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2012年4月 1日 (日)

3月の復興読書は

去年の4月からはじめたコニコの「復興読書」も1年が経ちました。3月に読書したページは、2917ページです。11冊とがんばりました。4月から合計で23953ページになりました。そろそろまとめてどうするかを考えます。

3月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2917ページ


風のジャクリーヌ〜ある真実の物語〜風のジャクリーヌ〜ある真実の物語〜
偉大なチェリストの中でも、異彩を放つジャクリーヌ・デュ・プレの生涯。一人の天才の周りで愛憎を噛みしめた痛切なる家族史だ。母も姉も弟も、そして夫も、圧倒的な個性、ジャッキーに対して支えたい気持ちと逃れたい気持ちが交錯していただろう。淡々と書かれているだけにその過酷さが沁みてくる。
読了日:03月31日 著者:ヒラリー デュ・プレ,ピアス デュ・プレ

放蕩記放蕩記
何年か前に萩尾望都の「イグアナの娘」を読んだ時と同じ気持ちになった。母の呪縛からなかなか逃れられない娘が、自分を丸ごと受け止めてくれる相手と出逢い、父親を理解して、葛藤しながら自分を受け入れていく様子が胸にしみた。母もまた“女”という呪縛から逃れられずにいたのが切ない。
読了日:03月26日 著者:村山 由佳

20世紀イギリス短篇選 (下) (岩波文庫)20世紀イギリス短篇選 (下) (岩波文庫)
イギリス短編としてありましたが、アイルランド出身の作家もいて、それぞれに味わいがありました。印象に残ったのは、エリザベス・テイラーの「蝉取紙」とウィリアム・トレヴァーの「欠損家族」。現在社会の孤独さだけでなく、不条理な展開が時代の先見性を感じさせました。
読了日:03月23日 著者:小野寺 健

怪談―KWAIDAN 【講談社英語文庫】怪談―KWAIDAN 【講談社英語文庫】
「耳なし芳一」や「雪女」は読んだことがありますが、他の短編もどんなものがあるかと思って手に取りました。期せずして桜の開花時、「乳母桜」と「十六桜」というお話が載っていて日本人の桜に寄せる思いの深さを感じました。
読了日:03月21日 著者:ラフカディオ・ハーン

夜行観覧車夜行観覧車
家族の負の部分を虚栄心たっぷりのスパイスで展開していて、それがどこか自分にも思い当るところがあり、ゾゾッとした。ちょこちょこ出てくる小島さと子に助演女優賞を差し上げたいほどの味のある人物像。いわゆる“世間の目”の凶暴さもこれまたゾゾッとする。
読了日:03月19日 著者:湊 かなえ

ピエタピエタ
ヴィヴァルディの話がもっと出てくるかと思っていましたが、彼の愛したヴェネチアの情景が通奏低音のように流れ、女たちのさまざまな思いがヴァイオリンの響きのように流れた作品でした。
読了日:03月13日 著者:大島真寿美

原子力と人間―闇を生む光原子力と人間―闇を生む光
東日本大震災から1年。もっと原発について知りたいと思い、手に取りました。副題は、“闇を生む光”です。テレビや新聞の報道でもわかりにくいことが多い原子力ですが、なるべく話を複雑にしない著者の語り口で、その成り立ちと歴史を知ることが出来ました。終章の「核に関する人間の歴史が無知の連続だ”ということばが強く印象に残ります。ぜひ多くの人に読んでもらいたい本です。
読了日:03月11日 著者:小林 公吉

(039)幻 (百年文庫)(039)幻 (百年文庫)
この文庫も3冊目。まずは字が大きいのがなんとも読みやすい。川端を読むのは何十年ぶりだろうか。若い頃、なんとなく大人びた世界に惹かれて読んだものだが、いまあらためて読むと、会話の巧みさに驚く。特に女性の会話に艶のある色気を感じる。その背景にある死の気配は、白い満月と遠い海の幻と重なる。とても官能的。ヴァージニア・ウルフの短編は“意識の流れ”とはこういうものかと感じさせるものだった。初めて読む尾崎翠は、私にはまだちょっととっつきにくい。
読了日:03月09日 著者:川端康成,ヴァージニア・ウルフ,尾崎翠

オディロン・ルドン―自作を語る画文集 夢のなかでオディロン・ルドン―自作を語る画文集 夢のなかで
ルドン自らのことばと絵の世界、一気に惹き込まれました。繰り返されるモチーフ――目、舟、花、雲。そして黒の濃淡で表わされる輝き。幻視するルドンの目とともに、意味を問うことなく寄り添う時間は神秘にふれた喜びを感じさせてくれます。
読了日:03月05日 著者:オディロン ルドン

はじめてのオーケストラ・スコア―スコアの読み方ハンドブックはじめてのオーケストラ・スコア―スコアの読み方ハンドブック
読書メーターのお友達おススメの本で、ぜひ読みかたった本です。今年のラ・フォル・ジュルネを前に予習―チャイコフスキーの交響曲を聴きたいです。スコアはもちろん、オーケストラの編成や配置も参考になりました。 十分面白かったのですが、これに、解説されているスコアのCDがついているともう完璧なんですがね~♪
読了日:03月02日 著者:野本 由紀夫

夢で会いましょう (講談社文庫)夢で会いましょう (講談社文庫)
4半世紀も前に出た“糸井&村上”コンビの本に出逢ってしまったので読んでみた。あいうえお順のタイトルで、糸井さんと村上さんが好きなように書いている。短くてシュールなお話しが多かった。電車のほんの2,3駅で結構フフッと笑える。お話の最後にはどちらが書いたかわかるように、糸井さんの i の字か、村上さんの m の字がある。イントロ当てクイズではないが、読んですぐにどっちの文章かがわかって、それも楽しみの一つだった。個人的に受けたのが糸井さんの「アレルギー」、村上さんの「コーヒー」。
読了日:03月01日 著者:村上 春樹,糸井 重里

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