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2014年5月 2日 (金)

4月の読書まとめ

読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2308ページ

五年前の忘れ物五年前の忘れ物感想
ああ、益田ミリさんって漫画家だったのかと知る。新聞書評ですごく褒めていたので手にした。読んでいて、その描写が目に浮かぶ。そうか、画をことばにしている作家さんなんだと合点した。何気ない暮らしの風景に、ふっと感じる何か大切なもの――特に「ニリンソウ」の風景は、心に染みた。老いた母を見守る娘は、「言葉にしそこなった気持ちは、波紋となっていつだってわたしのまわりをゆらゆらと取り巻いている」と感じていた。そのあとの数ページの漫画がたまらない。「すーちゃん」の映画、観たくなった。
読了日:4月3日 著者:益田ミリ
百年法 上百年法 上感想
去年から予約待ちの待望の本、一気に読みました。SF小説なのに妙にリアルで、いまの日本社会を予感させる筋立て。下巻が待ち遠しい。遊佐、どうする!どうなる!
読了日:4月6日 著者:山田宗樹
フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなしフレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし感想
レオ=レオニは、「スイミー」ですっかりファンになった絵本作家さん。フレデリックが想像する言葉たちには色合いや温もりが感じられました。詩人ですね~。いつもはとろりとした眼差しなのに、みんなにあつめたものを話すときは、ぱっちりマナコなのがかわいらしいです。フレデリックのことを感心して拍手する仲間たちも大切なものがみえる詩人だと思いました。
読了日:4月6日 著者:レオ・レオニ
ユーミンの罪 (講談社現代新書)ユーミンの罪 (講談社現代新書)感想
私はユーミン派というより、中島みゆき派ですが、さすが酒井順子さん、ユーミンを鋭く斬っていますね。タイトルに“功罪”ではなく、“罪”だけがあるのが厳しいと思いましたが、なかなか昭和の女性史ともいえて面白く読みました。おしゃれな歌詞の裏に軍歌のココロやストーカーもどきの気持ちが見え隠れしているなんてね。 読後は、はげしくユーミンのCDを聞きたくなるというおまけ付きでした。
読了日:4月13日 著者:酒井順子
(株)貧困大国アメリカ (岩波新書)(株)貧困大国アメリカ (岩波新書)感想
3部作シリーズ最後の“株式会社”貧困大国アメリカを読む。先日、マイケル・ムーアの映画「キャピタリズム」を観て衝撃を受けていたばかりだったが、堤さんのこの本は、その衝撃にさらに拍車をかける、驚きのレポートだった。特に「生命体に特許をつける」という2001年のGM種子企業の判決は、アメリカだけの問題ですまされず、世界、ひいては人類の存亡に関わる重大事項。巧妙なのは、合法的なシステム搾取だ。そのシステムに目を光らせるのが”持たざる99%”の使命だと痛感した。
読了日:4月16日 著者:堤未果
The Japan Times報道デスク発 グローバル社会を生きる女性のための情報力The Japan Times報道デスク発 グローバル社会を生きる女性のための情報力感想
もうちょっと硬い本かと思ったら、字が大きくてサクサクっと読める本でした。ちょっと調子抜けしたくらい。もう少し取材の実例など入れてほしいと感じました。The Japan Timesって歴史のある新聞だったんですね。全国紙でありながら、独自の視点を持つ新聞に女性が活躍しているのは、大いに応援したいところです。大門さんのご活躍を期待しています。
読了日:4月17日 著者:大門小百合
林真理子の名作読本 (文春文庫)林真理子の名作読本 (文春文庫)感想
「ジョイ・ラック・クラブ」の林さんの書評が読みたくて手に取りました。54編の書評(そのうち外国もの14篇)と文章読本がついて、珈琲ブレイク的な楽しい読書ができました。「あっ、これ読みたいと思っていた本!」が何冊もあってリストにしました。既読は10冊だけ。読書の世界は広くて深いと感じさせてくれる一冊です。
読了日:4月20日 著者:林真理子
変装―私は3年間老人だった変装―私は3年間老人だった感想
図書館でふと手に取った本。その表紙とタイトルに惹かれました。若き工業デザイナーのパット・ムーアさんが3年間、アメリカの各地で老女の変装をして過ごした経験を綴ったものです。一番印象的な言葉は、高齢者に対しての偏見。「偏見がもたらす最も残酷な効果は、偏見の目で見られる人たちまでが、口に出してこそ言わないが心の奥深くで、その偏見は実は正しいのではないかと思い込んでしまうことになる」(217ページ)でした。25年前の本ですが、洞察に富んだ良書でした。
読了日:4月21日 著者:木村治美,パット・ムーア
代表的日本人 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ4)代表的日本人 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ4)感想
以前から読みたい本のひとつでしたが、岩波文庫は文字が小さいので、こちらを手に取りました。120年前に英語で書かれ、キリスト教を交えながら、日本の文化、思想を西洋に紹介した本。上杉鷹山と二宮尊徳の生涯の偉業を、私はこの本ではじめて知りました。中江藤樹にいたっては、名前さえ知らず、代表的な日本人だったのかと恥じ入る思いです。日本人が、現代社会と比較して考えることのできる一冊でしょう。
読了日:4月25日 著者:内村鑑三
ワダエミ: 世界で仕事をするということ (とんぼの本)ワダエミ: 世界で仕事をするということ (とんぼの本)感想
ワダエミさんの表紙の面構え、貫禄の主張だ。彼女の背景には何もいらない。彼女の存在と作品だけで、世界にデザインという主張を想像していく――ゆるぎない自信と余裕を感じさせる。「デザインの仕事には、デザイナー自身の思索と飛躍が必要なのである。ある種のトランスフォーメーション(変容)があるから、その人だけのデザインが生まれ、人々にインパクトを与えるのだ」という言葉が印象的。この人には、“凛”という字が良く似合う。
読了日:4月28日 著者:ワダエミ,千葉望

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