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2013年3月 3日 (日)

2月の読書まとめ

2月の読書は・・・
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2223ページ

ちょっと呼んだ本が少なかったかな。でも、「七夜物語」は、噂通り面白く、出会えてよかった本です。

■ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上) (新潮文庫)
ローマ人が考える同胞の定義が、「ローマ市民権を持っている人である」という、その点でローマ人の間で争いが起こっていった様子が詳細に語られていて惹きつけられた。また、グラックス兄弟の母が、「コルネリアの宝石」で有名な実在の母親だとわかり、びっくりした。その宝石たちがローマ人の手で殺されても母は、毅然としていたというのも切ない気持ちになった。
読了日:2月24日 著者:塩野 七生

■七夜物語(下)
 下巻では、「愛と憎しみは違うのか?」「人同士が傷つけあっている時、私という一人の人間は、何をすることができるのだろうか?」と、次々に難題が2人のこどもにのしかかっていきます。子どもであろうと大人であろうと、読み手が読み進むうちに、この世界のひとりである“私”がともに考え、2人を支えていこうという気持ちになるのではないでしょうか。最後の夜に『ばらばらにする力』に立ち向かうさよたちに、限りないエールをおくっていた自分を見つけていました。 ラストに出てくる犬のトバと猫のフリーダにも会ってみたくもなりました。
読了日:2月22日 著者:川上 弘美

■タブーの書
色即是空を宗教的ではなく、理性的に言葉で説明しようとしているのが、読む上で助けになります。20年以上間前に書かれていながら、個を分けることのできないindividual(indivisible)と捉える従来の西洋概念から「世界はあなたの身体だ」という方向にいくのが、新鮮です。もう一度読み直してその論理と説得性を整理してみたい気がしました。
読了日:2月14日 著者:アラン・ワッツ

■七夜物語(上)
日本にもこんなに深いファンタジーを書く作家がいるのかと嬉しくなります。バラや眠りをさそう家のモチーフや、ねずみのグリクレル(ちょっと「ぐりとぐら」に音が似ている)など魅力的。表紙やページ下に描かれる酒井駒子さんの画も、控えめな感じで物語に寄り添っていてストーリーを引き立ててくれています。酒井さんの小川さんの「最果てアーケード」の表紙もよかったけど、こちらもいいですね。さよさん、仄田くんの冒険はいかに!下巻が楽しみです。
読了日:2月13日 著者:川上 弘美

■私にふさわしいホテル
出だしの「私にふさわしいホテル」がお茶の水の“山の上ホテル”であることで、一気に物語世界に入り込んでしまいました。このホテル、私も憧れですから。大御所の東十条氏とのやり取りが圧巻。しぶとく、しくこく、ハングリーな樹李に乾杯です。フィクションとは知りながらも、編集者と作家の関係など、ありそうと感じさせる筆さばきが楽しかったです。
読了日:2月10日 著者:柚木 麻子

■須賀敦子全集〈第7巻〉どんぐりのたわごと・日記 (河出文庫)
全集7巻目読了。私家版冊子の「どんぐりのたわごと」には、須賀敦子さんの精神の本質をみるような真摯なことばが綴られていました。この冊子がペッピーノと出会った充実期だとすると、後半の日記には、ペッピーノが亡くなってからの切なくも健気な須賀さんが見えてきます。コルシア書店の仲間たちが実名で出てくるのも読んでいて懐かしい気持ちになりました。
読了日:2月5日 著者:須賀 敦子

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