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2013年6月 1日 (土)

5月の読書まとめ

2013年5月の読書
読んだ本の数:8冊


西瓜糖の日々 (河出文庫)西瓜糖の日々 (河出文庫)感想
“西瓜糖”?――とっても妙なタイトルで、とってもとらえどころのない「わたし」が、とっても不思議な世界で起こることを物語っています。何かタルコフスキーの映像のような詩的でどこか哀愁を帯びた、それでいてざわざわとした気持ちになる、やっぱり不思議なお話でした。終わりに掲載されている柴田元幸さんの解説を読んでまた再読したくなりました。
読了日:5月2日 著者:リチャード ブローティガン
伊熊よし子のおいしい音楽案内 パリに魅せられ、グラナダに酔う (PHP新書)伊熊よし子のおいしい音楽案内 パリに魅せられ、グラナダに酔う (PHP新書)感想
今年のラ・フォル・ジュルネ2013「パリ、至福の時」の公式本になっていたので、早速読んでみました。スペインとフランスの作曲家を紹介するだけでなく、それぞれの作家の名盤もガイドしてくれていて、興味がつきません。音楽は時空を越えて心に刻まれていくものだと、つくづく感じます。また、この本を読むと音楽を感じるために旅もしたくなります。
読了日:5月4日 著者:伊熊 よし子
永遠の詩 (全8巻)2 茨木のり子永遠の詩 (全8巻)2 茨木のり子感想
前から好きだった「自分の感受性くらい」が読みたくて手に取りました。茨木のり子さんの詩を読むと活力が湧いてきて、くよくよなんかしてられません!って気持ちになります。彼女の詩は、ずばっと言葉をつかいながら、とっても懐が深くて味わいがあります。背中を押されて“自分の感受性くらい自分で守らなければ”と励まされました。
読了日:5月6日 著者:茨木 のり子
高村光太郎詩集 道程 (豊かなことば 現代日本の詩1) (豊かなことば現代日本の詩 1)高村光太郎詩集 道程 (豊かなことば 現代日本の詩1) (豊かなことば現代日本の詩 1)感想
シンプルな表紙に惹かれて読んでみました。教科書に載っていた「道程」を歳を重ねて読んでみると、いろいろな想いがこみ上げてくる気持ちになります。智恵子のことを詠んだ「レモン哀歌」が切なく胸に迫ります。
読了日:5月8日 著者:高村光太郎
“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事感想
Table For Twoのうわさは聞いていましたが、実際どんな運営をされているのか、興味がありました。NPO法人立ち上げの苦労や社会事業でもきっちり利益を出していく姿勢など、印象に残りました。この本のその後がどうなったのか、ぜひ「社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた」も読んでみたいです。
読了日:5月13日 著者:小暮 真久
ヴァイオリン (児童図書館・絵本の部屋)ヴァイオリン (児童図書館・絵本の部屋)感想
河合隼雄さんが強く推薦していた絵本。CD付のものがあったので、そちらを図書館から借りてみました。絵本といってもモノクロの写真で綴られたドキュメンタリー映画のよう。遠くて懐かしいけれど切ない思い出のような写真たち。白黒の色彩が北国の寒さをよく伝えています。そして、キーンとした冷たい空気の中で響くヴァイオリンの音の美しいだろうこと。おじいさんは老齢な音楽の精だったかもしれません。クリスは、楽器が親しみ深い表情を持っていることを感じ、成長していきます。クリス少年のヴァイオリンを弾く顔が何だか愛しくなりました。
読了日:5月16日 著者:ロバート・T. アレン
バッハの秘密 (平凡社新書)バッハの秘密 (平凡社新書)感想
かなり専門的な本ではありますが、バッハ音楽の真髄に迫る力作だと思います。彼の音楽にあふれている数学的構築性が実際の作品を取り上げて解説されていて、なるほどと膝を打ちました。数字の3が「三位一体の神」を象徴し、12は「十二弟子、教会」、40は「四十日間のイエスの断食」を表すなど、興味深いものです。またシャープ#記号が十字架を、フラット♭記号が涙を表すことなど、緻密に計算された作曲法など、彼の偉大さをあらためて知ることとなりました。バッハ、偉大すぎます!
読了日:5月23日 著者:淡野 弓子
なくしてしまった魔法の時間 (安房直子コレクション)なくしてしまった魔法の時間 (安房直子コレクション)感想
小川洋子さんのラジオ番組で「きつねの窓」を紹介していました。青色に染められた指を窓にして見えるものは…喪失してしまった愛しい人や風景たち。安房直子さんが描く、あざやかに広がる心の原風景にワープしている自分を発見します。“哀しさが残っても、うしなってしまったものたちのことは忘れない”そんな切ない想いに胸打たれます。感性豊かな子どもはもちろん、もと子どもだった大人も、慌ただしい日常のすきまに立ちどまって読みたい本です。
読了日:5月24日 著者:安房 直子

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