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2014年11月 3日 (月)

10月の読書まとめ

2014年10月の
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3074ページ


ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫)ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫)感想
もうすぐ蜷川演出のお芝居「ジュリアス・シーザー」を観に行くので、予習のつもりで読みました。久々の戯曲。シーザーという題名だったので、クレオパトラも出てくるのかと思ったら、シーザーの暗殺劇の話だったんですね。印象的だったのは、市民たちの心変わりの激しさ。群集心理を掴む演説にはご用心だわ。
読了日:10月2日 著者:シェイクスピア
かわいそうだね?かわいそうだね?感想
大江健三郎賞の本を受賞作3冊目。表題作は、最初読んでいて信じられなかった。アキヨさんもいやだけど、彼氏でしょ、ひどいのは。ラストの大阪弁乱入、スッキリしたわ。「亜美ちゃんは美人」もユーミンの歌になるようなお話。2作とも誰かに話したくなるストーリーだった。
読了日:10月5日 著者:綿矢りさ
カウンセラーは何を見ているか (シリーズケアをひらく)カウンセラーは何を見ているか (シリーズケアをひらく)感想
表紙絵と中味のギャップが半端でないです。また、タイトルは第2部の「カウンセラーは見た!」の方が面白かったかも。印象に残ったのは、カウンセラーをやっていて燃え尽きない秘訣が「自分を多く持つこと」だと言っていること。これって、平野啓一郎の“分人”のことだと思い当り、なるほどと思った次第。
読了日:10月8日 著者:信田さよ子
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)感想
子どもは親を選べず、小さい頃は親の赴任先についていくのが当たり前。そんな境遇の子どもたちが集まったプラハ・ソビエト学校。子どもなりの自己防衛本能のナショナリズムやプライドが渦巻きます。彼等が人生をどう生き抜いていったか、万里さんの繊細で鋭いタッチでつづられる彼女たちの“真実”。迫力あります。魅力的なリッツァ、アーニャ、ヤスミンカ、そしてマリに出逢えてよかった。
読了日:10月10日 著者:米原万里
寂しい丘で狩りをする寂しい丘で狩りをする感想
敦子、押本、みどり、久我が入り乱れて追い、追われ、狩りをしかける。ラストのみどりの行動は淡々と獲物を狙う者のものだった。暴力にいかに抗ししていくか、被害者のぎりぎりの心理をたどりながら読み終えた。モヤモヤとした読後感もこの問題に深く根ざすとそうなるのかと逆に感じた。
読了日:10月13日 著者:辻原登
南の島のティオ (文春文庫)南の島のティオ (文春文庫)感想
ティオに会いたい。グランド・パシフィック航空の飛行機に乗って南の島のティオのお父さんがやっているホテルに泊まりたい。そこで絵はがき屋さんが作った絵はがきを買って、大切な人に出してみたい。空に浮かぶウミガメを見てみたい。エミリオの歌う不思議な調べを聴いてみたい。そんな“したい”ことがいっぱい詰まった素敵な本でした。
読了日:10月15日 著者:池澤夏樹
ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書)ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書)感想
新聞の書評を読んでぜひ読んでみようと思いました。去年、話題になった映画を見逃してしまったこともあり、彼女の歩んできた時代とその思想を垣間見れたらという思いでした。「戦争の世紀」に生きた哲学者がいかに全体主義を対していたか、個人の考えが服従か、支持かということも厳しい目で分析しているなど、その鋭い洞察力に惹かれました。ヨーロッパからアメリカに渡ってからのことばの習得も大変だったろうと推察しました。不屈の精神に感服します。
読了日:10月16日 著者:矢野久美子
勝手にふるえてろ (文春文庫)勝手にふるえてろ (文春文庫)感想
「かわいそうだね?」にハマって、これは「勝手にふるえてろ」を読まない手はないなって思いました。綿矢りささんの瑞々しい妄想力、というか暴走力、面白いです。字も大きくてサクサクと読めました。ラストの騒動は不思議なエネルギーを感じさせ、おばさんは「ホッホー」と感心しました。
読了日:10月20日 著者:綿矢りさ
蜩ノ記蜩ノ記感想
読み綴りて愛おしく、静謐な風景の中に、熱い想いを感じさせてくれる本でした。戸田秋谷のあるかなきかの微笑みを、家族皆が見守っていました。厳かに散っていく命を思って最後の頁を閉じました。蜩ノ記は、淡々と綴られ、綴じられた真の記録だったのでしょう。
読了日:10月28日 著者:葉室麟
インフェルノ (上)  (海外文学)インフェルノ (上)  (海外文学)感想
図書館で1年近く待ってやっときた本。さあ、「読むぞ!」と意気込んで、一気読み。さてさて、舞台はどこに、神曲の謎の行方は。ダークな影を追いながら、下巻へ突入。
読了日:10月31日 著者:ダン・ブラウン
インフェルノ (下) (海外文学)インフェルノ (下) (海外文学)感想
イタリアの絢爛豪華な美術文学から、舞台はイスタンブールへ。急がなければ、私たちは・・・と一緒になって読む手も逸ってしまいました。巧みな伏線でまんまと騙されましたが、テーマは人類が抱えた大問題。極上のエンターテーメントであり、深い問いかけもあり、これはもう一度はじめから読んでみたくなりました。重要なキーになるダンテの神曲「地獄篇」も読まなければ。映画化が楽しみです。
読了日:10月31日 著者:ダン・ブラウン

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