「推理作家 ポー 最期の5日間」(The Raven)
前回の記事で登場したのは、フランス人のアランさん。今回は、アメリカ人のエドガー・アラン・ポーさんの映画について書きます。
原書で読む英語の短編読書会「コニコの英語カフェ」で、5月にポーの「アモンティリャードの酒樽」を読んだので、ポーが主役の映画が来たとなれば、観に行かない手はありません。
この映画は、ポーの作品からインスピレーションを受けた殺人鬼に、ポー本人が立ち向かうというお話。冒頭の殺人事件から、「モルグ街の殺人」を思わせる手口で、何ともオドロオドロシイ・・・「落とし穴と振り子」に至っては、正視に耐えない残酷シーン。
ポーの作品を読むのは好きだし、怖いシーンも想像するのですが、実際にリアルな映像になるとホラーの苦手な私は、大いにたじろいでしまいました。
実際のポーの死が謎につつまれていて、それを彼自身の作品と絡めた発想は面白いと思うし、ポーと一緒に犯人を追いかけるフィールズ刑事もがんばっていましたが・・・セリフと時代的映像がちぐはぐな気がして、コニコが思い描いていた読むポーの世界とギャップを感じてしまいました。
監督は、「マトリックス」シリーズのジェームズ・マクティーグ。スピード感のある映像が得意の監督だけに、思い切ってポーを現代に登場させ、今のアメリカを舞台にしてもよかったのではと思ったりして。
ポーのファンが、この映画をどう評価するか、意見が分かれるところです。
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