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2012年3月14日 (水)

「超訳 ニーチェの言葉」

先日読んだ「超訳 ニーチェの言葉」は、10つのテーマでニーチェの思想を伝えていました。

己について 喜について
生について 心について
友について 世について
人について 愛について
知について 美について

その中から私にとって印象に残った言葉を書き留めてみました。

自分自身を見つけたい人に

自分がどういう者であるか理解したい人は、次のような問いを自分に向け、真摯に答えてみればいい。
これまで自分が真実に愛したものは何であったか?自分の魂を高みに上げたものが何であったか?何が自分の心を満たし喜ばせたか?これまでにどういうものに自分は夢中になったか?
これらの問いに答えたとき、自分の本質が明らかになるだろう。それがあなた自身だ。
(15ページ)

無限の豊かさは自分にある

同じ物を相手にしていても、ある人は一つか二つくらいのことしか、そこから汲み出すことができない。このことはふつう、能力の差だと思われている。
しかし実は人は、その物から何かを汲み出しているのではなく、自分の中から汲み出しているのだ。その物に触発されて、自分の中で応じるものを自分で見出しているのだ。
つまり、豊かな物を探すことではなく、自分を豊かにすること。これこそが自分の能力を高める最高の方法であり、人生を豊かに生きていくことなのだ。
(24ページ)

真に独創的な人物とは

何か奇抜なことをして衆目を集めるのが独創的な人物ではない。それは単なる目立ちたがり屋だ。たとえば、独創的な人間の特徴の一つは、すでにみんなの目の前にあるのにまだ気づかれておらず名前さえ持たないものを見る視力を持ち、さらにそれに名称を新しく与えることができる、ということだ。
名称が与えられて初めて、それが実際に存在していることに人間は気づくものなのだ。そうして、世界の新しい一部分が誕生してくる。
(117ページ)

本能という知性が命を救う

食事をしないと、体が弱り、やがて死ぬ。睡眠が足りないと、四日程度で身体が糖尿病と変わらない状態になる。まったく眠らないでいると、三日目から幻覚を見るようになり、やがて死を迎える。
知性はわたしたちが生きていくのを助けてくれるが、わたしたちは知性を悪用することもできる。知性はその意味で便利な道具と同じだ。
そしてわたしたちは、本能を動物的なもの、野蛮なものとみなしがちだが、本能は確実にわたしたちの生命を救う働きだけをする。本能は大いなる救済の知性であり、誰にでも備わっているものだ。
だから、本能こそ知性の頂点に立ち、最も知性的なものだと言えるだろう。
(176ページ)

この本の冒頭で「ニーチェはニヒリズムの哲学者ではない」と断言しています。彼がひとつひとつ考えていった言葉をたどることで、彼が言葉がニヒリズムという虚無主義とは正反対の考えから生まれていることを知ることになりました。

超訳 ニーチェの言葉

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