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2012年5月 1日 (火)

4月の復興読書は?

2年目に突入のコニコの「復興読書」。4月に読書したページは、2839ページです。今月も10冊とバラエティに富んだ読書でした。4月から合計で26792ページになりました。

4月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2839ページ
ナイス数:38ナイス

(031)灯 (百年文庫)(031)灯 (百年文庫)
百年文庫も4冊目。今月はどんな方の短編を読もうかと楽しみにしていた。いまマイ・ブームの小泉さん(ハーン)をみつけたので、迷わず手に取った。「きみ子」は切ないはなし。同時代の夏目漱石の「琴のそら音」もなかなか味わいがあった。正岡子規ははじめて散文を読み大変面白かった。
読了日:04月28日 著者:夏目漱石,ラフカディオ・ハーン,正岡子規

シカゴ育ち (白水Uブックス―海外小説の誘惑 (143))シカゴ育ち (白水Uブックス―海外小説の誘惑 (143))
須賀敦子さんのこの本の書評を手がかりに一気に読んだ。宝箱の扉のような超短編と中編に近い短編がセットになって綴られている短編集。冒頭の「ファーウェル」、移民たちが多く住むサウス・サイドの少年や青年の話「冬のショパン」、「荒廃地区」、「熱い氷」、「ペットミルク」が切なくてなんだか清々しくて、とびきりのアメリカン・グラフィティだった。
読了日:04月24日 著者:スチュアート・ダイベック

須賀敦子全集〈第4巻〉 (河出文庫)須賀敦子全集〈第4巻〉 (河出文庫)
須賀さんの全集もこつこつと読み進んで4巻目。半分を読んだと思うとやっと半分と思う反面、あと半分しかないのかと読み進むのが惜しい気持ちにもなる。文字通り「本に読まれて」過ごした須賀さんの人生に、書評を読むことで不遜にも寄り添っていけたような心地がした読後感だ。読みたい本が20冊以上もリストアップされてしまった。そして、若い時に夢中になったフェリーニの「アマルコルド」も、最初にそのポスターを見たときの気持ちまで思い出して懐かしかった。
読了日:04月22日 著者:須賀 敦子

妻と罰 (文春文庫)妻と罰 (文春文庫)
ドストエフスキーの「罪と罰」を「妻と罰」と、おやじギャクにしてしまうという不敵さ。土屋先生のユーモア炸裂で読書の合間のオアシスだったわ~。特にお腹を抱えて笑ったのが「不良中年になる方法」。“ちょいワルおやじ”を定義する先生と学生の会話が絶妙。座布団3枚!!
読了日:04月21日 著者:土屋 賢二

日本の心 (講談社学術文庫)日本の心 (講談社学術文庫)
西洋人であるハーンが、日本を紹介する形で書かれたエッセイ。今でも十分通用する深い洞察に感銘した。特に興味深かったのが「日本美術に描かれた顔について」と大津波から村人を救った長の話を綴った「生神様(いきがみさま)」だ。ハーンが日本の各地をめぐりながら、自分で見聞きしたものをもとに考えて書いているので、説得力がある。 ぜひ、いまの若い人にも読んでもらいたい一冊だ。
読了日:04月17日 著者:小泉 八雲

週末は家族週末は家族
4幕物の家族仕立てのお芝居が、やがて本音で語り合える者同士になっていく物語。いろいろな言葉にまとわりつく固定観念は、世間という壁でできていてなかなか頑固なもの。ひとりではひるんでしまいそうけれど、わかりあえる人がいてくれたなら少し前に進めるのかも?という気持ちにさせてくれる。
読了日:04月14日 著者:桂 望実

おばさん未満 (集英社文庫)おばさん未満 (集英社文庫)
亜土ちゃんの表紙がかわいくて、これは「おばさん未満」の人が抱く“永遠の若さ”のイメージ?「おばさん以上おばあさん未満」の私には、これからもっと悩みは深いゾ!とほくそ笑みながら読んだ次第。いまどきの50,60代が嬉々として「女子会」なんて言っているのも自戒をこめて ”痛い”と思うこの頃です。
読了日:04月12日 著者:酒井 順子

KAGEROUKAGEROU
「ポプラ社小説大賞をとったわりにはたいしたことない」ということで話題だった「KAGEROU」。ポプラ社小説大賞の評価がまだまだ定まっていなく、その賞金の多さだけで評判の賞や、この新人作家がイケメン俳優という顔を持つというバイアスがかかって、ちょっとかわいそうなくらい。私は結構面白い小説だと思った。主人公ヤスオの年齢40歳はちょっと歳をとり過ぎている感があったが、会話に軽妙さがあって読了感もさらりとしていた。
読了日:04月08日 著者:齋藤 智裕

箱庭図書館箱庭図書館
乙一さんの作品を読むのははじめて。6つの短編がゆるやかにつながっている作りになっている。正直、最初の「小説家のつくり方」を読んでいま一つ馴染めなかったが、読み進むうちに文善寺町の人々のことが知りたくなってきた。いろいろなトーンのお話があったのも、ネットの投稿作を基に乙さんがリメイクしたためなのだろう。あとがきにリメイク上の苦労が書かれていて、プロの着眼点が面白かった。最後の短編「ホワイト・ステップ」が心に残る。
読了日:04月05日 著者:乙一

怪物はささやく怪物はささやく
複雑で矛盾に満ちている人という生き物、そして時として過酷な真実を突きつける物語。怪物はコナーの内側に宿る声だった。一歩踏み出すことができた力強さを読後に感じることができた。
読了日:04月03日 著者:パトリック ネス

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