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2012年7月 5日 (木)

「『しがらみ』を科学する」

糸井さんのファン、クーネルさんから紹介された「『しがらみ』を科学する」を読んでみました。副題に「高校生からの社会心理学入門」とあります。著者の山岸俊男氏は、北海道大学で教えておられる先生で、海外でも教鞭をとられた方。

目次を見渡すと、面白そうなトピックが並んでいます。しか~し、のっけの“ジントニックのクイズ”から、ちょっとややこしい!高校生で、このクイズは解けるの?と突っ込みを入れたくなりますが。まあ、落ち着いて・・・“本をはじめから読む”という“しがらみ”を捨てて、タイトルが面白い第4章「ぐるぐる巻きの赤ちゃん――社会がわかるとは」から読んでみると、なかなか楽しい。赤ちゃんをぐるぐる巻きにして子育てしている実例を収集して、その実態を「理論的に観察」してみたというのです。ここで、大事なのが理論。

現実をぼーっと眺めていただけで見えてこないものがある。そうした場合には、私たちは理論をサーチライトとして使うことで、無数にある「現実」の中から観察すべきものを明るみに引き出すんですね。(149ページ)

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この本で、キーワードになる“心でっかち”――“一人ひとりの気持ちや考え方である「心」がすべての原因だと考えること”(42ページ)

人と共感することを求められる社会で、それが苦手な人が、生きていく手段として理論をもって、科学的に考えていく姿勢を説いている点は、「空気を読む」ことを強制する日本社会では、新鮮に思えました。

山岸氏が若い人と話している、「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載された「しがらみを科学してみた」も楽しいですよ。

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