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2013年5月 2日 (木)

4月の読書まとめ

4月に読んだ本をまとめてみました。4月は何かと忙しい月でした。振り返ればやっぱり読書の時間も少なく、6冊しか読めませんでした。残念。
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日本の名詩、英語でおどる日本の名詩、英語でおどる感想
研ぎ澄まされた言の葉の詩を訳すという難題を丁寧に紡いでいるのが感じられます。耳に馴染んだ名詩が英語では、また新たな広がりを想像させてくれる、その奥深さに詩の力強さを知りました。この本を読んで、三井ふたばこ、という詩人に巡り合えたのもよかったです。「池」、「傷ひらく」が印象的です。
読了日:4月30日 著者:アーサー・ビナード
舟を編む舟を編む感想
辞書編纂のメイキング・ストーリー。辞書を、ことばの大海に浮かぶ舟に喩えて一部の漏れもなく編んでいく姿――地道でたゆまぬ努力をする人々の姿に心打たれます。いままで辞書を引いてその作り手の人がどんな思いで編んでいったのか考えたこともありませんでした。また、辞書を引いた人の気持ちを考える作り手がいるということも驚きでありました。きっと「大渡海」の表紙も、「舟を編む」のように落ち着いて悠々と大海を渡る舟を想像させるものなのでしょう。この本の装丁も全部含めて気に入りました。
読了日:4月28日 著者:三浦 しをん
Man's Search for MeaningMan's Search for Meaning感想
「夜と霧」の英語版です。世界で1000万部、日本でも100万部も売れているロングセラー。ノンフィクションの端正な文で書かれているので、読みやすいです。ナチスによる凄惨な強制収容所の中で生き延びた著者の体験は、淡々と書かれているだけにリアルです。あなたが人生から求めるものを考えるより、人生の方があなたから求めているものがあると考えると、その人の生きる意味がわかる、というくだりが印象深いです。
読了日:4月24日 著者:
絵本の力絵本の力感想
絵本をこよなく愛する三人の紳士たちがとても楽しそうに語っていて、嬉しくなるし、ためにもなりました。特に柳田邦男さんがいっている「人生に三度読むべき絵本」というのが心に残ります。「人生に三度」とは、“自分が子どもの時”、“自分が子どもを育てる時”、そして“自分が人生の後半に入った時”だといいます。まさしくロングセラーの絵本には、こうした人生の味方になってくれる魅力に満ちていると思います。たくさん紹介された絵本の中でも、私がヴァイオリンを弾いているので、河合隼雄さんの紹介の「ヴァイオリン」を読んでみたいです。
読了日:4月18日 著者:河合 隼雄
55歳からのハローライフ55歳からのハローライフ感想
小説だというのはわかっていましたが、緩やかな連作中編だったのですね。55歳という切り口で人生を語る時、「人生いろいろ」と演歌のひとつでもうなりたくなるような重さがちりばめてありました。どの話にも「ああ、そうかも」と思えるところあり、また「そうなの?」と反発したくなるところあり、で考えさせられました。特に職を失う話は、今の社会の切実な一面が出ていて辛くなりました。 それぞれの話の結末は、それなりに穏やかではありましたが、実際はそうではないような気がして、明るくハローといえない気持ちになりました。
読了日:4月16日 著者:村上 龍
池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書)池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書)感想
この本を読んで何よりの収穫は、日本人の無宗教観が、一神教の国で考えられている無宗教とは違うものであるとわかったことです。また、最後の方の、「一神教が『自分探し』をうむ」というくだりが目からウロコですね。このことが今の日本の“個性を伸ばす教育”という身近な問題にもつながるというところが深いです。 世界の一神教と、無宗教という日本人の無意識の多神教が全体像として捉えられてとてもわかりやすかったです。
読了日:4月4日 著者:池上 彰

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