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2014年1月の記事

2014年1月23日 (木)

野村狂言でござる

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年末に見た狂言「隠狸」が愉快だったので、今度は本格的に水道橋にある宝生能楽堂で野村狂言を堪能しました。

1月も半ばになれば、鏡開きも済み、すっかりお屠蘇気分はなくなりますが、能楽堂にはまだしめ飾りがあり、なんとも懐かしい雰囲気。舞台は木の温かみのある“故郷の神社”のよう。狂言や能は、神に奉納するものという佇まいが妙にしっくりきました。

席にもきっちりと真っ白なカバーがかけてあり、昭和の生真面目さを感じさせます。

演目は、「餅酒」、「宝の槌」、「岡太夫」と新しい年、干支の午に因んだものでした。中でも、「宝の槌」の野村万作さんの太郎冠者は、おどけた呪文が傑作。なんとも、のたりのたりとしたセリフ回しに新年ののどかさを感じられて、幸せな気持ちになりました。

また、「岡太夫」も、楽しい演目でした。ある花婿が、はじめて食べたわらび餅(別名、岡太夫)が美味しくて、新妻にさっそく作ってもらおうとするのですが、はてさてその名前を忘れてしまうというボケボケのお話。「なんという名前でしたか~」というのを何度も繰り返すのが、まるで子どもの絵本のようで大笑い。

“笑う門には福きたる”今年も大いに笑いたいものです。

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2014年1月 5日 (日)

「ルポ 貧困大国アメリカII」

新年早々読んだのが「ルポ 貧困大国アメリカII」。年明けから、気分がメチャメチャ暗くなるような本、コワイ本、でも大いに考えさせられました。

もちろん、本に書かれていることをすべて鵜呑みにするつもりはありませんが、大学を出てもワーキングプアになってしまうとか、学資ローン地獄だとか、日本でもリアルに思える問題もあり、説得力がありました。

特に第4章の「刑務所という名の巨大労働市場」は、表に出にくい問題のためか、私は全然知らなかったことだったので、驚愕しました。行政と企業の癒着による組織的な一大市場が拡大中とは!“第三世界並みの低価格で国内アウトソーシングを!”という見出しに、そこまで~!と声を上げてしまいました。

アメリカの総人口は世界の5%だが、囚人数は世界の25%を占める「囚人大国」なのだ。(176ページ)

その囚人たちに服役中にかかるコストを借金として負わせ、時給10数セントというお金で労働をさせているというのです。

印象に残るのは、この本のラストです。それは、アメリカ社会への警鐘だけでなく、日本社会にも当てはまる気がして仕方かありません。

 アメリカが直面している危機は、金融危機などではなく、人間に投資しなくなったことなのです。
 この国にある「うるさくきしむ車輪ほど油をさされる」ということわざを知っていますか?
 アメリカ人はかつてのように大声を出さなければなりません。目を開いて見るのです。政府はいったい、誰のために政治をやっているのか?自分自身に問うのです。いったい孫たちに残したい未来は、本当にこんな形なのかどうか」(194ページ)

追伸:上のことわざの解説はコチラ

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2014年1月 4日 (土)

恒例の福袋

お待たせしました。恒例の福袋の報告です。

今年のコニコは、なんと2つだけの福袋。2日にお寝坊しましたので・・・

でも、干し柿はしっかり買いました。富山柿と甲州枯露柿の二箱に市田柿とあんぽ柿がついて、五千円。

そして、新しくシェ松尾の福袋にも挑戦。フルーツケーキ、マドレーヌ、紅茶&コーヒーに池袋東武店のシェ松尾のカフェで利用できるランチ券2枚入って五千円。今年も福を二つ手に入れて、皆様にもお裾分けしました。

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こちらは、今日の朝に頂いた甲州名産のあんぽ柿。甘さがぎっしり詰まったトロトロの柿でした。ごちそうさまでした。

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2014年1月 3日 (金)

女流を考える

昨年読んだ本「LEAN IN」の中で、大いに納得したくだりがあった。

“声を上げよう”という章で語られたグロリア・スタイネムの言葉だ。

「力をもつ者が名詞を獲得し、それが標準となる。力のない者には形容詞が付く」

この言葉から、「LEAN IN」の著者シェリル・サンドバーグはこう語っている。

誰だって力が劣るとは見られなくない。だから多くの女性が「女性ナントカ」と呼ばれるのを嫌い、「私は女性パイロットではなく、パイロットである(または弁護士、アスリート、社長、なんでもよい)」と主張する。もっともな主張である。誰だって、女だからという色眼鏡で自分を低く見られたくはない。みんな名詞になりたいのだ。(197ページ)

最近、女流作家などという言葉を聞かなくなったのは、女性の作家が名詞を獲得したということだろう。女性に関わる言葉を考えるとき、形容詞が付くかどうか――今の時代が見える指標になるかもしれない。

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2014年1月 2日 (木)

12月の読書まとめ

2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2837ページ


風の中のマリア (講談社文庫)風の中のマリア (講談社文庫)感想
「永遠の0」を読んですぐに手にとったので、マリアが零線ファイターに思えてしょうがなかった。壮絶な戦闘シーンが「これはもう戦闘機でしょ!}という具合に。 それにしても蜂の生態をよく研究されて話の展開に結びつけているところがすごいかった。
読了日:12月2日 著者:百田尚樹
モンスター (幻冬舎文庫)モンスター (幻冬舎文庫)感想
百田さん月間というくらいこの1ヶ月彼の作品を読んできた。いろいろな題材から違ったスタイルのお話を紡ぎ出す筆力は驚くべき。このお話でも、和子が整形で美しくなっていく手術の過程が詳細に書き込んであって説得力があった。男たちがいかに美人に引き寄せられるかの実態も興味深かった。映画になっているようなので、観てみたいと思う。
読了日:12月8日 著者:百田尚樹
オレたち花のバブル組 (文春文庫)オレたち花のバブル組 (文春文庫)感想
テレビドラマを見ていたので、そのキャストが話の展開に動き出して一気に読めた。ドラマの強烈な土下座シーンはなかったけれど、逆に半沢の知的さが際立って本は本で楽しかった。黒崎の役は本当にバッチリのキャストだと本を読んで感心してしまった。
読了日:12月10日 著者:池井戸潤
宮沢賢治のおはなし (3) やまなし/いちょうの実宮沢賢治のおはなし (3) やまなし/いちょうの実感想
哲学者の梅原 猛さんが「いちょうの実」を薦めておられたので手に取ってみた。大きな自然界の小さなお話。でも、その小さなクラムボンやいちょうの実が自然界のひとつの大事ないちぶだということを感じさせてくれる。野外で朗読したくなる本だ。
読了日:12月11日 著者:宮沢賢治
ロスジェネの逆襲ロスジェネの逆襲感想
いや~、「ハゲカタ」再び!っていう感じでしびれました。おもしろ♡今回の半沢は、主役ではあってもどこか森山のメンターみたいだった。スマートだわ。ラスト15ページに溜飲を下げる思いで、3回も読み直してしまった。このお話もドラマか映画になりそう。瀬名は堤真一なんかどうかな?私のイメージでは副頭取の三笠は中尾彬。
読了日:12月12日 著者:池井戸潤
宇宙はこう考えられている: ビッグバンからヒッグス粒子まで (ちくまプリマー新書)宇宙はこう考えられている: ビッグバンからヒッグス粒子まで (ちくまプリマー新書)感想
わかりやすい入門書ということで手に取りましたが、なかなかどっこい、むずかしい。途中で挫折しそうになりましたが、第2章「宇宙はどのように始まったのか」から興味が掻き立てられました。宇宙を語るときに象徴的に引き合いに出されるのがギリシア神話のウルボロスだそうで、宇宙のはじまりと終わりがつながっているのがイメージとしてしっくりきたのがいちばんの収穫でした。宇宙論と素粒子物理学との出逢いが何につながるか――面白いことがいまも起きているんですね。宇宙の4分の3を占めるという暗黒エネルギーの解明が楽しみです。
読了日:12月17日 著者:青野由利
ブータンの笑顔: 新米教師が、ブータンの子どもたちと過ごした3年間ブータンの笑顔: 新米教師が、ブータンの子どもたちと過ごした3年間感想
以前から行きたいと思っている国、ブータン。色鮮やかな自然と活き活きとした人たちの写真がこころに滲みます。ブータンの青空と子どもたちの瞳はどこまでも澄んでいました。行ってみたいな~。そうだ、ブータンに行こう!っていつになるかな?
読了日:12月18日 著者:関健作
サンタのおばさんサンタのおばさん感想
えっ、東野圭吾が書いたの?図書館で見つけて即読み。女性のサンタさんという着眼点はいいし、絵もかわいいけれどタイトルが“おばさん”はないよね。「ママ、サンタ」とか、できなかったのかしら?フェミニズム的にいうと、お父さんがいないからお母さんがサンタの代わりで、というのは違うと思う。最後のプロポーズもあれ?っていう感じでした。
読了日:12月18日 著者:東野圭吾
「母」がいちばん危ない ~`いい娘'にならない方法~「母」がいちばん危ない ~`いい娘'にならない方法~感想
「放蕩記」の母娘関係が印象的だったので、このタイトル「『母』がいちばん危ない―“いい娘”にならない方法」を見て手にして、一気に読んでしまいました。字も大きく対談なのでサクサクと。この本の魅力は、実は村山さんの母娘関係もさることながら、斎藤学先生の合いの手の入れ方のうまさでした。第3、4章での“八方美人コンプレックス”や"「自己」と呼ばれる統一体がはたしてあるか?”など興味深く、面白く読めました。
読了日:12月22日 著者:斎藤学,村山由佳
野心のすすめ (講談社現代新書)野心のすすめ (講談社現代新書)感想
読み手が人生のどんな分岐点にいるかで、真理子さんのことばの届き方が違う本だと思います。私には、真理子さんが引用された野村監督のことば――「自分は特別な人間だという自信と、自分は普通の人間だという謙虚さ。この二つを同時に持っていたい」が印象的でした。“「妄想力」が野心のバネになる”という件も大いに共感しました。いくつになっても努力は大切ですね。実感です。
読了日:12月24日 著者:林真理子
アルケミスト - The Alchemist 【講談社英語文庫】アルケミスト - The Alchemist 【講談社英語文庫】感想
“贈り物-present”という意味には、“いま”という意味もあると教えてくれた友だちがいました。今という贈り物をどう受け取るか、そんな命題を問われたような本でした. 少年が心に刻む諺--The darkest hour of the night came just before the dawn.(暁を迎える直前が、一番夜の闇が深くなる時なのだ)は、座右の銘にしたいと思います。
読了日:12月27日 著者:パウロ・コエーリョ,PauloCoelho
教室内(スクール)カースト (光文社新書)教室内(スクール)カースト (光文社新書)感想
「スクールカースト」という言葉がどう扱われているか、はじめて聞いて以来、気になっていたので読んでみた。読後感の後味の悪さはなぜだろうか。着眼点はいいと思うが、どういう背景、経緯でこの言葉が出来たか、いま一つ。いわゆる“カースト下位”はアメリカ映画のステレオタイプ的価値観と同じ扱いのような気もした。もう少し練れた考察があってもいいのではないかと感じる。
読了日:12月29日 著者:鈴木翔

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2014年1月 1日 (水)

明けましておめでとうございます

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皆様、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

昨年は、いろいろあり、ブログの更新も怠りがちでしたが、今年はもう少しぼちぼち書いていければなあ~と思っております。

今年の願いは・・・何はなくてもまずは家族が健康であること、自分が元気でいられること。

皆様も健やかな一年でありますように。

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