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2013年11月 2日 (土)

10月の読書まとめ

読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1964ページ


文学と映画のあいだ文学と映画のあいだ感想
本も大好き、映画も大好きな私としては、その“あいだ”に何があるかぜひ知りたいところ。おだやかな野崎氏の、熱く語った授業が本にまとめられたということで、読んでみました。アメリカ、日本はもちろん、ロシアやラテン・アメリカの文学&映画も語られていて、興味深かったです。中でもシェイクスピアがご専門の大橋洋一氏の、「シェイクスピア映画が原作に新たな知見を提供してきた」という言葉は、文学と映画の関係が敵対ではなく、名作品を深めていく媒体同士であるものだと認識でき、納得できました。
読了日:10月2日 著者:
アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書感想
アメリカの小学生用に平易な英文で書かれた自国の歴史書。南北戦争後の南部の鬱屈した世相の中でクー・クラックス・クランが出来たという事実を初めて知った。また、大恐慌後のグレートプレーンズの干ばつで、「オーキー」と呼ばれる人々がいたことも知らなかった。有名なスタインベックの「怒りの葡萄」は、彼らの苦悩を描いた本だということで、ぜひ読んでみたいと思った。 この本では、アメリカの歴史が建国200年(1976年)で終わっているのが残念。もしレーガンやブッシュの時代まであったなら、どんな描かれ方をしたか興味深いところ。
読了日:10月7日 著者:村田薫,JamesM.VardamanJr.
大草原の小さな家 ―インガルス一家の物語〈2〉 (福音館文庫 物語)大草原の小さな家 ―インガルス一家の物語〈2〉 (福音館文庫 物語)感想
原書の「Little House on the Prairie」を読みました。これがシリーズの一巻目と思ったら実は二巻目だったんですね。西部の自然と格闘し、生活の基盤を作っていくたくましいインガルス一家の物語。でも、彼らが落ち着いたのはインディアン・テリトリーで、アメリカの開拓史を考えると複雑な思いになります。白人が西部を支配するのが当然という背景が伺えます。ローラがインディアンの子どものことを人間扱いではなく、お人形のように言っている点も、この頃の時代を感じさせました。
読了日:10月13日 著者:ローラ・インガルス・ワイルダー
abさんごabさんご感想
「abさんご」は横書きでひらがな多用ということがひとつの話題になっていますが、どこか昔風の詩的随筆のよう。それぞれの章タイトルが一段、二段というような趣でした。じつに読み通すのにひらがなのまとまりを捜索するような困難さがあり、正直いって難儀でした。若い時の短編、「毬」では、主人公タミエの心の動きと情景があざやかに描けていて気に入りました。
読了日:10月16日 著者:黒田夏子
影法師 (講談社文庫)影法師 (講談社文庫)感想
はじめて百田尚樹さんの本を読んだ。彦四郎が、勘一との“刎頚の友の誓い”を自分の生涯をかけて守り通したことに心を揺さぶられた。彦四郎は、男の友情だけでなく、下士や百姓の過酷な階級社会をも慮って勘一に藩の将来、そして自らの夢も託したのだろう。その犠牲はあまりにも悲劇的だったが。 勘一が、百姓一揆で殺された子と同じ名前を我が子につけていたのも心に残る。
読了日:10月18日 著者:百田尚樹
美貌なれ昭和―諏訪根自子と神風号の男たち (文春文庫 (219‐9))美貌なれ昭和―諏訪根自子と神風号の男たち (文春文庫 (219‐9))感想
諏訪根自子さんの自伝を読んで、この本も読んでみたくなった。「美貌なれ昭和」という題名が吉川英治氏の文章に由来していることも興味深い。神童と称えられたバイオリニスト、諏訪根自子さんと、戦前、戦中に活躍した昭和の2人のヒーローたちは、姿も心意気も“美貌”であり、ドラマチックだった。ヨーロッパで、こういった人達が日本人のイメージを変えていった歴史があるのも大いにうなづける。特に飯沼正明氏は、イケメン。
読了日:10月21日 著者:深田祐介
ペコロスの母に会いに行くペコロスの母に会いに行く感想
目に、そして心に染みた本でした。ペコロスさんの温かい眼差しの中にゆったりと生きるお母さん。過酷だった過去も時と共に天使の翼をつけて忘れ去られる-“生きる”って切ないけど、愛しいものですね。漫画はもちろん、途中に挿入されるそよ風のようなエッセイも心に残ります。
読了日:10月31日 著者:岡野雄一

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