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2014年4月 1日 (火)

3月の読書まとめ

3月は7冊の本を読みました。こころに残る絵本を2冊。オススメです。

至高の音楽  クラシック 永遠の名曲至高の音楽  クラシック 永遠の名曲感想
去年の暮れに、出光興産提供の「題名のない音楽会」で百田さんがゲスト出演。クラシックの造詣の深さを披露していました。商売上手な百田さん(悪い意味でなく)、その時に宣伝していたのが、この本。寝る前に一曲ずつ、名作曲家、名曲にまつわるエピソードを楽しみました。難点は、付録のCDの収録時間が余りにも短すぎること。多少値段が張っても、「『小澤征爾さんと、音楽について話をする』で聴いたクラシック」のCDのように、聴く人の満足のいく長さを収録したCDが出ることを強く希望します。きっと売れますよ!
読了日:3月12日 著者:百田尚樹
ヴァイオリニストヴァイオリニスト感想
柳田邦男さんのオススメ絵本。デッサンの力だけで、人やモノの存在が感じられる。ガブリエル・パンサンとは、すごい画家だ。ヴァイオリンの音や、その音に釘付けになる少年の表情が目の前でリアルに展開するようだ。ヴァイオリニストの絶望が希望に輝く時に立ち会えた、喜びを感じさせてくれる本だった。
読了日:3月15日 著者:ガブリエル・バンサン
大事なものは見えにくい (角川ソフィア文庫)大事なものは見えにくい (角川ソフィア文庫)感想
さまざまな観点、シーンから鷲田清一さんが大事なこと、こだわりをもっていること、無意味なことなどをつづっている。印象深いのは「死の経験」の言葉-「家族の死は自分自身の一部の死です」。家族の喪失は、自分もやはり失われることにつながるのかと。「ひとを理解するということ」という話も含蓄があった。互をわからない、理解できないとあきらめたところから「分かり合う」ということが始まるのだという。著者の自己批判も清々しく、すっきりとした読後感だった。
読了日:3月17日 著者:鷲田清一
本の森 翻訳の泉本の森 翻訳の泉感想
鴻巣さんは、翻訳だけでなく書評でも私は最近、注目している方です。アトウッドや水村さんとの対談が読みたくて、手に取りましたが、第1部の「本の森」の分析力や、「読書つれづれ日記」には大変触発されました。そこで紹介された本たち、“読みたい本”にどんどん追加しました。言葉をいかに読むか、日本語も他の言語も、深く考えさせられました。
読了日:3月25日 著者:鴻巣友季子
貝の子プチキュー (日本傑作絵本シリーズ)貝の子プチキュー (日本傑作絵本シリーズ)感想
まずは表紙のあざやかな碧さに惹かれた。自然の美しさが伝わってきてみているだけで、深海にいる気持ちになる。神秘的な感じも漂い、ルドンの絵のようだ。プチキューというなまえも心に響く。お星さまが夜光虫にみえてきた場面の輝きは、ずんと胸に染みた。
読了日:3月26日 著者:茨木のり子
少女たちの昭和 (らんぷの本)少女たちの昭和 (らんぷの本)感想
昭和を図鑑的に楽しめる本。といっても、戦前戦中の少女の暮らしは、楽しいことよりも耐え忍ぶものも多いことが記されている。その中で、健気に、あるいは逞しく生き抜く少女たちがそこにいた。随所に挟まれる「少女の名前」や「アンネの歴史」などのコラムも面白かった。
読了日:3月27日 著者:
ジョイ・ラック・クラブ (角川文庫)ジョイ・ラック・クラブ (角川文庫)感想
映画を観て原作を読みたくなった。舞台はサンフランシスコ。4組の中国系母娘が紡ぎ出す家族史。群像劇を見ているようで、ゆるやかにつながっていく物語展開が巧みだ。世代間のギャップ、中国とアメリカの価値観のギャップが、ヒリヒリと伝わってくる。中国的な伝統に囚われる母と、アメリカ的価値観を持つ娘の葛藤とも言えるが、微妙な心理描写に共感出来るところも少なくなかった。母は母の想いで娘を愛し、娘は娘の感じ方で母を想っている。これは、この親子固有なものであり、また普遍的な関係でもあった。
読了日:3月31日 著者:エィミタン,AmyTan,小沢瑞穂

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