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2014年1月 5日 (日)

「ルポ 貧困大国アメリカII」

新年早々読んだのが「ルポ 貧困大国アメリカII」。年明けから、気分がメチャメチャ暗くなるような本、コワイ本、でも大いに考えさせられました。

もちろん、本に書かれていることをすべて鵜呑みにするつもりはありませんが、大学を出てもワーキングプアになってしまうとか、学資ローン地獄だとか、日本でもリアルに思える問題もあり、説得力がありました。

特に第4章の「刑務所という名の巨大労働市場」は、表に出にくい問題のためか、私は全然知らなかったことだったので、驚愕しました。行政と企業の癒着による組織的な一大市場が拡大中とは!“第三世界並みの低価格で国内アウトソーシングを!”という見出しに、そこまで~!と声を上げてしまいました。

アメリカの総人口は世界の5%だが、囚人数は世界の25%を占める「囚人大国」なのだ。(176ページ)

その囚人たちに服役中にかかるコストを借金として負わせ、時給10数セントというお金で労働をさせているというのです。

印象に残るのは、この本のラストです。それは、アメリカ社会への警鐘だけでなく、日本社会にも当てはまる気がして仕方かありません。

 アメリカが直面している危機は、金融危機などではなく、人間に投資しなくなったことなのです。
 この国にある「うるさくきしむ車輪ほど油をさされる」ということわざを知っていますか?
 アメリカ人はかつてのように大声を出さなければなりません。目を開いて見るのです。政府はいったい、誰のために政治をやっているのか?自分自身に問うのです。いったい孫たちに残したい未来は、本当にこんな形なのかどうか」(194ページ)

追伸:上のことわざの解説はコチラ

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コメント

堤未果さんの本は、米国の話だけれど、日本の一歩先を行っているだけじゃないかとも思います。3冊目の岩波新書も、まだお読みじゃなかったら、是非!

投稿: mikarin | 2014年1月 6日 (月) 15時06分

mikarinさん、いや~、ホントに日本の未来を暗示しているようですね。

スリーストライク法とか、人権問題にならないかと思ってしまいますよ。

第3弾はただいま図書館で予約中です。2月くらいには読めると思います。

投稿: コニコ | 2014年1月 6日 (月) 22時37分

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