない道」

先月の「『須賀敦子全集』を読破する読書会」では、ヴェネチアを舞台にするエッセイ、「地図のない道」を読みました。須賀さんは、足や靴についてよく書いてますが、この本には、彼女自身が足を使って訪れた街を何度も何度も歩き続ける姿が思い描ける文章がつづられています。

ヴェネチアの人たちが忙しく運河にかかった小さな橋を上がったり下がったりしている――、須賀さんは、自ら足を使って散策していることから、イタリア語の“忙しくあっちに行ったりこっちに行ったり”という意味を実感しています。コニコのお気に入りのTV番組、「ブラタモリ」のように、須賀さんもイタリアの街を“あっちへ行ったりこっちへ行ったり”して、その歴史を肌で感じていたのでしょう。

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2012年3月 7日 (水)

東京音楽アカデミー「ファイナル・コンサート」

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去年12月に通い詰めたブロン先生のマスタークラスの優秀生2人が、上野の文化会館小ホールで開かれたファイナル・コンサートに出演しました。朝10時半開演のコンサートで料金もワンコインという気軽さ。これからのスターたちの音楽を楽しめました。

まだフルサイズのヴァイオリンになったばかりのような服部百音(もね)さんは、真っ白いお花のブーケのようなドレスで登場。お人形さんのようです。でも、いったんヴァイオリンを弾き出すと、なんと表情も途端に大人びてそのテクニックはすごいもの。演目は、チャイコフスキーの「なつかしい土地の思い出」とパガニーニのヴァイオリン協奏曲「ラ・カンパネラ」でした。

神童といわれた五嶋みどりさんもこんな時分にデビューしたんだろうななんて思って、みどりさんを有名にした弦が切れても堂々と演奏したコンサートのことなどを考えたりして。ふと、コンチェルトの時は、弦が切れても第1ヴァイオリン奏者からヴァイオリンを借りられるけれど、ソロの演奏の時はどうするのかしらと、本当にふと思いながら聴いていたんです。そうしたら、な、なんと「ラ・カンパネラ」のラスト数小説前に一番高い弦、E線の弦が切れてしまったんです。聴いている観客もびっくりしましたが、一番びっくりしたのはもちろん演奏者の百音さんでしたでしょうに。一瞬、何が起こったかわからなくなったようで、その後、泣きそうな顔になり、でも音が狂いながらもラストの音を出してぺこりと挨拶して舞台を後にしました。あ~あ、きっと無念だったでしょうね。華やかなラストのクライマックスで弦が切れたなんて。でも、きっとこういったハプニングはこれからのヴァイオリニストとして育っていく中で起ることなのかもしれません。若い時は買ってでも苦労した方がいいといいますが、彼女もすべてを次の経験として活かしていけることでしょう。ぜひ応援したい若きスターです。

そして、コンサートのとりをつとめた弓 新さんもダイナミックなヴァイオリン(サン=さん―ンスのワルツ形式の練習曲によるカプリス)を聴かせてくれました。いまは、ザハール・ブロン先生に師事しているとか。これからの成長が楽しみです。

今度またコンサートで2人に会えるのはいつかしら?若い人の育っていくのを見守りたいですね。

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2012年3月 6日 (火)

映画「フラメンコ・フラメンコ」

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渋谷Bunkamuraで上映中の「フラメンコ・フラメンコ」を観てきました。予告編でみた、火傷しそうなほど熱いサラ・バラスの躍りにフラフラと引きずられて観に行った次第。

いや~、彼女の真っ赤なドレスは、熟したバラのように夕陽を浴びて燃え立つようでした。そして、踊りと歌とギターの世界は、腹の底から出てくるたっぷり濃いエネルギーによって、くっきりとした色合いに染まりながら、間断なく展開していきます。

背景は、夜空の満月だったり、荒涼とした砂漠だったり、情熱を駆り立てる雨だったり―それぞれのシーンの扉のように舞台に立ち並ぶ踊り子の絵、女性の絵―まるで、動く絵画のようでした。

あまりにもそのエネルギーが濃かったので、観終わってから、フラっとするくらい。

ラストの夜明けを思わせる光の中で、村の人たちが歌って踊るシーンは、日本の村の盆踊りを思わせて、思わず笑みが出ましたね。しわくちゃなおばあちゃんにも、若き乙女にも流れるフラメンコのDNAを感じました。

フルパワーの映画、最初から最後までff(フォルテッシモ)の映画です。

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2012年3月 3日 (土)

「ルドンとその周辺―夢見る世紀末」

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オディロン・ルドンは最近とみに好きになってきた画家のひとりです。その作品の中でも本邦初公開の《クラン・ブーケ(大きな花束)》が見られる展覧会に行ってきました。会期はなんと3月4日明日までです。

この絵、横が162.9センチ、縦が248.3センチという大きさです。といってももっと大きな絵はたくさんあるのでは?と思われるでしょう。

でもです、この絵は油彩でなくって、パステル画なんです。もちろんルドンの油彩でもその発色の良さは群を抜いていますが、パステル画の色の輝きはなんともやわらかく夢心地です。

この絵は、100年以上前にフランスのドムシー男爵が彼の城館の食堂を飾るための絵をルドンに依頼して描かれたものだそうです。そして110年もの間、その食堂に飾られていたのが、この度三菱一号館美術館で収蔵することになったとは!

損保ジャパン東郷青児美術館のゴッホの「ひまわり」のように、三菱一号館美術館の“顔”になっていくんでしょうね。ルドン・ファンとしては、嬉しい限りだわ。

構成は、3部に分かれていました。

第1部「ルドンの黒」―リトグラフなど、人間の顔や眼球を幻想的に描いた作品がずらり。“黒い太陽”をモチーフにしたものや、「エドガー・ポーに」と題するシリーズもあり、惹きつけられました。ニタっと笑う「蜘蛛」もかわいいわ。

第2部「色彩のルドン」、第3部「ルドンの周辺―象徴主義の画家たち」。

印象派の光にゆれる筆使いも印象的ですが、黒も含めて発光するルドンの創造性をわたしは高く評価したいです。

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2012年3月 2日 (金)

2月の復興読書は?

去年の4月からはじめたコニコの「復興読書」。2月に読書したページは、1894ページです。1月程冊数はいきませんでしたが、6冊とまあまあ読んだ感はありました。4月から合計で21036ページになりました。2万ページを越えました!

2012年2月に読んだ本のご紹介は以下の通り。

ダブリン市民 (新潮文庫)ダブリン市民 (新潮文庫)
この短編集の中で『死せる人々』しか読んだことがなかったので、他の短編もつねづね読んでみたいと思っていました。 冠婚葬祭を題材にして、ダブリンの“隣りの住民”のことを淡々と描いてあります。 全体を読み終えるとその街がモノトーンで浮かび上がってくるような気がしました。ちょっとアンダソンの「ワインズバーグ・オハイオ」を思い出しますね。
読了日:02月27日 著者:ジョイス

おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)
「さよならドビュッシー」が楽しかったので、こちらも手に取りました。ヴァイオリンを学ぶ城戸くん、コンマスぶりもステキだったし、音楽を通して人間としても成長していって胸がじ~んとなりました。全体にロシアの“鐘の音”が鳴り響いて、「さよならドビュッシー」よりも好みでした。中でも、台風の中、岬先生と城戸くんが奏でる「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」は白眉でした。思わず、庄司紗矢香さんのCDを取り出して聴きながら読みました。なんと楽しい読書でしょう。読んでも聴いても大満足です。
読了日:02月27日 著者:中山 七里

超訳 ニーチェの言葉超訳 ニーチェの言葉
この本自体が、ニーチェの言葉を白取春彦氏が“独創的”に編集した賜物と思える。「超訳」という言葉も惹かれるものがあったし。いまどきのハウツーもの仕立てにして読み易い構成。売れたわけがわかった。 ニーチェって、頭でっかちでなくて本能や身体のこともしっかりととらえている哲学者だっていうことも知った。
読了日:02月12日 著者:

黄金のフルートをもつ男 (名演奏家シリーズ 11)黄金のフルートをもつ男 (名演奏家シリーズ 11)
フルートのソロ演奏で世界を魅了したサー・ゴールウェイ。文字通り「黄金のフルート」をもつ男なんですね。ベルリン・フィルのオーデションやカラヤンとのくだりをドキドキしながら読みました。ゴールウェイ氏は、大きな事故にあっても“生きること&音楽をすること”に(イギリス人のユーモアをもって)ポジティブですばらしいです。
読了日:02月07日 著者:ジェームズ ゴールウェイ,リンダ ブリッジズ

さよならドビュッシー (宝島社文庫)さよならドビュッシー (宝島社文庫)
今年はドビュッシーの生誕150年だし、タイトルに惹かれて手に取ってみた。大ベストセラーになった「謎解きはディナー~」よりも各段気に入った。音楽の描写と岬先生の人柄が魅力的。色彩を放つオタマジャクシが舞う表紙デザインも面白い。
読了日:02月05日 著者:中山 七里

(006)心 (百年文庫)(006)心 (百年文庫)
百年文庫、2冊目は芥川の短編が入った「心」を選択した。期待通りの、淡々とした文の中に心の激しさが伝わってくる秀作だった。信子が小説を書くことを欲していたのに、夫がネチネチと皮肉を言うところがリアル。 プレヴォ―の「田舎」もフランスの香りのする短編で、女心の行間を読んだようで楽しめた。フランス語からドイツ語に訳されたものを森鴎外が重訳しているという点がまた味わいのある文章になっている気がする。
読了日:02月05日 著者:ドストエフスキー,芥川龍之介,プレヴォー

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2012年3月 1日 (木)

「おやすみラフマニノフ」(ちょっとだけネタバレあり)

昨日は、今年のラ・フォル・ジュルネのテーマについて書きましたが、そのポスターの中心にいるのがラフマニノフ。そのロシアの偉大なる作曲家であり、ピアニストであった彼の名前がついた本、「おやすみラフマニノフ」を読み終えました。

著者は、先日読んだ「さよならドビュッシー」の中山七里氏です(七里というお名前から女性だと思っていたら男性なんですね)。

今回の主人公は音大でヴァイオリンを学ぶ大学生、晶(あきら)くん。でもって、前作「さよならドビュッシー」で、すっかりコニコもファンになった岬先生が再登場しています。

ミステリー度は、前作の方があったかな~という気はしますが、音楽のちりばめ方、選曲はコチラの本がメチャメチャ好みです。

その選曲も中山氏は、“鐘”というキーワードで選んでいるんですね。パガニーニ、リスト、ラフマニノフの名曲は皆、“鐘”をイメージしたものばかり。主人公の晶が勝負所で弾くのが、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7、第3楽章のロンド(別名“鐘のロンド”)です。そしてその曲をピアノ曲に編曲したものがリストの「ラ・カンパネラ」。パガニーニの“鐘”とリストの“鐘”が響き合います。傑作なのは、リストの「ラ・カンパネラ」を熱演している音大生が「プチ子・へミング」なんてあだ名がついていることです。ピアノの「ラ・カンパネラ」といえば、もうフジコ・へミングというように連想してしまう私は思わず“うふふ”でした。

今回は、主役がヴァイオリンのコンマスだったので、ヴァイオリンの曲、しかも大好きなチャイコフスキーのヴァイオリン・コンチェルトが出てきて大興奮。映画「オーケストラ!」でも取り上げられた名曲です。その曲の出番は、台風による豪雨で避難した人々がパニックを起こしそうになった時でした。岬先生の導きにより、晶もそして聴衆も一時の安らぎを得ることとなります。災害を嘆く住民を前にして、曲を弾くことを逡巡していた晶に向かって岬先生のいうことばも心に残ります。

「科学や医学が人間を襲う理不尽と闘うために存在するのと同じように、音楽もまた人の心に巣食う怯懦や非情を滅ぼすためにある。確かにたかが指先一本で全ての人に安らぎを与えようなんて傲慢以外の何物でもない。でも、たった一人でも音楽を必要とする人がいるのなら、そして自分に奏でる才能があるのなら奏でるべきだと僕は思う。それに音楽を奏でる才能は神様からの贈り物だからね。人と自分を幸せにするように使いたいじゃないか」(単行本「さよならラフマニノフ」208ページ)

東日本大震災のあとの多くの音楽家たちの気持ちを代弁しているような気がして、熱い気持ちになりました。

そして、物語のラストシーンで明かされる謎解きは、ベートーベンが経験した難聴の苦しみとチェリストのジャクリーヌ・デュ・プレが患った多発性硬化症が影を落とし、芸術家の性(さが)を感じさせることとなります。最後に耳に残るのが柘植学長の渾身のラフマニノフ、前奏曲「鐘」。バンクーバー・オリンピックの時に、浅田真央選手がフリースタイルで使った重厚な曲といえば思い出される方も多いと思います。この曲はまさしく彼自身の鎮魂歌となっていたのでしょう。

音楽的によく練られた本で、中山氏はお気に入りの作家になりました。

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