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2013年3月の記事

2013年3月31日 (日)

小澤征爾音楽塾「オーケストラ・プロジェクトII」

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今年はついてました。去年の「蝶々夫人」は抽選でハズレましたが、今回はチケットをゲット出来て、あわよくば小澤さんの指揮も見られれば、なんて思っていたら、夢がかないました。

小澤さんが塾長をされていて、若い音楽家を育てる目的で2000年から立ち上げられた小澤征爾音楽塾のオーケストラコンサートが3月30日、桜の咲く上野の文化会館でありました。

演目は、ハノーファー国際コンクールの若き覇者、三浦文章さんのソロでドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲(イ長調 作品53)と、ペートーヴェンの交響曲第7番、そして同じくベートーヴェンの「エグモント」序曲op.84でした。

実は、コニコがいま一番注目している若手音楽家がヴァイオリニストの三浦さんです。彼のドヴォルザークは、確かなテクニックで明るいノスタルジーを引き出し、何とも自然に弾いてしまうのですから、圧巻です。さらに素敵だったのが、アンコールで披露したアンリ・ビュータン編曲の「ヤンキー・ドゥードゥール」。どうしてあんなに澄んだ高音が出るのか、信じられないほどです。

休憩をはさみ、ベートーヴェンの第7番はおなじみの「のだめカンタービレ」のテーマにもなった有名なオープニング。若いっていいですよね。音が若さでルンルンしています。そして、哀切な第2楽章もどこか秘めた力を感じさせます。そして、第3、第4楽章へと一気に迎えるクライマックスに、弦の大波が寄せては返し、金管も木管も打楽器もアドレナリンが出っ放しではないかというくらいの高揚感。聴いていてゾクゾクしてきます。その導き手が指揮者の垣内悠希さんでした。まるで踊るかのような素晴らしい指揮さばき。本当にオーケストラが一糸乱れぬ音に集約していくのが聞くというよりも肌で感じられたんです。ただものではない指揮者です、彼は。

第7番の興奮がおさまらない壇上に登場したのが小澤さんです。会場は拍手の嵐。足取りはしっかりしていましたが、お元気になられたのかしら?そして、タクトを振るうその先には、若き音楽家、ライジング・スターたちの輝くひとみhappy01 序曲「エグモント」、心にぐっと響きます。この曲、好きだわー♪短い曲ですが、なんと手応えのある演奏だったことでしょう。聴衆皆、感極まって頭の上で拍手していました。

カーテンコールには塾生の指導にあたった世界一流のコーチたちも壇上に立ち、喝采を浴びていました。

お祭りの高揚感と満足感を、若い音楽家や豊かな経験をもつヴェテラン・コーチとともに味わえて幸せなひと時でした。そして心に残るコンサートでした。

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「楽園のカンヴァス」

話題のアート・ミステリー、「楽園のカンヴァス」を読み終えました。

評判に違わず、知的なラビリンスの中に魅せられました。物語の巧さもさることながら、その構成が素晴らしいと思います。アンリ・ルソーの画の真贋の評価を1冊の謎めいた書物に託します。その本を1日に1章ごとに読んでいくという手法。その書物を書いたものの手がかりは、チャプター毎に記されるアルファベット一文字だけ。

1983年のバーゼルと20世紀初頭のパリが交錯するスリルは何ともワクワクさせられます。

ピカソの登場で物語は一気にドラマチックになっていきます。特にピカソが「アヴィニョンの娘たち」を描くくだりが心に残ります。

ピカソは、ついに「アヴィニョンの娘たち」をこの世に産み落としました。この文字通りの「鬼っ子」は、生まれたとたんに敬遠されました。しかしピカソは落ち着き払っていました。彼には、ある確信があったのです。
 傑作というものは、すべてが相当な醜さを持って生まれてくる。
 この醜さは、新しいことを新しい方法で表現するために、創造者が闘った証しなのだ。
 美を突き放した醜さ、それこそが新しい芸術に許された「新しい美」。それが、ピカソの結論でした。(128ページ)

そんなピカソの心の中にアンリ・ルソーが棲み着いたというのですから、面白いものです。ここでいう“醜さ”とは、既製のものを破壊する、ある意味、千々に乱れるものが放つエネルギーというものなのでしょうか。

ルソーの時代は、ピカソ、アポリネール、ガートルード・スタインなどが出てくるベル・エポックの時代です。彼らに引き寄せられていき、気がついてみたら自分も“夢”の中にいたような気持ちになりました。

織絵さんではありませんが、お友だちの家に遊びに行きたくなる本です。

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タブッキと須賀さん

去年のユリイカ6月号でアントニオ・タブッキを特集していました。

その中の堀江敏行さんと和田忠彦さんの対談、「アントニオ・タブッキ、手と声の記憶をめぐって」に須賀敦子さんのことが出ていたので、読んでみました。

須賀さんの病気がだいぶ重くなった頃に来日したタブッキ氏。彼と公開対談が行われた話が出ていて、その時壇上でタブッキ氏を前にして須賀さんが「最近、よく思うの。わたしは死ぬとき何語で死ぬのかしらって」っと言ったというのです。日本人として生まれ、英語で教育を受け、フランス語を留学して勉強し、イタリアで結婚生活を送った須賀さん。最期をさとった気持ちの中で、そんなことを思っていたのですね。

和田さんがタブッキ氏と須賀さんの結びつきについても書いていて、印象に残りました。

和田:タブッキは須賀さんを「インド夜想曲」の訳者として会う前から、谷崎潤一郎のイタリア語翻訳者として知っていたんですね。とりわけタブッキは「陰翳礼賛」がお気に入りで、「陰翳礼賛」がタブッキに与えた影響はものすごく深いものがある。

堀江:それはじつに夢のような話ですね。須賀さんは、日本語の作品をイタリア語に移して、その文学的なイタリア語に影響を受けた作家の作品を、ふたたび自分の手で日本語に移した。そして、あたかもカルヴィーノと同様に、みずからの最期に近くなって、その作家の背中をさらに押したわけですから。(「ユリイカ」2012年6月号 122ページ)

ことばの記憶が連なって、過去と未来につながっていく豊かな広がりを感じます。本当に夢のような話です。

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2013年3月26日 (火)

可愛いラクガン

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鳩サブレーで有名な豊島屋の落雁を頂きました。

コニコは、生きている鳥のハトは大の苦手ながら、お菓子の鳩は大丈夫!さっそく日本茶の友にと美味しく食べました。

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2013年3月25日 (月)

コニコ in Wonderland 「古城の国のアリス」

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春風に誘われて、池袋のジュンク堂ちかくにあるおとぎのレストラン、 「古城の国のアリス」に行ってきました。とうが立っているものの、コニコの気分はアリスのような乙女なのでした。

一人ではなかなか行けなかったので、気の置けない友だちに付き合ってもらってのスプリング・パーティなるもの。

はたして店内はどんなものかとウキウキです。通されたテーブルは、「魔法の鏡のドレスルーム」というところ。

メニューもfood of wonder!どんなものがでてくるか、期待でいっぱいになります♪

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乾杯のカクテルからして、なんてファンシーなんでしょ♡ 

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「トランプ・ディッシュ」や「チャシャ猫のしっぽピザ」など、お茶目なお料理が目白押しでした。

なかでも、「パーティーにようこそ!!アリスの手作り カリカリベーコンと糖度10°の完熟トマト奇跡のフルーツアサイーのオリジナルドレッシングサラダ」は、アリス扮するウェートレスさんが、歌を歌いながら、ドレッシングを混ぜてくれるというサービス付き。何というか、ちょっと聞いている方も恥ずかしいような可笑しくなるような、不思議なサラダです。

もちろん、デザートも欠かせません。

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杉山寧展

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日本橋の高島屋で開催中の「杉山寧展 悠久なる刻(とき)を求めて」を観てきました(3月25日まで)。

杉山氏の画は、前に行ったポーラ美術館ではじめて出逢いました。ゆったりと雄大なトルコ、エジプトの風景画の他にも、抽象画のような日本画もあり、“日本画を超えた日本画家”という副題も納得でした。

この展覧会で、画とは関係のないことですが、杉山氏の長女が三島由紀夫の奥さんだったことがわかり、ビックリしました。箱根の富士屋ホテルの資料展示室で見た、新婚の三島夫妻の写真には、その長女の瑤子さんが写っていたんですね。お見合い結婚だったそうです。

っと、脱線しましたが、杉山氏、独特の画のタイトル、漢字一文字が印象に残る展覧会。なかでも「生」というタイトルのついた画は、エネルギーに満ちていました。背景が輝くオレンジ色で、茶色と白の2匹の馬を従える裸体の美しい女性は、輝ける生きものの象徴のようでした。

杉山氏の画は、その背景の色彩と生きもののバランスが本当に素晴らしいと思います。

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2013年3月22日 (金)

卒業式によく似合う桜

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ぶらりと行った某キャンパス、ちょうど卒業式をやっていました。

今年は少し早い桜の開花で、卒業式の写真のバックは満開の桜になりますね。

袴姿の華やかな卒業生が晴れやかな表情で行き交っていました。若いって素晴らしいですね。

英語で卒業式は、“始まり”を意味する―commencement―。今日の旅立ちに幸あれcherryblossom

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2013年3月21日 (木)

須賀敦子さんとコンクラーヴェ

3月20日は須賀さんの命日でした。お亡くなりになって、今年で15年になるんですね。先日、須賀さんの全集を読み終えて、第8巻で実に印象的だったのが、若き日につづった「ローマ便り」でした。

須賀さんがローマに引越ししてきた翌日に「パパ様がなくなりました」(231ページ)とあります。えっ、須賀さんのお父さんが亡くなったの?と思ったら、パパ様とはローマ法王のことだったんですね。ローマ中がしんとしてしまった様子、それから数日後には次の法王を決めるコンクラーヴェが行われる様子が、活き活きと書かれていて、白い煙を待ち望むローマっ子のにぎわいが目に浮かんできます。

それに、コニコが去年行ったイタリア旅行の、あのシスティーナ礼拝堂にカトリックの枢機卿たちが籠もって法王を決める投票をしているのかと考えると、なんというか「最後の審判」的に荘厳だと感じてしまいます。

今回のコンクラーヴェで新しく決まったフランシスコ法王さまのニュースを聞いて、須賀さんの闊達な文章をもう一度を読んでみました。

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さくら いろいろ

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いよいよ桜の花が満開になり始めますね。

3月10日までやっていた、たばこと塩の博物館(渋谷)の展示「館蔵 浮世絵に見る さくら いろいろ」展は、本当にいろいろなところに登場する桜をテーマにしていて、この桜こそ日本人の心の深層を作っているんじゃないかと思わせるものでした。

江戸の桜の名所から紐解いて、いまでもにぎわう上野、隅田川の桜たち。そして、花は桜ばかりにあらず、吉原の夜桜は美しい夜の女たちが華となって描かれていました。

さらに、舞台は役者と桜。「京鹿子娘道成寺」の満開の桜の下の娘の絵姿は、体を捻っての恋狂い。

昔話にも桜はつきもの。花咲爺の花は、実はツツジや山茶花だったのが、江戸時代後期に桜に集約されて、現在に至ったという秘話も。

余談ながら、北斎のデザインした櫛とキセルの画もあり、模様が桜ときています。それにしても、北斎は何でも絵にしたんですね。櫛のデザインまでしていたとは、驚きました。

最後に、たばこと塩の博物館は、9月で休館になるそうで、渋谷から墨田区の方に移転するということです。35年にわたり、パルコ前にあったユニークな博物館が渋谷からなくなってしまうのはとっても寂しいですが、またあらたにリニューアルされる“新・たばこと塩の博物館”に期待してます♪

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2013年3月16日 (土)

ちいさい春、みつけた

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花開いた桜をみつけました。春という時を待ち、しっかりと咲く花の律儀さが、みるものを何だか嬉しくさせてくれます。あ~、ちいさい春がここに。

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2013年3月12日 (火)

コーヒーにチャーリー・ブラウン 

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香港に遊びに行った娘が、こんなキュートな写真を送ってくれました。

チャーリー・ブラウン カフェのコーヒーにチャーリー・ブラウンがにっこり。かっわいいnote

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2013年3月11日 (月)

東北まぐ!

毎月11日に、東北から配信される『東北まぐ』。「東北=震災復興」を少しずつ、ニュースにして伝えてくれます。東北に新しくできた店、自然の季節をつげる風景もあります。

今朝も、最新号の「東北まぐ」が届きました。

“少しずつ”が形になっていく頑張りに勇気づけられます。

あの時から2年。

谷川俊太郎の詩、「言葉」が深く迫ります。

何もかも失って
言葉まで失ったが
言葉は壊れなかった
流されなかった
ひとりひとりの心の底で

言葉は発芽する
瓦礫の下の大地から
昔ながらの訛り
走り書きの文字
途切れがちな意味

言い古された言葉が
苦しみゆえに蘇る
哀しみゆえに深まる
新たな意味へと
沈黙に裏打ちされて

(「それでも三月は、また」より)

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2013年3月 8日 (金)

須賀敦子全集 全八巻読了です!

2011年の4月から始めた「須賀敦子全集を読む読書会」で、今日最後の読書会をしました。

shine杯をメンバーで上げました。ひとりの作家の全集をこうして皆で読んだのは、初めてのことです。途中の脱線話も楽しく、時には「わからない、わからない」と嘆き笑いしながら、とうとう八巻までやってきました。

須賀さんが書いた順に巻が進んでいるわけではなかったので、最終巻の年譜をみて、「ああ、そうだったのか」と頭の中で整理したり、ひとつひとつの時のピースがパズルのようにはまっていきました。

読んでよかった、出会って本当によかった本たちです。

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2013年3月 7日 (木)

「ライフ・オブ・パイ」

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ありえない話、ライフ・オブ・パイを観てきました。でも、見終わって映画館をあとにする時には、すっかりパイの話はありだと思えました。

この話は実話に基づいたものでもないし、フィクションなのは知っていますが、フィクションに宿るとてつもない“生命の神秘”、“生命の真実”が描かれていました。

観てよかった。あの光り輝く海をトラとともに漂流したパイ。彼をささえたリチャード・パーカー。パイが、トラのことを毎回フルネームで呼ぶのが微笑ましい!

海は時に恵みをもたらし、時に試練を与え荒れ狂います。その水と光の映像のなんとまばゆいこと。

ミーアキャットの島は、日中は天国、そして夜には地獄、それと知らずにとどまり命を落とす人間たち。まるで「オデュッセイア」を思わせ、ゾクゾクしました。

パイの役は、少年の頃と青年の頃、そして現在の語り手としてのパイの三人が演じていますが、どのパイも実に純真な目をもつ人たちです。青年のパイは3000人もの中から選ばれた新人スラージ・シャルマ。そして、成人のパイは「その名にちなんで」で名演だったイルファン・カーン(パイの母親も「その名にちなんで」のタブーが演じていて、これがまたすてき)。今回も抑えた味のある演技で、最後のカナダ人ライターの質問の答えにもグッときました。

アン・リー監督は、「ブロークバック・マウンテン」「いつか晴れた日に」「ラスト、コーション」など、つねにいろいろな違ったタイプの映画に挑戦していて、毎回驚かされます。すごい監督です。

また観たいです。

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歌劇「カルメン」

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新しくなった東京芸術劇場コンサートホールでビゼーのオペラ「カルメン」を観てきました。生で「カルメン」を観るのは2回目。前回は、上野文化会館の最後部席で、いくらいちばん安い席とはいえ、舞台をのぞくと落ちそうになるくらい急な感じでへきへき。劇を楽しむというより「恐かった」というのが感想でした。

今回は、安心してみられる2階の中央席。オーケストラ・ピットもバッチリ見られて、ヴァイオリンの演奏も時々オペラグラスでチェックでき、大満足でした。

さて、オペラ「カルメン」は実は通常上演されるものとは別に、アルコーア版というオリジナル・バージョンがあることを今回知りました。今回の版がこのアルコーア版であることと、舞台設定が、独立革命前夜のマニラだということが大きな特徴でした。コーラスは、日本人がフィリピン人を演じます。

さらに、通常はオール・フランス語で歌われるものが、なんと日本語が混ざっていたのです。現地のフィリピン人という設定で、コーラスが日本語を歌うというものでした。カルメン、ドン・ホセという主役は、フランス語でしたが、奇妙な調和があって面白く感じられました。

もうひとつ、舞台が始まってすぐに気になったのが「運命の動機」として登場する踊り手です。カルメンもドン・ホセも“運命”に翻弄されていくわけですが、その折々に踊りが展開していくわけです。この演出はちょっとそぐわないかな~とは思いましたが、“新しいカルメンの形”を発信しようとする試みは、価値ありと思えます。

今年は、ワーグナーとヴェルディの生誕200年にあたり、オペラが話題の年ですね~。今度はどちらかのオペラを観てみたいな♪

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2013年3月 5日 (火)

啓蟄

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今日は、冬眠をしていた虫たちが目を覚まして、土の中から出てくるという“啓蟄”。日本の暦の春の項、二十四節気の陽の光が春らしくなってくるころ。

先ごろ読んだ「富士山うたごよみ」から、俵万智さんの短歌もご披露しますね。

君の指から吾の指へ伝い来る てんとう虫のたしかな歩み
(吾…私という意味)

世界には、小さいけれどたしかなことって、たくさんあるんだよ。たとえば虫を手の上にのせてごらん。どう?くすぐったい?それが生きているってことだよ。
  (「富士山うたごよみ」6ページ)

いや~、今日の東京はすっきりした青空で、春近しですね。

この本の画はU.G.サトーさん。とってもユーモアがあって、北斎の「富嶽三十六景」ではありませんが、色々な富士山を味わうのも楽しいです。

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2013年3月 3日 (日)

2月の読書まとめ

2月の読書は・・・
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2223ページ

ちょっと呼んだ本が少なかったかな。でも、「七夜物語」は、噂通り面白く、出会えてよかった本です。

■ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上) (新潮文庫)
ローマ人が考える同胞の定義が、「ローマ市民権を持っている人である」という、その点でローマ人の間で争いが起こっていった様子が詳細に語られていて惹きつけられた。また、グラックス兄弟の母が、「コルネリアの宝石」で有名な実在の母親だとわかり、びっくりした。その宝石たちがローマ人の手で殺されても母は、毅然としていたというのも切ない気持ちになった。
読了日:2月24日 著者:塩野 七生

■七夜物語(下)
 下巻では、「愛と憎しみは違うのか?」「人同士が傷つけあっている時、私という一人の人間は、何をすることができるのだろうか?」と、次々に難題が2人のこどもにのしかかっていきます。子どもであろうと大人であろうと、読み手が読み進むうちに、この世界のひとりである“私”がともに考え、2人を支えていこうという気持ちになるのではないでしょうか。最後の夜に『ばらばらにする力』に立ち向かうさよたちに、限りないエールをおくっていた自分を見つけていました。 ラストに出てくる犬のトバと猫のフリーダにも会ってみたくもなりました。
読了日:2月22日 著者:川上 弘美

■タブーの書
色即是空を宗教的ではなく、理性的に言葉で説明しようとしているのが、読む上で助けになります。20年以上間前に書かれていながら、個を分けることのできないindividual(indivisible)と捉える従来の西洋概念から「世界はあなたの身体だ」という方向にいくのが、新鮮です。もう一度読み直してその論理と説得性を整理してみたい気がしました。
読了日:2月14日 著者:アラン・ワッツ

■七夜物語(上)
日本にもこんなに深いファンタジーを書く作家がいるのかと嬉しくなります。バラや眠りをさそう家のモチーフや、ねずみのグリクレル(ちょっと「ぐりとぐら」に音が似ている)など魅力的。表紙やページ下に描かれる酒井駒子さんの画も、控えめな感じで物語に寄り添っていてストーリーを引き立ててくれています。酒井さんの小川さんの「最果てアーケード」の表紙もよかったけど、こちらもいいですね。さよさん、仄田くんの冒険はいかに!下巻が楽しみです。
読了日:2月13日 著者:川上 弘美

■私にふさわしいホテル
出だしの「私にふさわしいホテル」がお茶の水の“山の上ホテル”であることで、一気に物語世界に入り込んでしまいました。このホテル、私も憧れですから。大御所の東十条氏とのやり取りが圧巻。しぶとく、しくこく、ハングリーな樹李に乾杯です。フィクションとは知りながらも、編集者と作家の関係など、ありそうと感じさせる筆さばきが楽しかったです。
読了日:2月10日 著者:柚木 麻子

■須賀敦子全集〈第7巻〉どんぐりのたわごと・日記 (河出文庫)
全集7巻目読了。私家版冊子の「どんぐりのたわごと」には、須賀敦子さんの精神の本質をみるような真摯なことばが綴られていました。この冊子がペッピーノと出会った充実期だとすると、後半の日記には、ペッピーノが亡くなってからの切なくも健気な須賀さんが見えてきます。コルシア書店の仲間たちが実名で出てくるのも読んでいて懐かしい気持ちになりました。
読了日:2月5日 著者:須賀 敦子

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お雛様♪

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3月3日、お雛様にお花を飾ってみました。やわらかな桃色が女の子のあどけなさのようで和みます。コニコも今日一日、気持ちはおばさんじゃなくて、女の子で過ごしますね~。

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