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2014年11月の記事

2014年11月19日 (水)

舞台「雨に唄えば」

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渋谷のヒカリエに出来た劇場オ―ブに初めて行ってきました。演目は、懐かしきミュージカル「雨に唄えば」です。

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主役は、英国のロイヤル・バレエでも活躍したアダム・クーパー。映画「リトル・ダンサー」のラスト・シーンに青年になって登場したビリー役で強く印象に残っています。すっかり立派になって♪

このお方、クラシック・バレエだけでなくてタップダンスも歌もオールマイティなんですね。びっくりです。切れのあるダンスと甘い声で、観客を魅了。

舞台演出も実際にどしゃぶりの雨を降らせるというサプライズがあり。これまたサビのSingin' In the Rainを唄うアダムが心から楽しんで雨をピチャピチャ跳ねながら踊るんですよ。この解放感、見てても気持ちいいです。スヌーピーのHappiness is ではありませんが、恋する青年には、“Happiness is Singin' in the Rain."ですね。

観客も一緒に雨を楽しんでもらおうという演出で、なんと1階の5列目までは座席に雨除けのビニールシートが用意されておりました。コニコはあいにく2階席だったので、アダムの飛び跳ねたしずくを浴びることが出来なくって残念でした。シーワールドのシャチのしぶきみたいに皆がキャーキャーいう歓声は愉快。

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舞台がちょうどおわったところをパチリ。色とりどりの傘が舞台に並んでステキでした。映画がサイレントからトーキーになるハリウッド隆盛期をライブでエネルギッシュに演じていて、心躍る舞台でした。舞台と観客が一体になり、拍手がわき、口づさむ音楽―ミュージカルって好きだな♪

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2014年11月18日 (火)

須賀敦子の世界展

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横浜まで散歩にやってきたのは、実は神奈川近代文学館で催されている「須賀敦子の世界展」を観に行くのが目的でした。

6年前に「須賀敦子という人」という記事を書いてから、全集を読む読書会を立ち上げて、読破。須賀さんの文章は繰り返し読みたくなる知性を感じさせます。

展示は、彼女の生い立ちから、写真、作品の文章、お気に入りの品々などでした。中でも、夫、ペッピーノとの写真は、華やいだ表情で充実したもの。短い結婚生活を本で知っているだけに胸を突かれる思いでした。

日本に帰国されてから教鞭をとっていた上智大学のテスト問題などもあり、これが大変むずかしいのです!たとえば、

樋口一葉の文体に影響を与えたと考えられる江戸時代の作家は誰ですか?

田山花袋の名前で想起される文学運動は何ですか?さらにこの運動に関連付けれる他の作家の名を書きなさい。

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須賀さんは、英語で古典から現代までの日本文学と世界文学を教えていたそうです。

そして、念願の“書く人”になって、はじめて小説を書こうとした時の原稿を見たとき、何ともいえず胸が熱くなって、未完の小説を書きたかっただろう想いと、一読者として読みたかった気持ちがこみ上げてきました。

洋館巡りは混んでいませんでしたが、須賀さんの展示は熱心なファンが多く、会場は熱気に包まれていました。彼女の本は、これからも読み継がれ、彼女の人生は語り継がれていくでしょう。

印象に残る展示でした。11月24日まで。

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横浜散歩

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秋晴れの一日、石川町から坂道をてくてく登っていくとそこには文明開化の香りがする洋館が並んでいました。

外交官の家を手始めに、洋館巡り。

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広い敷地内には、ブラフ18番館も。

道道には教会も多く、フェリス女学院などのミッション系学校も建ち並んでいます。

ベーリックホールでは、ブライダル用の撮影があってモデルの花嫁&花婿がいて華やいだムードでした。エリスマン邸のカフェも捨てがたかったのですが、ランチは、「横浜の洋館ならここ!」という、ティールーム“えの木てい”(山手234番館)でサンドイッチにコーヒーで一休み。


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港の見える丘公園まで行ってイギリス館、山手111番館まで、洋館7館を制覇しました。一緒に行った友人には、「いつもは本当にもっと混んでいるのに今日は空いてる!」とお天気だけでなく、ラッキーな一日でした。

これからクリスマスにかけてイルミネーションやイベントが目白押しで混雑するとか。ちょうど端境期の11月の平日午後のひと時でした。

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2014年11月12日 (水)

「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」のヤスミンカ

先日観に行った北斎展で思い出したのが、米原万里さんが書いた本の中のヤスミンカ。彼女の随筆「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」の一篇に「白い都のヤスミンカ」という話がありました。

万里さんが少女時代にプラハの学校で一緒だったヤスミンカ(ヤースナ)は、北斎に憧れる絵が上手で冷静沈着な少女。

万里さんは、大人になってヤスミンカの祖国、ユーゴスラビアの民族紛争を聞いて、彼女の安否を訪ねることにします。

幸い、ヤスミンカはベオグラードで幸せな家庭を築いていました。
万里さんは、おみやげに北斎の浮世絵を彼女に渡すと、彼女は今の自分の生活をこう語るのでした。この場面のヤスミンカとマリの会話には胸が締め付けられます。

「この戦争が始まって以来、そう、もう5年間、私は家具をひとつも
買っていないの。
食器も。コップひとつさえ買っていない。店で素敵なのを見つけて、
買おうかなと一瞬だけ思う。
でも、次の瞬間は、こんなもの買っても壊された時に失う悲しみが
増えるだけだって思いが被さってきて、
買いたい気持ちは雲散霧消してしまうの。それよりも、明日にも一家が
皆殺しになってしまうかもしれないって。」

「ヤースナ!」

「なにもかも虚しくなるのよ・・・この5年間、絵も一枚も買っていないの。だから、マリが買ってきてくれたホクサイの版画はうれしかった」

ヤースナは、先ほどの包みを開いて、絵を高く掲げた。

「もし、爆撃機が襲来したら、これだけは抱えて防空壕に逃げ込むからね」

「そんな!絵なんかより命の方がどれだけ大切か。死んじゃったら、絵を楽しみこともできないでしょう。生きていれば、絵を失っても、絵を見たときの感動は想い起こせる」

「うんうん、マリはいいことを言う。明日、市の現代美術館に行こう」(289ページ)

日常的に心から絵を愛でたり、音楽を楽しんだりできる生活は、平和だからできること。
芸術の秋に世界の紛争地のことを想いました。

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2014年11月10日 (月)

お酉さま 一の酉

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11月になると、一の酉はいつかしら?とカレンダーで探します。いよいよ年末が近づいているようで、慌ただしいような賑わうようなお祭り気分になってきます。

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ここは渋谷の宮益坂にある御嶽神社。渋谷にはよく来ているのにここには初めてやってきました。

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お飾りの熊手で商売繁盛、家内安全、景気良くいきたいですね。

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ヴィオラがやってきた!

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ヴァイオリンをはじめて5年、いや~よくめげずに自分でも続けたと振り返っています。去年から参加したストリング・アンサンブルでヴィオラを弾くことになりました。

あこがれのヴィオラ♪レンタルですが、ただいま練習中。嬉しいな~happy01

でもって、昨日はお花のヴィオラも買ってきました。

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ヴィオラ&ヴィオラの秋です。

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2014年11月 9日 (日)

ボストン美術館 浮世絵名品展

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今日で会期も終わり、上野の森美術館で開催の「ボストン美術館 浮世絵名品展」で、かの一点を見てきました。

その絵とは、北斎の娘、お栄の画。

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「葛飾応為 三曲合奏図」なり。約140点の保存状態の良好な北斎の浮世絵、肉筆画がずらっと並んだ本展の締め括りがこの画です。

まるでバンドのセッションをしているようなダイナミックな動き。いちばん若い娘は琴を弾き、色っぽく体をよじった後ろ姿、左の娘は粋に二胡を操った正面顔、右の姉さんは達者な三味線をつま弾いて横顔ってな具合で、画から音が鳴りだしそうです。

満員御礼の館内でラストのこの画にくぎ付けでした。

美人を描かせたら、父親の北斎よりも上手と言われたお栄(応為)。ボストン美術館所蔵と知ったのがつい最近でしたが、縁あって今回見られたことに感謝。

今年の2月に太田記念美術館でやはり応為の「吉原格子先之図」を見てその魅力に惹かれました。今年は彼女の題材にした漫画「百日紅」も読んで、私には応為の当たり年でした。この人の画、好きだわさ~。

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2014年11月 3日 (月)

10月の読書まとめ

2014年10月の
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3074ページ


ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫)ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫)感想
もうすぐ蜷川演出のお芝居「ジュリアス・シーザー」を観に行くので、予習のつもりで読みました。久々の戯曲。シーザーという題名だったので、クレオパトラも出てくるのかと思ったら、シーザーの暗殺劇の話だったんですね。印象的だったのは、市民たちの心変わりの激しさ。群集心理を掴む演説にはご用心だわ。
読了日:10月2日 著者:シェイクスピア
かわいそうだね?かわいそうだね?感想
大江健三郎賞の本を受賞作3冊目。表題作は、最初読んでいて信じられなかった。アキヨさんもいやだけど、彼氏でしょ、ひどいのは。ラストの大阪弁乱入、スッキリしたわ。「亜美ちゃんは美人」もユーミンの歌になるようなお話。2作とも誰かに話したくなるストーリーだった。
読了日:10月5日 著者:綿矢りさ
カウンセラーは何を見ているか (シリーズケアをひらく)カウンセラーは何を見ているか (シリーズケアをひらく)感想
表紙絵と中味のギャップが半端でないです。また、タイトルは第2部の「カウンセラーは見た!」の方が面白かったかも。印象に残ったのは、カウンセラーをやっていて燃え尽きない秘訣が「自分を多く持つこと」だと言っていること。これって、平野啓一郎の“分人”のことだと思い当り、なるほどと思った次第。
読了日:10月8日 著者:信田さよ子
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)感想
子どもは親を選べず、小さい頃は親の赴任先についていくのが当たり前。そんな境遇の子どもたちが集まったプラハ・ソビエト学校。子どもなりの自己防衛本能のナショナリズムやプライドが渦巻きます。彼等が人生をどう生き抜いていったか、万里さんの繊細で鋭いタッチでつづられる彼女たちの“真実”。迫力あります。魅力的なリッツァ、アーニャ、ヤスミンカ、そしてマリに出逢えてよかった。
読了日:10月10日 著者:米原万里
寂しい丘で狩りをする寂しい丘で狩りをする感想
敦子、押本、みどり、久我が入り乱れて追い、追われ、狩りをしかける。ラストのみどりの行動は淡々と獲物を狙う者のものだった。暴力にいかに抗ししていくか、被害者のぎりぎりの心理をたどりながら読み終えた。モヤモヤとした読後感もこの問題に深く根ざすとそうなるのかと逆に感じた。
読了日:10月13日 著者:辻原登
南の島のティオ (文春文庫)南の島のティオ (文春文庫)感想
ティオに会いたい。グランド・パシフィック航空の飛行機に乗って南の島のティオのお父さんがやっているホテルに泊まりたい。そこで絵はがき屋さんが作った絵はがきを買って、大切な人に出してみたい。空に浮かぶウミガメを見てみたい。エミリオの歌う不思議な調べを聴いてみたい。そんな“したい”ことがいっぱい詰まった素敵な本でした。
読了日:10月15日 著者:池澤夏樹
ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書)ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書)感想
新聞の書評を読んでぜひ読んでみようと思いました。去年、話題になった映画を見逃してしまったこともあり、彼女の歩んできた時代とその思想を垣間見れたらという思いでした。「戦争の世紀」に生きた哲学者がいかに全体主義を対していたか、個人の考えが服従か、支持かということも厳しい目で分析しているなど、その鋭い洞察力に惹かれました。ヨーロッパからアメリカに渡ってからのことばの習得も大変だったろうと推察しました。不屈の精神に感服します。
読了日:10月16日 著者:矢野久美子
勝手にふるえてろ (文春文庫)勝手にふるえてろ (文春文庫)感想
「かわいそうだね?」にハマって、これは「勝手にふるえてろ」を読まない手はないなって思いました。綿矢りささんの瑞々しい妄想力、というか暴走力、面白いです。字も大きくてサクサクと読めました。ラストの騒動は不思議なエネルギーを感じさせ、おばさんは「ホッホー」と感心しました。
読了日:10月20日 著者:綿矢りさ
蜩ノ記蜩ノ記感想
読み綴りて愛おしく、静謐な風景の中に、熱い想いを感じさせてくれる本でした。戸田秋谷のあるかなきかの微笑みを、家族皆が見守っていました。厳かに散っていく命を思って最後の頁を閉じました。蜩ノ記は、淡々と綴られ、綴じられた真の記録だったのでしょう。
読了日:10月28日 著者:葉室麟
インフェルノ (上)  (海外文学)インフェルノ (上)  (海外文学)感想
図書館で1年近く待ってやっときた本。さあ、「読むぞ!」と意気込んで、一気読み。さてさて、舞台はどこに、神曲の謎の行方は。ダークな影を追いながら、下巻へ突入。
読了日:10月31日 著者:ダン・ブラウン
インフェルノ (下) (海外文学)インフェルノ (下) (海外文学)感想
イタリアの絢爛豪華な美術文学から、舞台はイスタンブールへ。急がなければ、私たちは・・・と一緒になって読む手も逸ってしまいました。巧みな伏線でまんまと騙されましたが、テーマは人類が抱えた大問題。極上のエンターテーメントであり、深い問いかけもあり、これはもう一度はじめから読んでみたくなりました。重要なキーになるダンテの神曲「地獄篇」も読まなければ。映画化が楽しみです。
読了日:10月31日 著者:ダン・ブラウン

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